店長日記

6506

L‐2Aカスタム完成
ステンシルのバックペイントも仕上がり、L‐2Aのカスタム完成。
バックペイント鋭意製作中
ナイロンフライトジャケットL-2Aのバックペイント。
ステンシルに沿って文字を描いていきます。
今回はオレンジがかった黄色で仕上げますが、まずはオフホワイトで地塗りをした上に色を入れていきます。
本日の修理品/テーラー東洋 スカジャン
別珍のスカジャンの玉縁ポケットの端がパンクしています。
これはとても難しいケースで、元通りの修復は困難です。
玉縁ポケットは身頃に切り込みを入れて成型するポケットで、縫い合わせたところを解体したり、再縫製することはできません。縁が裂けたら、上からタタキで繕うような始末になります。
見た目の問題を考えて、ベロアの革を三角に裁断し、上から叩き付けて裂け目をカバーすることにしました。右ポケットだけだとおかしいので、パンクしていない左ポケットの玉縁も同様に始末します。
リバーシブル仕立てなので、裏面のサテンまで貫通させて縫うわけにはいかず、縫い合わせを部分的に取り外して縫製を行いました。

画像1、2/ビフォー。

画像3/裏面のサテン地を外した状態にし、破れた箇所に革の三角タブを縫い付け。

画像4/アフター。
万引き画像公開 眼鏡店社長が激白「ネットの力を借りれば犯人分かる」

眼鏡販売店「めがねお~」御徒町店(東京都台東区)で万引犯とされる男性の画像を、店側が店舗ホームページに公開した問題が波紋を広げている。運営会社の張谷満(はりや・みつる)社長が10日、産経新聞の取材に応じ、「公開は悩みに悩んだ」「参考にしたのはまんだらけの件」「常習者の仕業で間違いないから公開した」などと、今の思いを激白。同社へ相次ぐ嫌がらせ電話に悩まされる実態も明かした。
(以上引用)

お店の対応は当然で、非難されるいわれは一切ない。
被害者が、犯罪者の人権を考慮してやる必要など全くないのだ。
窃盗事件が起こっても、現行犯以外は犯人を特定するのも困難で、警察は事件として受理することすら面倒がるのが現実。捕まえるのが困難なケースを事件として受理すると、認知件数が増え、検挙率が下がるためだと思う。
今回は、買取店に持ち込んだ時点で身元照会しているはずだし、偽造保険証でも使ってなければすぐに検挙されるはず。
仮に犯人がお店側に弁済を申し出ても、刑事事件として立件されるのは間違いない。
本来なら商品代以外に、慰謝料を請求しても良いくらい。
めがね屋さんには、折れずにがんばってもらいたい。

ところで、当店でも昔レッドウイングのエンジニアブーツを狙った窃盗事件があり、ある人の協力を得て犯人を検挙することができた。
その経緯は2012年5月8日のブログで公開したが、ついでなので以下に再掲載しよう。
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(2012年5月8日)このエンジニアブーツは今も同型で販売されているが(現在当店では扱っていない)、この当時は非常に人気があり、かつ入手が難しいものだった。知多半島で取り扱いをしていたのは当店だけだったと思う。当時はミドリ安全靴が輸入代理店であったが入荷状況が良くなく、確保するのが大変だったのだ。入荷すれば必ず売れる商品で、年間100足以上は販売していた。しかしこの異常な人気は犯罪まで誘発し、このブーツを履いている子をねらって路上でブーツを取り上げる追いはぎのようなレッドウイング狩りまでおこったのである。
そんななかで当店でもレッドウイングの窃盗事件が発生した。
当時は現在地よりも北の半田高校近くで営業していたのだが、営業時間中に時間差で入ってきた二組が展示してあるブーツをひっつかんで走りだし、通りの向こうで待たせておいたバイクに飛び乗って逃げるというひったくりの様な手口だった。
すぐに通報し、かけつけた警察と共に付近を捜査したものの見失ってしまった。
被害届を出した後、おそらく近隣の人間だろうということであらゆるネットワークで情報集めを開始すると、ほどなく確度の高い情報を提供してくれた人がおり、人相、特徴などこちらで可能な限り当たりをつけた上であらためて警察に出向いた。現行犯で捕まえられなかったケースでは警察は動こうともしないが、情報提供者の協力もあり、一週間ほどで1人目を逮捕し、芋づる式に高校生を含む残り3人も逮捕に至った。
全員が知多郡美浜町河和周辺の未成年者であった。ところが被害品(ブーツ6足他)を警察が押収したものの、手をつけているのでもう商品にはならない。全員から商品代を回収しなければならないがこれが実に面倒だった。全員未成年であったため、バカげた少年法に阻まれて満足な情報すら入手するのが困難だったのだ。こちらは被害を受けた当事者なのにである。
警察は刑事事件が片付けば民事にはタッチしない。しかしそれでは金銭的にやられ損になってしまう。こちらから何度も警察暑に出向いて情報を貰い、保護者に連絡して弁償を掛け合うも、やはり犯罪者を育てあげるだけあってそれなりのレベルである。責任を他の子になすり付けるのは当たり前で常識が全く通用しない。居直って癇癪を起こし、こちらに向かって暴言を吐くキチガイみたいなのもいた。真摯な謝罪などもちろんあるわけが無い。やっとのことで被害金を回収したが、あまりにも悪質ではらわたが煮えくり返ったので、その後長らく店頭に実名と住所を掲示してやった。警察からはそういうことは困りますと言われたが、それでこちらが罰せられるようなことは実際には無いのでかまわず公開し続けてやった。
結果的にだが、意外な効果で客質がずいぶんと良くなり、窃盗被害はそれ以後全くと言っていいほど無くなった。防犯カメラなどよりはるかに予防効果がある。深刻な窃盗被害に泣かされている同業他社さんにも本気でお奨めしたいぐらいだ。犯人が成人であれ未成年であれ、被害回復もままならない現状で、犯罪者の人権を被害者が考慮してやる必要などさらさら無いと考えている。
書いているうちにまたムカついてきたので、当時の資料から名前を公開しよう。この犯罪者たちはもう30代後半〜40位になっているはずだ。もしかしたらバカの習わしで昔の不良自慢とかしてるかもしれないが、一日1000件以上アクセスがある当ホームページで一挙に地域のみなさんに知ってもらおう。
盗人許すまじ。

知多郡美浜町新浦戸 長谷川勝成(通名)こと金勝成

知多郡美浜町 浜本アキノリ

知多郡美浜町布土 大木雅也

知多郡美浜町北方 畠ユウサク→ガレージハタ

犯罪情報の共有は地域防衛にも役立ちます。拡散・転載ご自由にどうぞ!
L‐2Aカスタム
新品のバズリクソンズL‐2Aをベースにカスタム。
左腕に刺繍のエアフォース章を取り付け、背中にステンシルで文字をペイントします。
ナイロン素材へのバックペイントは久々です。

画像1/刺繍パッチのリムは、シボのある牛革で製作したもの。

画像2/左右のバランスを見ながら、背中に二列で文字を配置。
ランドセルにもスタッズ
2013年の3月に、常滑市のお客様のオーダーで、新入学のお子さんのランドセルをスタッズで意匠したことがあった。
たまたまそれをWEBで見つけた関東の方からのオファー。
左右のストラップを留めているカシメを取り外し、穴をあけ直してファニーの合金のスタッズに交換。
ステッチ目に沿ってボールスタッズを打ち込み。

画像1、2/ビフォー。

画像3、4/アフター。
ウエスタンハットリメイク
昨年の10月に、手持ちの黒のステットソンの鍔を小さくカットしてみたが、意外に使い易い。
それで同じように、もう一つベージュのウエスタンハットをリメイクすることにした。
ずいぶん前に貰ったもので、モンテカルロというハットメイカーのものだが、サイズが少し小さく、装飾が派手すぎて全く出番が無かった。
サイズが小さいとそもそも使えないので、まずはサイズ修正からトライする。
厚手のウールフェルトなので、水分を含ませれば多少伸ばすことが出来るはずだと考え、ハットバンドを外した状態で霧吹きで水を含ませ、型にはめて一日放置。
結果はピッタリに仕上がった。
次に前回同様に鍔をカットするが、今回のハットはフェルトが厚いため、縁は折り返して叩く必要はなく、そのまま必要な寸法を残して断ち切りにした。
仕上げに蒸気アイロンで少し前下がりを付ける。
厚手のフェルトは、アイロンの熱で自在に成型出来、そのまま形を保つことが出来るのだ。
ハットバンドは、広幅にレザーを裁断して製作。

画像1/ビフォー。

画像2/カットした縁に蒸気で前下がりを付ける。

画像3/ハットバンド製作。

画像4/鍔が小さい北部型ウエスタンハット完成。マグニフィセント7、リスペクト!
ネームプレート製作
関東のお客様からのご注文。
刺繍のエアフォースパッチ(馬革トリム)と同梱包で、普通郵便でお送りします。

当店ではフライトジャケット用のネームプレートの製作を承ります。
お客様指定のイニシャルで打刻いたします。ネームプレート単体のご注文の場合、完成後普通郵便(82円)にて発送いたします。またフライトジャケット本体への縫い付けも承っております。
カスタマー・サービスの項目でご紹介しておりますが、注文製作のため買い物カゴの設定をしておりません。納期等詳細はメールにてお問い合わせください。
パッチ縫い付け/AN6552
完成したVP-113のレザーパッチをAN6552の右胸に縫い付け。
今回製作した変形パッチは、縫い付けの際もミシンの切り替え箇所が多くて手間取りました。
LED化
月曜日の午前中、電気工事業者さんに入ってもらい、蛍光灯だった店内の照明を傘ごとLEDへ交換してもらった。
2012年の丁度今頃、2週間閉店して店内を丸ごと改装した際に照明は一新していて、別に不具合は無かったが、諸般の事情で設備投資することにした。
天井にすっきりと収まるベースライトは見た目も美しい。
光量も十分で、以前よりも少し黄色味を帯びた灯りが目に優しい。
スコードロンパッチ完成
革の厚みを整えたところで外回りをカットします。
形状が複雑で入隅が多いため、ノミを使って作業をおこないます。
裁断を終えたら縁を糊で仕上げ。

画像1/幅に合わせ三種のノミを使用。

画像2/毛羽立ちを抑えるため、縁に糊で固める。

画像3/作業完了。

この後、AN6552に縫い付け予定。
本日の修理品/リーバイス 517
現行品のブーツカット517。
ボタンホールの芯糸が抜け、ボタンの掛かりが悪いのを補修します。
裾はシングルステッチを解き、長さを変えずにチェーンミシンで巻き直し。

画像1/ビフォー。

画像2/アフター。

画像3/広幅のシングルステッチを解き、チェーンミシンで巻き直し。
スコードロンパッチ鋭意製作中
細部を描き込んでペイントは完了。
この後外周りをカットしてAN6552に縫い付けますが、ジャケットの革が厚いので、パッチの方を少し漉き込んで薄くすることにしました。
絵柄の周りを粗断ちし、革漉にかけます。

画像1/タコの足の部分に少し陰影を付けております。

画像2/爆弾部分の描き込み。

画像3/革の伸びを防ぐため、縁を残した粗断ち状態で革漉き。
スコードロンパッチ鋭意製作中
下絵が完成したら色付け。
このVP-113のパッチは、フェローズも刺繍で復刻して、N-1に取り付けて製品化しています。
本日の修理品/シュガーケーン オールインワン
よくここまで色落ちしたものだと感心するくらいのヒッコリーのツナギ。
実際に作業服としてお使いのようで、左膝下が擦り切れて穴が開いているので、裏張りして補修します。

画像1、2/ビフォー。

画像3/ポケット内部に元色が残っている。

画像4、5/アフター。
スコードロンパッチ鋭意製作中
京都のお客様のオファーで、海軍物のペイントパッチを製作します。
爆弾を抱えた蛸の足が、円形の背景から外側にはみ出す変形パッチ。
今回は、大きめに切り出したヌメ革に図柄をペイントし、最後にコバの裁断を行います。
パッチ縫い付け/A-2
完成したレザーパッチをバズリクソンズの赤リブA-2に縫い付け。
40年代のパッチには、こういった骸骨をモチーフにしなデザインが多く見受けられます。
スコードロンパッチ完成
艶消しの背景色を塗ってから、オフホワイトで骸骨を描き込むという手順で完成させたレザーパッチ。
縁取りの赤色が効いています。
この後、バズリクソンズの赤リブA‐2に縫い付け予定。
大阪出張
昨日は厳しい寒さの中、今年最初の大阪出張。
新幹線で大阪に向かい、まずは心斎橋で東洋エンタープライズの盛夏ものの展示会。
スカ刺繍を入れた半袖シャツやキャップが目立つところにラインナップされている。そういえば展示会場に向かう道すがらでも、以前では考えられないオバチャン層までがスカジャンを着ているのを目にした(大阪だから?)。
その後近鉄線に乗り換え、荒本駅で下車してファニー本社へ。
たまたま大量の店舗什器が運び込まれているところだったが、これらはユニバーサルウォーク(USJに隣接した商業施設)内にあって先ごろ閉店したファニー直営店のもの。長年営業したが、契約期間満了で退店したとのこと。私も以前お邪魔したことがあったが、相当大箱の店だったので、什器を運び出して原状回復するのも大変なようだ。素敵なビンテージの調度品も沢山引き上げてきていた。
商談もそこそこに、先週封切りされたマグニフィセント7の話でやたら盛り上がった。
夜に愛知帰着。

画像1/ファニー本社全景。

画像2/ユニバーサルウォーク店で、スティーブ・マックイーンのマネキンが跨っていたFRP製の馬。
本日の修理品/ファニー ライダースウォレット
相当長くお使いいただいているスティングレイ(エイ)のライダース。
ポケットからの出し入れでどうしても傷みやすい下側中央のステッチが切れ、札入れの口端まで解れています。
メーカーに返送するまでもないレベルなので、店内で対応させていただきます。
エイの革は表面が粒状のカルシウムで覆われ、非常に硬いので、針も折れたり曲がったりしない様、太めのものを使用します。