店長日記

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極細丸筆購入(二本目)
7月に、名古屋にある老舗筆メーカー「名村大成堂」の細筆を購入した。
まともな筆を購入したのは数十年ぶりで、それまで専ら百均で買った筆を使い捨てにしてきた。
安物はメンテナンスを考えずに気楽に扱えるが、少し使うと毛先が抜けたり、まとまらなくなってしまう。
やはり細部の描き込みには、良い筆の安定したしなやかさが必要だと思い、同メーカーの違うタイプを買い足した。
今回は握りの部分が三角形になったタイプで、こんな形状のものは私は初めて見たのだが、ネイリストやプロモデラーが使っているらしい。筆先はイタチの毛。
ネイルペイントに使えるのなら、粘度の高い革用弾性塗料にも使えるはず。
今、取り掛かっている作業の仕上げで、早速試してみる。
エアフォースパッチ鋭意製作中
現在店頭在庫を切らしているペイントパッチを制作中。
革の切り出しからペイント、トリミングの取り付けまで手作業で行っております。
数をまとめて同時制作することで時間単価を抑え、10000円以下の価格設定としています。
本日の修理品/エターナル811
ジグザグミシンでタタキを入れたら、作業のために開いた脇を元通りに閉じ、作業完了。
エターナルのフラッグシップモデルである811は生産に時間がかかり、次回の上りは来年の8月です。
当店では、現状ウエスト32~36の範囲で在庫しております(ワンウォッシュのみ)。
本日の修理品/エターナル811
エターナル811のリペア作業。

画像1/生地が欠損した膝部分にはデニムで裏張りしますが、あえて濃い色を使います。

画像2/地縫いで当て布を固定。

画像3/ジグザグミシンでざっくり周囲を縫い付け。糸はやや太めの30番カタンを使用。

画像4/ヒゲの周囲も当て布した上でジグザグミシンで仕上げ。
本日の修理品/エターナル811
このところ専らフライトジャケットのカスタムをご紹介しておりますが、デニムの修理もルーティンとしてやっております。
今回は膝の大穴と、ヒゲ山の擦り切れをリペア。
タタキを入れる際に、あえて色味の違う綿糸を使って、リメイク風の仕上げを行います。
A-2カスタム完成
制作したネームとショルダーパッチを縫い付けて作業完了。
今回のベースはバズリクソンズの赤リブ。
A-2カスタム制作中
制作したネームはコバにネン押しし、手描きのショルダーパッチと共にA-2に縫い付けをおこないます。
ネームプレート制作中
次回、バズリクソンズのA-2に取り付けるネームを制作中。

A-2、B-10、B-15などに縫い付けるネームプレートは、縦は約18ミリ、横は文字数により100~120ミリで製作しています。ヌメ革にお客様の指定の文字を刻印します。

価格/3300円(税込み)
N-1カスタム進行中
引き続きキャンバスベースのパッチを制作中。
本日は晴天なれど、11月らしい厳しい寒さ。
夏の花エキナセアは、この時期ほとんど花が落ちているが、なぜかオレンジパッションという苗だけ元気なまま。
N-1カスタム進行中
スコードロンパッチのベースとなるのは、刺繍ものではフェルトやツイル地、ペイントものではレザーが多いですが、キャンバス地にペイントというのも存在します。
今回はお客様のご要望で粗目のキャンバス地を使用。

画像1/素地のキャンバスに、ペインティングナイフで下地材(ジェッソ)を塗る。この工程は、油絵のキャンバス(カンバス)作りと同様。

画像2/乾燥後に裁断。

画像3/生地の畝でざっくりしたタッチになります。
N-1カスタム進行中
今回も出隅の多いデザインでしたので、多少時間がかかりました。
この後は右胸用にパッチ(キャンバス地)を制作し、取り付けます。
N-1カスタム進行中
描き上がった「N」のレタリングの中に、小さく英字を入れていきます。
塗料は滲まない程度の粘度で、何度か重ね塗り。
N-1カスタム進行中
続いて左胸に、ご指定のレタリングをペイントしていきます。
ストロークの際にはみ出してしまうと修正が出来ないので、筆運びは慎重に…。
N-1カスタム進行中
背中の文字入れ完成。
部分的に擦れたタッチで仕上げております。
N-1カスタム進行中
ベースは新品のバズリクソンズN-1。
前後見頃にペイントを入れて納品します。
ネイビーカラーのN-1は背中にプリントステンシル(U.S.NAVY)が入っていますが、その上部に文字を描き加えます。
地色が濃いネイビーの場合、吹き付けでは色が乗り難いため、刷毛でやや厚めにペイント。
D-1カスタム完成
完成したレザーパッチを取り付け。
今回は関西のお客様からのオーダーで制作いたしました。
スコードロンパッチ完成
D-1用にオーダーいただいたレザーパッチ完成。
縫い付けは明日、機械の動力をオフにして手送りで行います。
尾州職人・横振り刺繍パッチ
当店別注のミリタリーパッチが入荷しました。
いにしえの刺繍パッチを元に店内で下絵を製作し、熟練職人さんが一点ずつ横振りミシンで刺繍を入れています。
コンピューター制御の自動刺繍機でつくられた量産品と違い、一点一点微妙に表情が異なります。
この魅力溢れるハンドメイドのパッチは、A-2、B-10、B-15などのカスタマイズに最適です。
尚、台座となるレーヨンのエンブロイダリークロスは現在では入手できず、デッドストックを使用しております。色の在庫が尽きた場合はストックの中で近い色を使用しており、同デザインでも制作のたびに配色が異なる場合があります。
スコードロンパッチ鋭意製作中
引き続きレザーパッチの制作。
以前も同じ絵柄で、同様に背景をヌメ革のまま残してペイントしましたが、フリーハンドですので全く同じにはなりません。
タッチや配色が多少違ってこそのハンドメイドだと思っております。
スコードロンパッチ鋭意製作中
今回は、アウトラインを先に引いてから、色を乗せていく手順で…。
背景はヌメのまま残すので、塗料が飛んだり、滲みが出ないように注意しながら作業を進めます。