店長日記

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ピックステッチ
古着好きな方なら、ビンテージと呼ばれるオープンシャツの衿外回りにポツポツとステッチが入れられているのをご覧になったことがあると思います。
これは元々装飾ではなく、袋縫いされた衿の外回りを縫いどめて形状を安定させ、見頃にきちんと沿わせるためのもの。現代のシャツにこんな手間のかかる作業をすることはありませんが、高級な部類のテーラードジャケットの衿外まわりには、今でも同じ手法のステッチが用いられることがあります。
今回はお客様からのご要望で、スタイルアイズでリリースされたオープンシャツに、意匠としてこのステッチを入れてみました。
黒いロングポイントに間隔をあけた白糸のステッチで、いかにもロカビリー風の仕上がり。

☆☆☆ お知らせ ☆☆☆

4月29日(火)は祭日のため営業(AM11:00〜PM8:00)いたします。
ザ・シェビーズ ライブin刈谷
昨夜は刈谷市にあるライブハウス、バードランドにお客樣方と遠征。
ここでは西三河を中心に長年活動するオールディーズバンド、シェビーズのライブが定期的に行われる。今年になってからお客様に誘われるまま、2回目の参加。
辺鄙な場所にぽつんとあるが、GWの初日だったせいか、大盛況だった。かなり席数のあるライブハウスだが、ホールスタッフが少なくて間に合わないので、常連のお客さんらしき人が急遽代わりにお酒をつくったり、皿を下げたりと、なごやかな雰囲気のお店。板張りの床、古びた内装も雰囲気が良い。ライブはツーステージだが、20代から60代くらいまでの幅広い客層は皆ノリも良くて一体感もある。曲目はオーソドックスな50'S、60'Sポップスが中心で、キャリアが長いので演奏もこなれている。ベーシストのよっちゃんは元々同業者のショップスタッフだった関係で旧知の間柄。音楽が本職ではないが、ずっと情熱を持って演奏活動を続けている。
こういう気軽に楽しめるライブハウスが当市にもあったらいいのにと思う。
ロンウルフのサイズ新展開
ブランドのスタート当初から、サイズ展開が最大で9+1/2(27,5センチ)までだったロンウルフ。
今期からエンジニア、ロガー、ファーマーの3型については10,5(28,5センチ)までサイズレンジを拡げて展開することになりました。国内で木型から製作(原材料は輸入)していたロンウルフは比較的甲高の方にも対応出来ていました。それでも最大サイズでも足が入らないお客様もいらして、以前から大きいサイズの要望がありました。
これまでサイズが合わずにインポートものを購入していた方には朗報です。
ロガーとエンジニアについてはコンビネーションの配色も新たに加わり、最大サイズが入荷しております。
本日の修理品/エターナル811
国産ジーンズの本拠地、倉敷児島発のデニムブランド、エターナル。
昨年お買い上げいただいたもので、程よいタテ落ち感と、棚ジワが美しく出始めています。
このザラザラした腰の強い生地にはウィークポイントがあって、ボタンホールのハトメが解れやすいのです。生地に柔軟性がないため、開け閉めのたびにボタンの角でホールを傷つけやすく、この製品も上4つのボタンホールの芯糸が切れて穴が大きくなり、ボタンがすぐに外れてしまう状態です。
これからホールの先端にミシンをかけて、しっかりボタンが留められるように修復します。
スタッズベルト淡々と製作中
あらたにオーダーいただいたスタッズベルトを、GWまでに納品出来るようせっせと製作している。
今回も遠方からの発注らしい(間に入っている商社からの発注で、卸し先が何処のお店かは承知していない)が、ブランドネームを入れてほしいということなので、仰せの通りに当店で使っているロゴを焼印した。SOUL SHAKERの後にHANDA AICHI と続く、遠方の人には謎のブランドネームである。
基本的に卸売りのベルトにはネームの焼印は入れていない。
販売店さんが自社のオリジナル商品として展開出来るように考えてそうしている。デザインがかぶらないようロットごとに仕様変更しているのもそのためである。
しかしどういう売り方をしていただいても当方としてはかまわない。オーダーに対しては出来るだけ良い仕事でお応えするだけである。

画像1/ガイドに沿って焼印を入れていく作業。

画像2/仕上り状態。

画像3/ここのところ指先を使い過ぎてタコが出来た。
本日のニュースより
韓国船沈没一週間 「人災」の見方広がる

韓国南西部珍島(チンド)沖で沈没した旅客船「セウォル号」の事故原因は、急旋回したことで過積載の積み荷が荷崩れし、転覆に至ったとの見方が有力だ。船長が真っ先に脱出したり、運航会社が安全教育を怠るなどずさんな安全管理態勢が被害を拡大させた疑いも浮上。今回の事故について、専門家からは「明らかな人災」との見方が強い。
(以上引用)

起こるべくして起こった人災だが、事故後も、韓国人の基本的性格ともいえる責任転嫁と虚言が蔓延して、さらなる大混乱を招いている。
韓国教育省は修学旅行そのものを廃止するという訳のわからない対応をしているが、一方で、こんな安全対策に不安のある韓国に日本の中高生が毎年2万人も修学旅行で訪れているそうである。
以前から日教組主導で反日記念施設を訪れるなど問題も指摘されていた韓国への修学旅行。
これを機に全廃したら良いのに。
本日の修理品/シュガーケーン 旧スタンダードジーンズ
シュガーケーンが1998年にスタンダードモデルの3rdと銘打って発売したジーンズ。
これ以前に発売された標準型と、やや太めのモデルを合わせ、3型での展開になっていました。それぞれ素材も異なりましたが、基本的に3型しかないのでユーザーにもわかりやすく、扱う方も今よりずっと楽だったと思います。
この頃のようなスッキリした商品展開をメーカーさんにはお願いしたいものです。
修理品は15年前のものになりますのであちこち傷んでいますが、力織機で織られた生地はまだしっかりしているので、充分実用レベルに修復できます。

画像1/自然なタテ落ち感が美しいM41150。当時の価格は19800円。

画像2/フロントの開き止まりのステッチが解れている。ボタンホールも広がっていてボタンが掛からない状態。

画像3/横振りミシンですべてのボタンホールを補修。

画像4/開き止まりのステッチをかけ直し、腰回りの糸切れ部分も補修して修理完了。
割れ鏡、リボーン!
二年前の改装工事で、カウンターテーブルの横の壁面に取り付けた鏡があるのだが、一昨日荷物の出し入れの際に、うっかり角を当てて割れが入ってしまった。
高さ120センチの鏡で、下から上に向かって四分の一くらいの所まで斜めに割れた不吉な状態。
なんとも不覚であった。
仕方がないので斜めに割れた部分を水平にカットし、高さは短くなるが長方形に整えてそのまま使おうと考えた。姿見ではなく、単に空間演出用なので短くなっても特に不都合はないのだ。
ガラスカッターを持っていないのでサンダーにタイルカッターを取り付けて水をかけながらガリガリ切り落としたが、やっぱり切り口が凸凹して見苦しい(後で考えたら元ガラス職人のお客様に相談すればあっさり解決したかもしれなかった)。
そこで1×4の端材を使って受けを作り、凸凹のカット線をカバーすることにした。
お客様からのいただきもののルーターを使い、端材の上側にガラスの端が収まる溝を切り、下側の角を落とすとあっという間にそれらしい形になる。どうせなら塗装も一手間かけようということで重ね塗りしてクラック仕上げしてみた。やっているうちにだんだん気が入ってきて、エルパソ社のアイアンフック(648円にて販売中)を中心に留め付け、アーリーアメリカン調の完成度の高い仕上がりになった。

画像1/業務用の鏡なので厚みがあり、後始末も大変。

画像2/クラック塗装に使用したバターミルクペイント。名前の通りミルクに顔料を混ぜて作られる水性塗料。価格は高い。

画像3、4/端材でつくった木枠の塗装。グリーン系の下地塗装+オールクラックドアップ+オフホワイトの上塗り。上塗りが自然にひび割れて下地塗装が顔を出す。

画像5/中心にアイアンフックを取り付けてアクセントとした。高さが80センチくらいになって再生した割れ鏡。
2014年サンサーフカタログ
今期のサンサーフの全品目を掲載したカタログが入荷しました。
平素当店でサンサーフの製品をご愛顧いただいているお客様に限り店頭で差し上げております。かなりの冊数を確保しておりますが、シーズン前に無くなってしまう事がありますのでご入用の方はお早めにどうぞ。
スタッズベルト(テストサンプル)納品
昨日、卸売りでお世話になっている商社の担当者が来店。
先週一週間アメリカ出張していたとのこと。ここは元々インポート商品の扱いが多い。
当店のベルトもその販路で扱う以上、品質や価格の面で、インポート商品よりも優位性があるものを提供していきたいと思っている。
真鍮に燻しを加えたスタッズベルトは、直接顧客周りするためのサンプルとして持ち帰ってもらった。
今年も開花間近
今週に入っての急激な気温上昇で、一斉に茎が天に向かって伸び上がったメキシコ万年草。
以前何人かのお客様がガーデニング用に摘み取っていかれたが、きっと順調に育っていることだろう。
当店の狭い花壇が色づくのは、今からひと月程の間。
ファニー本社にて…
昨日の商都大阪は気温も高く、大量に飛散した花粉を身体一杯に吸い込んだおかげで本日は体調不良。
毎回来阪時には必ず寄るファニー本社には商品以外にも店舗用の什器がいろいろと置かれている。売り物もあれば、そうでないものもあるが、見ているだけで感性を刺激されるような面白いものがいっぱいある。

画像1/トラクターの運転席に足を取り付けたスチール剥き出しの回転椅子。座り心地も良い。これは売り物。

画像2/古いオイルメジャーの給油機。かなり大きい。これも売り物(たぶん)。

画像3、4/一枚板の大きなテーブル。足が8本で、皮むきしたままの曲がったログをそのまま使っている。このざっくりした感じがいかにもウエスタンぽい。ホールセール場で使用中。

画像5/船輸送に使う古い木製のトランク。表面の朽ち果て方がかっこいい。上面が平らならテーブルとして利用できるが、これは曲面になっていて残念。その下には子引き出しの付いた什器。これらは直営店用。
謝罪放送に批判200件=NHK

NHKは15日、籾井勝人会長が13日の情報番組で、従軍慰安婦などに関する就任会見での発言やその後の混乱に関し謝罪したことに対し、同日から14日夕にかけ視聴者から約270件の意見が寄せられ、そのうち約200件が批判的意見だったと明らかにした。衆院総務委員会で、近藤昭一氏(民主)に対しNHK理事が答弁した。
(以上引用)

籾井会長のTVでの謝罪は観ていないのだが、それに対する批判内容が明らかにされていない。
「謝罪など全く必要なかった」という意味の批判もあったのではないか。
ところでこの近藤昭一というのは北朝鮮のスパイと言われている男で、総連からの違法献金がバレた後もシラを切り通して、今だに議席を保っている。
恥ずかしながら地元愛知選出。
船場なう
地下鉄本町で下車、御堂筋沿いを南へ。
阪神高速の高架に沿って船場センタービル(繊維問屋街)が数百メートル続く。
これを横切ってしばらく行った先が展示会場。
明日は大阪
明日は船場で行われる東洋エンタープライズの秋冬物展示会。
船場界隈はサラリーマンとしてアパレル業界に入った頃からなじみのあるエリア。碁盤の目のような通りに沿ってビッシリ商業ビルが建ち並ぶ商人の街。騒々しくて、行き交う人もせっかちで、交通マナーもお世辞にも良いとはいえない。
中学生くらいの頃だったか、そのころTVでよくやっていた花登筐原作の浪速商人のサクセスストーリーをぼんやり観ていた。それで船場の商人(あきんど)のイメージが出来上がっていたが、実際来てみると、ぜんぜん商人らしくない大雑把な人もたくさんいた。あたりまえだが…。
このころおぼえた模範的大阪弁が今でも商談の時にひょこっと出たりすることがある。
明日は花登版・浪速商人の心意気で商談に臨むことにしよう。
私の道具達
ポンチやタガネを打つ時に使用する太鼓型の木槌。
レザー製品の加工で、なくてはならないツール。店頭では裁ちバサミに次いで使用頻度が高く、これを使わない日はほとんどないと言っていい。もう何十年も使っていて、数年前、持ち手にヒビが入り、家具のレストアをおこなうイエローガレージさん(武豊町)の工房で別の柄を取り付けてもらっていた。
今回、多少ガタが出始めたのと、握りにもう少し太さが欲しかったので、玄翁に付いていた柄をDIYで取り付けてみた。

画像1/この木槌には円筒形の柄がついていて、差し込み部分も円形。玄翁の差し込み部分は形状が違う。

画像2/槌の穴に合わせて柄の先端をナイフで削っていく。

画像3/柄の先端が槌の上部に出るところまでカチこみ、クサビを打ってしっかり固定。

画像4/握りのところにノコ刃で滑り止めのチェッカーを入れ、吊り下げ用のループも取り付けて完成。
サスペンダー製作
手持ちの材料を使ってWAH MAKER(ワーメイカー)のダックパンツに使用するサスペンダーを製作。
超ハイウエストのため、織りゴム部分は短かめに裁断(長さ調整用のクリップは背中心に一個取り付けた)。トンボ革は、赤茶のクロム鞣しのものを使うつもりだったが、タンニン鞣しの端材が少しあったのでこちらを使ってみた。

画像1/パンツの腰帯に付けられた金属ボタンに留めるトンボを裁断。

画像2/背中心で織りゴムが交差する部分を同革で製作。二枚の革で織りゴムを挟んで縫い留めるが、ゴムの厚みもあって縫いずれが起きやすい。裏側の革は縁をカットせずに縫い合わせる。

画像3/コバを縫い合わせた後で、縁を裁断。

画像4/トンボの端はDカンにリベット留め。ボタンホールは金属ボタンに合わせて大きめ。

画像5/完成。
私の道具達
長く使っていなかったが、今週から久々に使い始めたオメガのシーマスター300。
ある程度の知識を持ったお客様は、ドーム型プラ風防に目を留めてくださる。60年代のシンプルで丸みを帯びたフォルムは、現代のシーマスターの力強いデザインとは異なる魅力がある。
これにはもともと軍用のナイロンベルトがついていたが、2年前に革ベルトに交換した。しかし、見た目は綺麗だが機関は頼りなくて、突然大幅に遅れたりすることがあったので、あまり使っていなかった。オーバーホールにも出さずに長らく放置状態だったが、気が向いて使い始めたところ、どうしたことか、調子が良い。今のところ、日差も誤差程度に収まっている。
注油もしていないのだからそのうちまた不調が出るかもしれないが、しばらく使い続けてみるつもりである。
盛夏モノ追加企画
この時期、アパレルメーカー各社はすでに秋冬物のサンプルを製作し、展示会で受注を開始していますが、一方で夏物の追加企画もあります。
フェローズでは実績のある定番ボディに新柄を乗せたTシャツを多数企画しています。これらは、当然春夏物のカタログには掲載されていませんが、なかなかの力作揃いです。店頭ですべての追加ラインナップを掲載した企画書をご覧いただけますので、ご希望の方はお申し出ください。
納品はゴールデンウィーク以降になります。
パッチ縫い付け/Tシャツ
オリーブドラブのTシャツに刺繍パッチの縫い付けを行います。
ニット、カットソー製品の縫製には、専用の先端を丸くした針を使用します。織物用の先端がとがった針では生地を傷つけて、そこから穴が拡がってしまうのです。

画像1/工業用ニット針12番。拡大鏡で見ないと分からないが、先端が丸くなっている。

画像2/職業用(家庭用と工業用の中間)ミシンに針をセットして縫製。

画像3/作業完了。