靖国 YASUKUNI

靖国 YASUKUNI
支那人の監督、スタッフによるプロパガンダ映画と捉えられ、6年前の公開時にかなり物議をかもした作品。
といっても独立系の劇場でしか公開されていないため、劇場で観た人は一握りだったろう。私も公開数年後にDVDで観て、今回は2回目の鑑賞。
一応ドキュメンタリーの体裁を取っており、靖国刀(終戦時までは靖国神社内で作られていた軍刀)を今も作り続ける最後の刀匠の作業風景と並行して、靖国神社に参拝する旧軍関係者、遺族、政治家、自衛官、一般人、右翼、抗議に訪れる新左翼、僧侶、外国人ら様々な人達の表情を延々と捉え、ナレーションは一切入らない(刀匠の出演シーンでは監督がインタビューしているが、日本語の稚拙な支那人と90歳を超えた刀匠の会話はほとんど噛み合っていない)。そして最終章では、戦時下で刀により殺害された支那人らしき写真(出所不明)と天皇陛下や日本軍の軍事教練の映像が交互に映し出され、靖国刀ー帝国主義ー南京大虐殺と意図的に関連づけてまとめられている。
完成後も、作品の意図を偽って出演させられた刀匠からはシーンの削除を求められ、境内の撮影許可を出したおぼえのない神社は困惑し、一般人も肖像権を一切無視して映像化されているなど、いつもの支那人らしいトラブルが噴出した。製作にあたってマヌケな文化庁が750万円もの補助金を出していたことがさらに問題を大きくした。
しかし監督の意図がどうであれ、プロパガンダの部分をスルーして観れば、臨場感があってけっこう楽しめるかもしれない。
勝手に境内で撮影された政治家や文化人は、日本にとってはリッパな方ばかりである。一方で日本会議の集会に乱入した新左翼の若者は、居合わせた人達に叩き出され、鼻血をタレ流しながら警察に連行されたりしている。また親日家の多い台湾人でありながら、ヒステリックな抗議行動を繰り返す高金素梅のような女性も登場して、宮司に食ってかかるシーンなども収録されている。
一応日中合作映画として製作され、実質中国映画、レンタルDVD屋では日本映画(その他)のコーナーにひっそりと置かれる2007年度作品。

*都合により、明日7月21日(祭)の営業はPM7:00までとさせていただきます。宜しくお願い申し上げます。