店長日記

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ジーンズ裾上げ
シュガーケーンスーパーデニムSC49001。
ノンウォッシュ(リジット)状態でお買い上げいただき、洗濯後にお持ちいただきました。
1945年製の501のリプロダクションですが、裾始末が通常のものと異なり、巻き幅がやや広く、チェーンの縫い始めと縫い止まりの糸端が残されたままとなっています。
オリジナルの仕様に準じ、残した糸端を手縫い針で内側に引き込んで処理しております。

*当店で扱うスーパーデニムコレクタブルズはノンウォッシュのみの展開です。裾上げは、縮み分を見計らってカットすることも出来ますが、洗い上がりでの丈合わせの方がベターです。
コインリング完成
9号サイズでご指定いただいた黄銅のコインリング完成。

画像1/焼き鈍しと修正を繰り返し、9号サイズに成型します。

画像2/ルーターで酸化した表面をポリッシュ。

画像3/作業完了。
ジーンズ裾上げ
お持ち込みでデザイナーズ系のパンツ2本。
広幅1,5センチの三巻きでシングルステッチ仕様。
ブルーデニムは綿100%ですが、ブラックの方はポリウレタン混で橫伸びするタイプです。
オリジナルに準じて、広幅シングルステッチ仕上げ。

製品持ち込みの場合/¥1320(ただしカット分3.5センチ以下の場合、縫代出しの為プラス¥550)

*製品持ち込みの場合、予め採寸し、仕上がり位置をご指定下さい。当店でアシストはいたしません。
*裾線の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、製品は必ず洗ってお持ち下さい。
*煩忙時、持ち込み品の裾仕上げはお断りする場合がございます。
*当店で通常扱うジーンズの生地に合わせてミシンをセッティングしています。他社製品で極端に生地の厚いものには対応出来ません。
コインリング鋭意制作中
黄銅のコインリング制作の続き。

画像1/リング内側のリムのバリは、この段階で落としておきます。

画像2/バーナーで焼き鈍し。

画像3、4/治具を使って指輪の形に成型していく。
トートバッグ作例
5月9日の当欄で告知させていただきましたが、裁断済みで漉きも入っているバッグ用の革材料を、ご希望のお客様に差し上げております。
先日、レザークラフトをやっているお客様にお渡ししましたが、早速出来上がったトートバッグの画像をお送りくださいました。
全て手縫いで、底のマチ部分の中縫いもきちんと始末されています。ハンドルとストラップの革はご自身で用意されました。
栃木レザーで鞣されたこの革は、高齢になり事業整理を進めている職人さんからのご提供。本体を裁断しながら、何らかの理由で製品化が見送られたものだと思われます。
画像のものは濃茶ですが、薄茶のものがあと二組ありますので、ご希望の方は店頭でお申し出ください(平素当店をご利用のお客様に限らせていただきます)。


コインリング鋭意制作中
お客様のオーダーで、黄銅のコインを使って制作。
小指サイズ(9号)指定なので、直径19ミリのコインを使用(直径が大きすぎると外周の絞り込みが困難)。
小指の関節での収まりを考え、リングの幅が4ミリ程度になるように穴を打ち抜きます。
ジーンズ裾上げ
ショップさんからの依頼品。
コアヤーン(ポリエステルの芯を綿で覆った糸)で縫われている製品。縫い止まりはインシーム(縫い代片倒し側)。
上糸オレンジ×下糸オレンジで、共に20番手。

ジーンズの裾上げにつきましては、繁忙期以外は持ち込み品にも対応しております。

糸色は当店が販売する製品に合わせたラインナップですので、その中で近似色を選択しております。

製品持ち込みの場合/¥1650(ただしカット分3.5センチ以下の場合、縫代出しの為プラス¥550)

*製品持ち込みの場合、予め採寸し、仕上がり位置をご指定下さい。当店でアシストはいたしません。
*裾線の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、製品は必ず洗ってお持ち下さい。
*煩忙時、持ち込み品の裾仕上げはお断りする場合がございます。
*当店で通常扱うジーンズの生地に合わせてミシンをセッティングしています。他社製品で極端に生地の厚いものには対応出来ません。
ベルトサイズ詰め
こちらは制作時、ポイントにファニーのガラススタッズを使用。
11年経って、黒染めの革帯は所々茶芯が出てきています。
乳化性のオイルを薄く塗って仕上げ。
ベルトサイズ詰め
まずはピラミッドスタッズタイプの作業完了。
元々バックルの取り付けは真鍮のスナップボタンでしたが、馬具に使う銅無垢の大型リベットに変更しております。
11年前に制作した物ですが、まだまだお使いいただけます。
ベルトサイズ詰め
各々2インチ(5センチ)切り詰めてバックルの収まりを作り直します。
奥側のスナップボタンの取り付け穴は再利用し、曲げ代の裏側を半分程度の厚みに漉き込みます。

ベルトサイズ詰め
2014年にオーダーでお作りしたスタッズベルト2本。
お客様の現在の体形に合わせ、バックル側をカットして各々5センチ短縮し、センター穴で留められるように加工します。

画像1/ピラミッドスタッズを使った定番デザイン。

画像2/スタッズはニッケルとブラスの交互使い。ポイントにファニーのガラススタッズを使用。

画像3、4/スナップボタンを削って取り外し。
いただきもの
昨日、知多市で庭師をやっているお客様が来店された際、話の流れで大きな木製の車輪をいただけることになった。
仕事柄、庭造りに使えそうなアイテムを沢山ストックしているようで、そのうちの一つらしい。
早速今朝、軽トラに積んで持ってきてくださった。
年代不明ということだが、抜群に程度が良く、木の割れや腐食、歪みは全く見られない。以前はリサイクル屋さんなどが大八車から取り外した木製車輪を置いていたが、ガーデニングブームで数が激減して、現在流通しているものは大半がフェイクみたい。
大きいと聞いていたので、電飾してシャンデリアにもしようかと考えていたが、想像以上の大きさ(直径108センチ)と重さ(20キロくらい?)で、簡単に吊り上げて使えるような代物ではないとわかったので、何か別の使い方を考える。
本日の修理品/Zoilクラッチバッグ
角部が擦れて下地が出ているクラッチバッグの補修。
黒は調色の必要がないので、比較的作業は楽と言えます。

画像1/ビフォー。

画像2/アフター。

画像3/ビフォー。

画像4/アフター。

画像5/ビフォー。

画像6/アフター。

本日の修理品/Zoilクラッチバッグ
昭和のオールレザークラッチバッグ。
つくりはしっかりしていて、ファスナーの開閉も問題ないのですが、角部が擦れて下地が出ているので、顔料でリタッチを行います。
靴墨や染料でカバーしても長く保たないので、当店では顔料でペイントしています。
ジーンズ裾上げ
ご購入いただいたばかりのシュガーケーンスーパーデニムSC49001。
ノンウォッシュ(リジット)状態でお買い上げいただき、2回洗濯の後にお持ちになりました。
1945年製の501のリプロダクションですが、裾始末が通常のものと異なり、チェーン糸端が残されたままとなっています。
しかも糸端が、縫い始めも縫い止まりもコバの内側から引っ張り出されています。
通常の機械縫製ではこうなるはずがなく、おそらく滑脱防止でこのようにしたのではないかと想像します(メーカーには未確認)。
一応この仕様に準じ、残した糸端を手縫い針で内側に引き込んで処理しております。

*当店で扱うスーパーデニムコレクタブルズはノンウォッシュのみの展開です。裾上げは、縮み分を見計らってカットすることも出来ますが、洗い上がりでの丈合わせの方がベターです。
ジーンズ裾上げ
ショップさんからの依頼品。

画像1、2/コアヤーン(ポリエステルの芯を綿で覆った糸)で縫われている製品。縫い止まりはインシーム(縫い代片倒し側)。
上糸オレンジ×下糸オレンジで、共に20番手。

画像3、4/オール綿糸縫製のハイエンド商品。縫い止まりはアウトシーム(耳側)。
上糸イエロー×下糸金茶で、共に20番手。

ジーンズの裾上げにつきましては、繁忙期以外は持ち込み品にも対応しております。

糸色は当店が販売する製品に合わせたラインナップですので、その中で近似色を選択しております。

製品持ち込みの場合/¥1650(ただしカット分3.5センチ以下の場合、縫代出しの為プラス¥550)

*製品持ち込みの場合、予め採寸し、仕上がり位置をご指定下さい。当店でアシストはいたしません。
*裾線の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、製品は必ず洗ってお持ち下さい。
*煩忙時、持ち込み品の裾仕上げはお断りする場合がございます。
*当店で通常扱うジーンズの生地に合わせてミシンをセッティングしています。他社製品で極端に生地の厚いものには対応出来ません。

フェイジョア開花
2022年の12月に、バルコニーに鉢植えした「フェイジョア」の木は、西尾市のお客様からの頂きもの。
結構な大きさだったので、バルコニーに上げるために抱き抱えて梯子を登るのは大変だったが、順調に生育し、昨年初めて花が付いた。
今年も無事に開花し、花数も増えたような気がする。
この南米原産のフェイジョアは、実も食べられるが、花びらも食べることが出来る(食用花)。
厚みがあって柔らかく、口に入れるとほのかに甘みがある。
ヨーグルトやアイスクリームにトッピングしても良さそう。
人斬り
Youtubeで鑑賞。
1969年の作品だが、80年代になって名古屋にあった映画館でリバイバル上映されたことがあって、大スクリーンで見た記憶がある。
司馬遼太郎の歴史小説「人切り以蔵」の映画化。
黒船来航の後、尊王攘夷の機運が高まった幕末の世で、政敵を次々に暗殺していく土佐勤皇党の志士たち。
その渦中に身を投じる下級武士の以蔵。
かつての同志までも手にかける急進的な行動は、やがて組織崩壊を招き、多くの志士は刑場の露と消える。
そしてこの幕末を生き抜いたものたちが、後に明治政府の一翼を担うことになるのだ。
豪華な配役で、土佐勤皇党の「人切り以蔵」こと岡田以蔵を勝新太郎が演じ、武市半平太を仲代達也、坂本龍馬を石原裕次郎、そして田中新兵衛を作家の三島由紀夫が演じている。三島由紀夫は劇中で割腹自殺するのだが、この映画を制作した翌年に、自衛隊の市谷駐屯地で憲法改正を訴えて本当に自刃してしまった。
監督はリアルな殺陣シーンに拘る五社英雄で、黒沢映画で実績のある橋本忍が脚本を担当している。
約40年ぶりの鑑賞となったが、あらためて観ても潤沢な予算をかけた作品の完成度は高く、粗野で人間味あふれる勝新と、クールな仲代の対比は素晴らしい。片肌脱いだ三島の割腹シーンも圧巻であった。