店長日記

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ファニー本社にて…
昨日の商都大阪は気温も高く、大量に飛散した花粉を身体一杯に吸い込んだおかげで本日は体調不良。
毎回来阪時には必ず寄るファニー本社には商品以外にも店舗用の什器がいろいろと置かれている。売り物もあれば、そうでないものもあるが、見ているだけで感性を刺激されるような面白いものがいっぱいある。

画像1/トラクターの運転席に足を取り付けたスチール剥き出しの回転椅子。座り心地も良い。これは売り物。

画像2/古いオイルメジャーの給油機。かなり大きい。これも売り物(たぶん)。

画像3、4/一枚板の大きなテーブル。足が8本で、皮むきしたままの曲がったログをそのまま使っている。このざっくりした感じがいかにもウエスタンぽい。ホールセール場で使用中。

画像5/船輸送に使う古い木製のトランク。表面の朽ち果て方がかっこいい。上面が平らならテーブルとして利用できるが、これは曲面になっていて残念。その下には子引き出しの付いた什器。これらは直営店用。
謝罪放送に批判200件=NHK

NHKは15日、籾井勝人会長が13日の情報番組で、従軍慰安婦などに関する就任会見での発言やその後の混乱に関し謝罪したことに対し、同日から14日夕にかけ視聴者から約270件の意見が寄せられ、そのうち約200件が批判的意見だったと明らかにした。衆院総務委員会で、近藤昭一氏(民主)に対しNHK理事が答弁した。
(以上引用)

籾井会長のTVでの謝罪は観ていないのだが、それに対する批判内容が明らかにされていない。
「謝罪など全く必要なかった」という意味の批判もあったのではないか。
ところでこの近藤昭一というのは北朝鮮のスパイと言われている男で、総連からの違法献金がバレた後もシラを切り通して、今だに議席を保っている。
恥ずかしながら地元愛知選出。
船場なう
地下鉄本町で下車、御堂筋沿いを南へ。
阪神高速の高架に沿って船場センタービル(繊維問屋街)が数百メートル続く。
これを横切ってしばらく行った先が展示会場。
明日は大阪
明日は船場で行われる東洋エンタープライズの秋冬物展示会。
船場界隈はサラリーマンとしてアパレル業界に入った頃からなじみのあるエリア。碁盤の目のような通りに沿ってビッシリ商業ビルが建ち並ぶ商人の街。騒々しくて、行き交う人もせっかちで、交通マナーもお世辞にも良いとはいえない。
中学生くらいの頃だったか、そのころTVでよくやっていた花登筐原作の浪速商人のサクセスストーリーをぼんやり観ていた。それで船場の商人(あきんど)のイメージが出来上がっていたが、実際来てみると、ぜんぜん商人らしくない大雑把な人もたくさんいた。あたりまえだが…。
このころおぼえた模範的大阪弁が今でも商談の時にひょこっと出たりすることがある。
明日は花登版・浪速商人の心意気で商談に臨むことにしよう。
私の道具達
ポンチやタガネを打つ時に使用する太鼓型の木槌。
レザー製品の加工で、なくてはならないツール。店頭では裁ちバサミに次いで使用頻度が高く、これを使わない日はほとんどないと言っていい。もう何十年も使っていて、数年前、持ち手にヒビが入り、家具のレストアをおこなうイエローガレージさん(武豊町)の工房で別の柄を取り付けてもらっていた。
今回、多少ガタが出始めたのと、握りにもう少し太さが欲しかったので、玄翁に付いていた柄をDIYで取り付けてみた。

画像1/この木槌には円筒形の柄がついていて、差し込み部分も円形。玄翁の差し込み部分は形状が違う。

画像2/槌の穴に合わせて柄の先端をナイフで削っていく。

画像3/柄の先端が槌の上部に出るところまでカチこみ、クサビを打ってしっかり固定。

画像4/握りのところにノコ刃で滑り止めのチェッカーを入れ、吊り下げ用のループも取り付けて完成。
サスペンダー製作
手持ちの材料を使ってWAH MAKER(ワーメイカー)のダックパンツに使用するサスペンダーを製作。
超ハイウエストのため、織りゴム部分は短かめに裁断(長さ調整用のクリップは背中心に一個取り付けた)。トンボ革は、赤茶のクロム鞣しのものを使うつもりだったが、タンニン鞣しの端材が少しあったのでこちらを使ってみた。

画像1/パンツの腰帯に付けられた金属ボタンに留めるトンボを裁断。

画像2/背中心で織りゴムが交差する部分を同革で製作。二枚の革で織りゴムを挟んで縫い留めるが、ゴムの厚みもあって縫いずれが起きやすい。裏側の革は縁をカットせずに縫い合わせる。

画像3/コバを縫い合わせた後で、縁を裁断。

画像4/トンボの端はDカンにリベット留め。ボタンホールは金属ボタンに合わせて大きめ。

画像5/完成。
私の道具達
長く使っていなかったが、今週から久々に使い始めたオメガのシーマスター300。
ある程度の知識を持ったお客様は、ドーム型プラ風防に目を留めてくださる。60年代のシンプルで丸みを帯びたフォルムは、現代のシーマスターの力強いデザインとは異なる魅力がある。
これにはもともと軍用のナイロンベルトがついていたが、2年前に革ベルトに交換した。しかし、見た目は綺麗だが機関は頼りなくて、突然大幅に遅れたりすることがあったので、あまり使っていなかった。オーバーホールにも出さずに長らく放置状態だったが、気が向いて使い始めたところ、どうしたことか、調子が良い。今のところ、日差も誤差程度に収まっている。
注油もしていないのだからそのうちまた不調が出るかもしれないが、しばらく使い続けてみるつもりである。
盛夏モノ追加企画
この時期、アパレルメーカー各社はすでに秋冬物のサンプルを製作し、展示会で受注を開始していますが、一方で夏物の追加企画もあります。
フェローズでは実績のある定番ボディに新柄を乗せたTシャツを多数企画しています。これらは、当然春夏物のカタログには掲載されていませんが、なかなかの力作揃いです。店頭ですべての追加ラインナップを掲載した企画書をご覧いただけますので、ご希望の方はお申し出ください。
納品はゴールデンウィーク以降になります。
パッチ縫い付け/Tシャツ
オリーブドラブのTシャツに刺繍パッチの縫い付けを行います。
ニット、カットソー製品の縫製には、専用の先端を丸くした針を使用します。織物用の先端がとがった針では生地を傷つけて、そこから穴が拡がってしまうのです。

画像1/工業用ニット針12番。拡大鏡で見ないと分からないが、先端が丸くなっている。

画像2/職業用(家庭用と工業用の中間)ミシンに針をセットして縫製。

画像3/作業完了。
WAH MAKER
日本ではほとんど知名度が無く、商品も少数しか流通していない「ワーメイカー」のダックパンツ。
西部開拓時代のウエアに特化したマニア向けの商品を展開する、まさに知る人ぞ知るアメリカブランド。
このパンツもオールドウエストそのままの雰囲気で、極端なハイウエストに取り付けられたメタル釦にサスペンダーを付けて着用する。ベルトループは付いていない。いわゆるウエストオーバーオールのスタイル。つくりは粗雑で、シルエットは限りなく野暮ったい。とても店頭で売れるような代物ではないが、自分用に一本調達してみた。西部劇に出てくる農民のようなスタイルも作業用には丁度良いかなと思ったのだ(野良仕事はしないけれど…)。ファニーが輸入窓口になっており、小口注文も受けてくれたので、他のインポート品と同梱包でデリバリーしてもらった。
サスペンダーは手持ちの古いモノを使えば良いと思っていたところ、トンボ(革タブ)のボタン穴が小さ過ぎて収まらない。サスペンダーがないと穿けないので、手持ちの材料で現物合わせで作ることとした。
ここにきて消費増税のゴタゴタにはようやく目処がつき、店頭業務は落ち着きを取り戻しつつある。

画像1/腰帯が広く、ハイウエスト。尾錠が付いて右側のみのポケットは、リーバイスの1880年代のディテールとも共通。

画像2/腰帯の背中心には割りが入る。

画像3/トンボ式のサスペンダーは暇をみて製作予定。
桜は散れど…
本日は快晴ですが、桜花を吹き散らすような強風です。
こちらはこれから開花時期を迎える当店のメキシコ万年草(mexican stonecrop)。
名前の通り、旺盛な繁殖力で世話要らず。
スタッズベルト(テストサンプル)製作中
民主党政権の置き土産、いまいましい消費増税のおかげで、値札の付け替えや、WEBページの修正など、毎日かなりの時間を取られている。
本日やっと、燻しを終えたスタッズを使って一本サンプルを仕上げてみた。

画像1/薬品で燻した真鍮スタッズとバックル。同じ条件で燻すと、表面積の小さいものほど短時間で真っ黒になる。

画像2/以前製作した型紙を利用して渦巻き状のデザインで打ち込み。

画像3/刷毛で手染めした濃茶の革帯に良くマッチする。
無常観
お客様が古今和歌集の歌をメールで送って下さいました。

<世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし>

こういう感性は日本人独特のものです。
支那人や朝鮮人やロシア人やメキシコ人やアメリカ人やイギリス人には理解不能だとおもわれます。
桜の見頃は今週末が最後でしょうか。
花見に繰り出す方々も多いかと思います。
パッチ縫い付け/G-1
裏地側で縫いずれが出ないように注意しながら一つずつ縫い留めていき、G-1のフルデコレーション完成。
パッチ縫い付け/L-2B
この時期、さらりと羽織るのに丁度良いライトゾーン用のフライトジャケットL-2B。
ご購入いただいた512BOMBパッチを右胸に縫い付けました。
パッチ縫い付け/G-1
今回のベースはバズリクソンズのG-1。
以前、前身頃にいくつかパッチを縫い付けさせていただいており、加えて後ろ身頃と両腕にもびっしり縫い付けることになりました。
G-1は後ろ身頃左右に運動性能を上げるためのプリーツがあり、その奥には縦に2本ゴムが仕込まれ、プリーツが開閉するようになっています。
今回の作業ですべて縫い留めてしまうことになりますが、ゴムのテンションがかかっている状態での作業になるので、表裏の縫いずれに充分注意しながら進めていきます。
先の「慰安婦問題」に関する河野談話の見直しを政府に求める国民運動(署名活動)で集まった署名は杉田水脈議員事務所宛、郵便にて発送しました。
維新の会の保守系議員を中心とした今回の署名活動は、これを国民の声として安倍総理に直接届け、強く訴えかけるものです。現在政府は河野談話の見直しはしないという立場ですが、閣議決定されていない河野談話に代わり、あらたに内閣の意思として安倍談話を発表することは可能です。それには多くの国民の後押しが必要です。
ご協力頂いた方々に心から御礼申し上げます。
桜並木
近くの公園沿いの桜並木が美しい。
本日は風が強く、花びら舞い散る桜吹雪状態であった。
本日の修理品/シュガーケーン スタンダードジーンズ
これも前回の修理品同様、股ぐりが傷んでパンクしています。
左身頃に大きめに当て布し、インシームにはテープを当てて補強します。

画像1、2/ビフォー。

画像3/裏張りした状態で表側からタタキ。出来るだけ目立たないように、地の目に沿って針を落としていきます。

画像4、5/アフター。
燻し
真鍮のスタッズは箱出し状態ではピカピカ輝いていますが、やがて酸化して10円玉のような鈍い色になっていきます。
そのじっくり熟成されるような色変化を楽しむのも一興だと思うのですが、そんなに待っていられない!というエンドユーザーの声や、サンプルだけでも色の付いたものが欲しい!という販売サイドの声にお応えして、燻し処理したスタッズを使用してベルトを製作します。

画像1/ビフォー。

画像2/アフター。燻しにはいろいろな方法がありますが、今回は薬品を使用。