店長日記

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鉄焙煎
今回は作って四日後の錆酢(酸化鉄溶液)にタンニン鞣しの牛革を一日漬け込んでみた。
結果、染料で染め上げたのと変わらないくらいの黒色に…。
カットしてみると、革の内部まで黒変している。化学反応によるものなので、染料や顔料のような色落ちも無い。
製品として焙煎する場合は、この後、重曹溶液に漬け込んで中和し、酸化や型崩れを防止するそう。
あくまで革に含まれるタンニン(渋)による化学変化なので、同じ牛革でもクロム鞣しのものでは効果は出ない。

画像1/ベルト用の5ミリ厚の牛革。

画像2/錆酸は臭いがキツイので、屋外で一日漬け込んだ。

画像3、4/芯まで真黒。
店頭ラックもDIYで
スポンジと竹串、綿棒を使ってざっくりとペイント。
軽くサンディングして仕上がり。
ちなみにこのコーナーで長年販売していた、バズリクソンズのメンテナンスオイルは廃番になりました。上質で手頃な価格だったのに残念。
代替品の販売予定は無いそうです(当店担当者談)。
店頭ラックもDIYで
昨年末に、カゼイン塗料でひび割れ感を演出した小物用の木製ラック。
側面がちょっと寂しいので、カラベラとも相性の良いサボテンの絵柄を描き加えてやることにした。
スポンジを切ってステンシルを作り、ペタペタ押していくだけの簡単な手法。
描き終わったら、少しサンディングして表情をなじませてやるつもり。
ジーンズリメイク/シュガーケーン ブーツカットジーンズ
ブーツカットのリメイクの続き。

画像1/糸切りで元の地縫い線を切って開く。

画像2/アイロンで割り入れ。幅を詰めた分、膝部分の縫い代幅が大きくなる。縫い代を裁ち直してロック始末することも出来るが、工数が増えて費用が嵩むので、今回はこのまま。

画像3、4/作業完了。
ジーンズリメイク/シュガーケーン ブーツカットジーンズ
近頃また盛り上がりを見せているブーツカットジーンズ。
シュガーケーンのラインナップでブーツカットといえばこの321です。
お客様の体形に合わせ、膝回りを中心に少し細く補正します。
脇側が割り縫いになっているので、腰から下を起点に縫い込み、裾線の手前まで削っていきます。

画像3/膝周りで3センチほど細く仕上げます。

画像4/内側を地縫い。

画像5/縫い上がり。この後、元の地縫いを解いて割りプレスを行います。
鉄焙煎
ネットで得た情報を基に、100均で材料を揃えて作った錆酢(酸化鉄溶液)。
丸二日置いたので、そろそろ酸化も進んでいると思い、蓋を開けて白木の角材を漬け込んでみた。
漬けた瞬間に変化があるわけではなく、数分経ってゆっくり色が変わっていく。10分ほどで、ややグレーがかった色に落ち着いた。
色合いは、木材に含まれるタンニンの量で決まるらしく、タンニンが多いと黒褐色になるみたい。
化学変化によって木肌の色が変わるので、着色剤で好みの色に染めるようなわけにはいかないのだ。着色剤のように色移りもないし、有機溶剤の強烈な臭いもないが、錆酢の臭いはかなりきつい。猫のマーキング跡みたいな臭いといえばおわかりいただけるだろうか。
タンニン鞣しの革の色付けにも利用できるので、そちらも実験予定。
B-15Dカスタム鋭意制作中
右上腕へのペイント作業完了。
前胸にも手を加える予定ですが、具体的なプランはお客様の方で検討中。
B-15Dカスタム鋭意制作中
ブルーの背景色の上に文字とウイングマークを描き加えていきます。
ナイロンツイルの生地は塗料が柔らかいと染み出してしまうので、粘度を上げて作業しています。
筆運びが悪く、中々スムーズには進みません。
鉄焙煎
ネットで、手軽で安価なエイジング塗料の情報を得て、早速試してみることにした。
白木を古びた色合いに着色出来る錆酢(酸化鉄溶液)を使った鉄焙煎。
材料はすべて100均で手に入る。食用の酢とスチールウールを密封できる瓶に投入。
数日後にはスチールウールの鉄分が酸化して黒ずんだ溶液が出来るはず。
木材に塗ると、木に含まれるタンニン(渋)と反応して褐色に仕上がるというもの。
本日のニュースより
石原元都知事が死去、89歳 運輸相など歴任、野党党首も 芥川賞受賞、右派の論客

元東京都知事で、旧日本維新の会共同代表などを務めた石原慎太郎(いしはら・しんたろう)元衆院議員が死去した。89歳だった。神戸市出身。
一橋大法卒。在学中の1956年、若者の無軌道な生き方を描いた「太陽の季節」で芥川賞を受賞。その後、保守の立場からの評論活動を展開するとともに、国会議員、都知事としても活躍し、2015年に旭日大綬章を受章した。
(以上引用)

歯に衣着せぬ物言いがたびたび物議を醸したが、当然のことを主張しておられた。
思想も節操もない、今の東京都知事とは比較のしようもない。

…合掌
B-15Dカスタム鋭意制作中
ナイロン素材に直接ブランドネームをペイントする作業の続き。
今回はブルーの背景色を塗り、その上に文字とウイングマークを描き加える手順で…。
ウイングマークの下の文字は、小さ過ぎて出隅を追うのが困難なので省略。
パッチ縫い付け/L-2
バズリクソンズが製作したテストサンプル版のL-2。
素材が標準採用のナイロンではなくコットンで、ホースを留めるタブも革製です。
横振り刺繍のスコードロンパッチとエアフォースマークを縫い付け。
B-15Dカスタム制作開始
前々回のMA-1同様にナイロン生地へのペインティング。
右上腕にバズリクソンズのブランドネームと羽根を描いていきます。
下げ札を参考に模写スタート。
ベルクロ縫い付け/CWU-45P他
米軍放出のCWU-36Pと45P。
パッチを脱着するためのベルクロを前胸、左右上腕に縫い付けます。
大雑把な縫製のアメリカ衣料は、袖山のアールが左右で異なっていたり、ポケット位置が左右で違っていたりしますが、何とかバランスを取りながら作業しております。
2022年春夏フェローズカタログ
フェローズから、春夏ものの商品カタログが到着しました。
平素当店で同社の製品をご愛顧いただいているお客様に限り店頭で差し上げております。
ご入用の方はお早めにご来店ください。
N-1カスタム完成
ファインダーズキーパーズの馬革N-1のバックペイント完成。
今回はフロントパッチの制作から入り、バックペイントの仕上がりまでで長丁場になりました。
本日の修理品/ハーネスベルト
アンチモニのバックルとサルカン(剣先を通すループ)が縫い止められた一枚革のベルト。
取り付けの麻糸が切れてしまっているので、一本針で同じ穴を拾ってシニューで縫い直し。
指抜きを使った作業は久しぶり。
N-1カスタム進行中
馬革N-1のバックペイント。
グレー系で調色した塗料を筆で縫っていきます。
完成間近。
ハンドペイント+パッチワーク
10数年前にワンオフ制作して、A-2に取り付けて納品させていただいた。
虎が潜っている輪の部分は別革で制作し、重ね縫いした労作。
久々に着用してご来店いただいたので、撮影させていただく。
N-1カスタム進行中
引き続き馬革N-1のカスタム。
背中にU.S.NAVYのロゴをペイント。ステンシルは使わず、筆による手描きで仕上げます。
まずは上下左右のバランスを慎重に取りながら下描き。