店長日記

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スタッズベルト製作
店頭でお客様からご注文いただいた分を製作。
真鍮のボールポイントを周囲に等間隔に打ち込むオーソドックスなパターン。
栃木レザーでベジタブルタンニングされたヌメ革は、経年で褐色に変化していきます。

*現在ベルト帯は3色(タン、濃茶、黒)、スタッズは7パターンで製作しております。
ヤマト、来年度からの正社員労働時間の年間目標引き下げ

宅配便最大手のヤマト運輸が平成29年度から、正社員の年間労働時間の目標を引き下げる方針を固めたことが2日、分かった。トラックドライバーを含めた従業員の労働環境を改善する狙い。同社は労働組合の要求も受け、時間帯指定の見直しなどサービスの抜本改革に向けた検討に着手しており、詳細が固まり次第、通販事業者などにも理解を求めていく。
(以上引用)

当店もWeb通販でお世話になっているが、現場のドライバーさんの労働環境は過酷すぎ。
一番負担になるのが個人宅への再配達で、これはユーザー側の都合によるものが多い。不在がちだったり、時間指定をしているにもかかわらずその時間にいなかったりする。
生鮮食品のように持ち越せない荷物だと当日中に処理しなくてはならないし…。
再配達を有料化するという案も出ているらしいが、それはそれで物販の場合、無料配達(小売店負担)での発送も多いので、簡単にはいかないだろう。
物流量の激増で、従来のビジネスモデルそのままではやっていけなくなった模様。
八方ミシン稼働中
昨年導入し、試行錯誤を繰り返して調整してきた八方ミシン。
ぼちぼちと稼働する機会が出てきて、今回はレザーではなくナイロンバッグの修理作業。壊れたファスナーをテープごと取り外し、別のファスナーをセットして叩き付けする作業。
立体として出来上がった製品の奥まった箇所を縫うには最適、というか他のミシンではこういった作業は困難。仮にボストンバッグのファスナー交換を平テーブルの地縫いミシンでやろうとすると、一旦バッグをバラバラにしなければミシン台にセットできないのだ。

画像1/破損したSKOというメーカーのコイルファスナー。

画像2/手持ちのファスナーの中で、色も長さも近いYKKのプラファスナーを流用することにしたが、いかんせんオープンタイプ。

画像3/エンドケースの中にピンを差し込んだ状態で瞬間接着剤を流し込んで、開かない様固着させた。かなり強引だが、実用上はこれで問題なし。

画像4/ボストンバッグのコーナーの奥に八方ミシンでファスナーを留めつけ。

画像5/作業完了。
本日の修理品/シュガーケーン 砂糖黍ジーンズ
シュガーケーン(砂糖黍)の名を冠したロングセラーのリメイク加工もの。
砂糖黍ジーンズは、砂糖黍の繊維をコットンと撚り合わせた糸でデニムを織り上げることで、独特のゴツゴツした触感を生み出しています。
股ぐりのステッチが切れてパンクしているのと、インシームも擦り切れているので、併せてタタキで補修します。

画像3/アフター。
本日の修理品/ファニー キーホルダー
シェリダンウォレットのキーホルダーのレバーナスカンが破損。
このキーホルダーの独特なカーブラインは、スパー(拍車)をブーツに固定するためのレザーベルトの形を模したものです。
つい先日も同様の修理がありましたが、ワンウエイスナップで固定されているキーホルダーとの連結部分を削って取り外し、新品のナスカンを挟み込んでカシメ打ちします。
仕上げに油分が切れている革にオイルを引き、900シルバーのコインコンチョは磨き直ししてお渡しします。

画像1、2/ビフォー。

画像3/アフター。

ライダースワレットや携帯ホルスターに付属するナスカン(茄子カン)はダイキャスト製で、大事に使って頂いたとしても、いずれジョイント部分が摩耗したり、スプリングが破損することは避けられません。当店では常時各サイズに合わせたパーツをストックしておりますので、即日対応出来ます。

*他社様で購入された商品、中古流通品については一切お受けしておりません。
スコードロンパッチ鋭意製作中
関東のお客様からのオーダーで、B-10のカスタムを製作中。
左腕のプリントの上に、手描きした第5空章(馬革のトリム付き)を縫い付け。
元のプリントの「ARMY AIR FORCES」のロゴの中央部に若干被さるような仕上がりとなります。
東洋・野崎さんご来店
東洋エンタープライズで当店を担当する野崎さんが来店。
今秋のバズリクソンズのラインナップをモバイルで確認しつつ、商談を進める。
今回は当地で一泊するということだったので、前もって近くのビジホを予約しておいてあげた。
夜は当店のお客さんも交え、近くの居酒屋で会食の予定。
本日の修理品/ファニー キーホルダー
現在では希少な1964年のシルバーコンチョを装着したキーホルダー。
ファニーオリジナルのレバーナスカンが破損した状態でお持ちになりました。
ワンウエイスナップで固定されているキーホルダーとの連結部分を削って取り外し、新品のナスカンを挟み込んでカシメ打ちします。

画像1/ビフォー。

画像2/ファニーがこのキーホルダーに使用しているワンウエイスナップは、その名の通り片側に向かってのみ開閉出来るようになっています。これは非常に優れた機能で、装着状態で身体を動かした時のスナップ外れを防止しているのです。

画像3/アフター。

ライダースワレットや携帯ホルスターに付属するナスカン(茄子カン)はダイキャスト製で、大事に使って頂いたとしても、いずれジョイント部分が摩耗したり、スプリングが破損することは避けられません。当店では常時各サイズに合わせたパーツをストックしておりますので、即日対応出来ます。

*他社様で購入された商品、中古流通品については一切お受けしておりません。
尾州職人・横振り刺繍パッチ
1月に製作依頼していたブラッドチットの縦長バージョンが入荷しました。
同時に、文字色を変更してバックオーダーしていた横長タイプも仕上がりました。
熟練職人による横振りミシンを使っての刺繍は、コンピューター制御の自動刺繍機でつくられた量産品と違い、同じ絵柄でも一点一点微妙に表情が異なります。
A-2、B-10、B-15などのカスタマイズに対応しております。
前約もいただいており、今回フリーの販売枠は縦長2枚、横長4枚ですので、ご入用の方はお早めにお問い合わせください。
本日の修理品/シルバーリング
今回は、以前お買い上げいただいた甲丸タイプのリングの変形を修正。
厚みのあるリングですが、スターリングシルバー(925/1000)はそれほど硬い素材ではないので、はめているうちに変形することはよくあります。

画像1/ビフォー。変形し、全体が黒ずんでいる状態。

画像2/テーパー状の金棒に通し、回しながら打面が樹脂になっている槌で叩いて修正。この後、磨き直し。

画像3/アフター。

一昔前、シルバー製品が大人気だった頃は、毎日のようにロウ付けやバフ掛けをやってましたが、製品の取扱量が減り、そうした作業はめっきり少なくなりました。
スコードロンパッチ完成
虎の顔が描き上がったら、「前哨」の文字をペイントして完成。
実物のローカルパッチは書体も様々だが、ありきたりな楷書で描いてみた。
同じデザインで刺繍パッチも作る予定で、これをコピーして、指示書と一緒に郵便で(いまだに電子メールをやったことがない)刺繍職人のおっさんのところへ送る。
スコードロンパッチ鋭意製作中
ベースのレザーを裁断し、青天白日旗の配色に塗り分け、上から虎の顔を描き込み。
図案化した虎は、後で刺繍パッチとして製品化するときのマスターにもなるように、ディテールをくっきりと描く。
パッチ縫い付け/CWU-45P
バズリクソンズが2011年にリリースしたウイリアム・ギブソンのブラックCWU-45P。
ライニングに、気温によって内部の温度を自動調整するハイテク素材、コンフォテンプを採用。
前立て裏に温度表示のタグが縫い付けられていますが、それをかわすようにハーレー・ダビッドソンのオフィシャルパッチを縫い付けました。
スコードロンパッチ鋭意製作中
オーダー品の合間に、店頭で販売する商品のサンプル製作。
昔、実物を参考に作ったことがある飛虎部隊の変形パッチ。そのときのデータはパソコンの故障で消失したので、あらたに作り直し。
まずはレザーにペイントで仕上げ、それをマスターにして刺繍屋さんにも製作依頼する予定。

画像1/図案化した横向きの虎の頭。

画像2/ベースは青天白日旗の配色。上に「前哨」の文字。
お客様のトライアンフ
ライダーには厳しい季節とはいえ、先週に比べると幾分寒さが和らいだ模様。
スリムに造り込まれたトライアンフは、最近ビンテージのアルミタンクに換装したそう。このタンク、本来BSA用のものだそうで、きれいに装着するために、オイルタンクを兼ねたフレーム側をかなり叩いたらしい。
スクランブラーのような雰囲気となった一台。



エアフォースパッチ鋭意製作中
定番商品のトリム付きエアフォースパッチはシーズン問わず好調な売れ行き。
在庫が薄くなってきたので、この辺でまとめて製作。
革の打ち抜きは手作業で、ゴム板の上に革を置き、抜型を当ててハンマーを振るう。
本体の刺繍パッチは、前回のオーダー分で刺繍屋が勝手に仕様変更して、裏側にアイロン接着用の樹脂が無駄に貼られている。
革のトリムを縫い付けるときに、この樹脂が結構な抵抗となって針の抜けが悪い。
A-2カスタム完成
出来上がったパッチをフェローズのA-2に縫い付けて、今回の作業は完了。
2017年春夏フェローズカタログ
フェローズから、春夏ものの商品カタログが到着しました。
平素当店で同社の製品をご愛顧いただいているお客様に限り店頭で差し上げております。
ご入用の方はお早めにご来店ください。
スコードロンパッチ鋭意製作中
お客様持ち込みの絵柄を元に、多少修正を加え、陰影もつけてペイント。
リムの部分はヌメ革の素地をそのまま残しております。
完成後、第8空章と共にフェローズのA-2に縫い付け予定。

スコードロンパッチ鋭意製作中
今回はフェローズのA-2をベースにしたカスタムで、ハンドペイントしたパッチを取り付けます。
左腕にはプリントのAAF章の上に被せるように第8空章を縫い付けますが、これは以前製作しておいたストック品。
左胸に縫い付けるスコードロンパッチは、お客様持ち込みの絵柄であらたに製作します。
画像1/フェローズのデュボウタイプA-2。

画像2/手描きした第8空章。

画像3/スコードロンパッチ用に切り出したヌメ革に絵柄を下描き。

画像4/背景色を先に地塗り。