店長日記

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B-15カスタム
正月の積み残し作業を粛々とこなしております。
表生地に本来のコットンではなく、レーヨン/コットンのダブルフェイス素材を採用したバズリクソンズのB-15。
フライングタイガー部隊のパッチを左胸と両腕に…。
ジーンズ裾上げ
ノンウォッシュ状態でお買い上げいただいたバズリクソンズのXXタイプ。
縮み上がった後に一度裾上げし、数年ご着用いただきましたが、今回、1,5センチほど上げ直したいとのこと。
こうしたケースでは、縫い代を確保するため裾の糸を抜き、一度プレスで伸ばしてから裁断し直し、再度裾上げをおこないます。

画像1/現状より1,5センチほど短くする。

画像2/綿糸が生地と一体化しているので、糸切りで解体。

画像3/折れ山が立っているとミシン作業の際に不都合なので、しっかり平らにプレス。

画像4/必要な縫い代を残して裁断。

画像5/作業完了。
本日の修理品/シルバーネックレス
スターリングシルバーのネックレスのクラスプ(留め金)の破損。
クラスプは内部のバネが破損しており、修理不可能なので交換になります。
手持ちの汎用品で、形状は違いますが同素材のものに交換。

*当店で販売した商品以外はお受けしておりません。
名著であるため、ご紹介
『戦争は女の顔をしていない』 スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチ著 三浦みどり訳 群像社

我が国においては、戦争時、一般女性は銃後の守りに徹するのが当然であった。
しかし、スターリン体制下のソビエトはそうではなかった。
女性が男性兵士と同様の訓練を受け、最前線にまで出陣していったのだ。それも衛生兵はもちろん、歩兵、狙撃兵、戦車隊員、コサックに加わり騎兵になった者、中には戦闘機に乗っていた女性兵士もいる。
その多くは徴兵ではなく、志願兵であり、士気は高く、その数なんと100万人にも及ぶという。
対独戦を生き残り(戦死したり、障害を負った女性も少なくない)、祖国ソビエトの礎となった女性たち。スターリニズムによる洗脳が奏功した部分もあっただろう。しかし同時に、領土を侵奪され、親族や知人をナチスドイツに奪われた憎しみが、彼女たちを駆り立てたに違いない。
この本は、そうした元女性兵士にインタビューし、その実体験を出来るだけ正確に伝えようと試みている。
夥しい数の証言は、英雄的行為だけではなく、時には両軍の、人間性を失くした行動にも触れている。
元女性兵士の証言集など、他に類を見ない。
東西の戦史を読み込んだ方にも、一読をお勧めしたい一冊。
パッチ縫い付け/CWU-36P
関東のお客様からの依頼品。
トム・クルーズの映画「トップガン」仕様にパッチを縫い付け。
胸には別のパッチを取り外した痕が残っており、それをカバーするように取り付けます。
このナイロンツイルは、蒸気を当てても針痕が消えることはありません。
本日の修理品/ファニー ビルフォード
ビルフォードの小銭入れのフラップは、二の字のバネホックで留められています。
小銭がたくさん入った状態で圧力がかかると、破損することがままあります。
上下とも新品パーツで打ち換え。

画像2/ビフォー。受け側のバネが破損。オス側のピンも変形しています。

画像3/新品のストックパーツ。

画像4/アフター。

*当店で販売した商品以外はお受けしておりません。
MA-1カスタム進行中
今回は古いバズリクソンズのMA-1から胸パッチを取り外し、階級章やネームと共に新品のフェローズのMA-1に移植するという作業。
バズのMA-1は初期ロットでお買い上げいただいており、仕事でお使いになっていたので、日焼けによる退色と機械油の汚れが酷い状態。
パッチを外したら処分してほしいということでしたが、色落ち見本で利用出来ないかと取りあえず洗濯してみることにしました。

画像1/酸素系漂白剤(塩素系ではない)と、洗濯石鹸をぬるま湯に溶かしたもので一晩漬け置き。これでかなりの汚れは落とせる。

画像2/ネットに入れて洗濯機で洗い、脱水後に日陰干し。

画像3/フェローズMA-1と、取り外した刺繍パッチ、放出品の階級章、ネームテープ。ネームはこれから印字。
パッチ縫い付け/L−2
続いてライトゾーン用のフライトジャケットL−2。
左前身にはホースタブがあるので、パッチは右胸に付けることが多いのですが、オーナーの希望で左胸に縫い付け。
パッチ縫い付け/N−1
バズリクソンズのN−1に刺繍パッチを縫い付け。
このオリーブのN−1には左胸にUSNのステンシルが入っていますが、それをすっぽり覆うように取り付け。
大阪のお客様からのオーダー。
L-2Bカスタム
リブの17箇所もの穴あきを塞いだバズリクソンズのL-2B。
取り付けるパッチ類はお客様がコレクションしていた米軍放出品。

画像1/ネームテープは無地のままだったので任意の名前を印字。階級章、胸パッチ。

画像2/ビニールでとじ込まれたメッキの階級章をエポレットに縫い付け。縫いずれしやすく、難易度高し。

画像3/階級章の仕上がり。

画像4/作業完了。
レンタル工房にて
DIY製作したいお客様に、当店の作業スペースとミシン、工具類をお貸ししています。
昨年末に続き二回目のご利用。結婚式の時のノベルティをレザークラフトで制作するご夫婦。
招待客の名前を個別にスタンピングする作業が終了。
後日改めて縁にスタッズ打ちの予定。
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レンタル工房につきまして

モノ作りが好きな方、手持ちの衣料や小物を修理したり、リフォームしたい方、当店の作業スペースとミシン、工具類を時間でお貸しいたします。
初心者や工具の使い方がわからない場合も、きちんとサポートいたします。

*ジーンズの修理やリメイクを自分でしてみたい。
*レザーの鞄や袋物を縫ってみたい。
*スタッズベルトを作ってみたい。

等々、自宅では困難な作業もここでなら可能です。
趣味でモノ作りをしている方やセミプロの方でも、プロ用のツールをすべて揃えるのは大変です。
当店で、お好きな時間に必要なツールをご利用いただけます。

地縫いミシン2台、革用ミシン、チェーンミシン、横振りミシン、ロックミシン2台、革漉き機、リベッター、レザークラフト工具一式、シルバークラフト工具一式を揃え、あらゆる作業に対応できます。

<要予約> 平日のみ 1時間/1500円(+消費税)
縫製糸以外の材料代がかかった場合は別途申し受けます。

平素当店とお付き合いの無い方、身元の分からない方のご利用はお断りいたします。
本日の修理品/バズリクソンズ L-2B
10年以上前にお買い上げいただいたL-2B。
今回パッチ類を縫い付けてカスタムしようということでお持ちになりましたが、リブを見ると多数の穴開き。
上衿、両袖、ウエストすべて虫にやられており、全部で17箇所。全て小さな穴なので、樹脂で固めてそれ以上広がらないように処置した上でカスタムすることに…。
ちなみにリブ類を新品交換する場合は、当店経由でメーカーでの対応になります。メーカー担当者の裁量で見積もりしますが、全交換となれば総額で3万円近くになるはずです。

画像1/縫い付け予定の階級章、胸パッチ、ネームテープ。

画像2/ビフォー。

画像3/穴に樹脂の粉末を入れて熱で溶着。

画像4/アフター。
エンジニアブーツ カスタムペイント
昨年末から仕掛かっていたペイントワーク。
スカル&ボーンズの絵柄をエンジニアブーツ(左足のみ)のシャフトに描いていきます。
お預かりしている絵柄のプリントを、若干小さくして模写。
模写の作業は、細部を一々確認しながら描いていくというより、原画を頭の中にしっかり焼き付け、それを手先でアウトプットするというイメージです。
謹賀新年
今日が今年最初の営業になります。
旧年中は誠にお世話になりました。
今年も従来通り、定番カジュアル衣料を中心に、高付加価値の商品をご提供出来るように努力してまいります。
変わらずご愛顧いただけますよう宜しくお願い申し上げます。
本年もお世話になりました
今日が本年最後の営業になります。
来年は元号が変わりますが、アパレルメーカーのサラリーマンを辞し、趣味の延長のような古着商として自営になったのがちょうど平成元年で、30年が経ちました。
経営環境は常に変わっていきますが、近年のインターネットの普及で従来のビジネスモデルは全く通用しなくなり、急激な変化を痛感しております。
それでもなんとか営業を続けてこられたのは、ご愛顧いただいているお客様のおかげです。
来年も引き続きショップとしての専門性に磨きをかけ、お客様のご要望に沿えるよう、努力を続けてまいります。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。

*新年は2日から営業いたします。
エンジニアブーツ カスタムペイント開始
年末最後のペイントワーク。
チペワのエンジニアブーツのシャフト部分にスカル&ボーンズの絵柄をペイント。
今回もプリントアウトした絵柄を頂いており、それを収まりが良いように若干小さくして模写します。
バックペイントの手法の応用で、まずは下地塗りから…。

*年内は31日まで通常営業です。新年は2日から営業いたします。
ライダースウォレットのコンチョ交換
お買い上げいただいて間もないエレファントのライダースウォレット。
最初についていたフィリグリーコンチョ(ピューター/錫にシルバーメッキ)37ミリを同径のスターリングシルバーのビクターコンチョに交換してグレードアップ。
もともと付けられているフィリグリーコンチョもネジ留めなので、簡単に取り換えできます。
今の製品はほとんどネジ留めとなっていますが、これがカシメ打ちだと、軸の部分を削って取り外し、ネジ留め用にパンチで穴を若干大きく開け直す必要があります。
尚、コンチョは同デザインでも直径の異なるものがあり、革ストラップは径に合わせて裁断されておりますので、交換するにしても同径でないと不具合があります。
例えば31ミリ用に裁断されたストラップに37ミリ径のコンチョを装着すると、ギリギリ装着出来ても指がかかりにくいですし、逆に37ミリ用のストラップに31ミリのコンチョですと、指をかける革の端が変形して反り上がってしまいます。

*年内は31日まで通常営業です。新年は2日から営業いたします。
本日のニュースより
渋る防衛省、安倍首相が押し切る=日韓対立泥沼化も―映像公開

韓国駆逐艦による海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射問題をめぐり日韓の主張がぶつかる中、防衛省が「証拠」として当時の映像の公開に踏み切った。
同省は防衛当局間の関係を一層冷え込ませると慎重だったが、韓国にいら立ちを募らせる安倍晋三首相がトップダウンで押し切った。日本の正当性を世論に訴える狙いだが、泥沼化する恐れもある。
防衛省は当初、映像公開について「韓国がさらに反発するだけだ」(幹部)との見方が強く、岩屋毅防衛相も否定的だった。複数の政府関係者によると、方針転換は27日、首相の「鶴の一声」で急きょ決まった。
韓国政府は11月、日韓合意に基づく元慰安婦支援財団の解散を決定。元徴用工訴訟をめぐり日本企業への賠償判決も相次ぎ、首相は「韓国に対し相当頭にきていた」(自民党関係者)という。
そこに加わったのが危険な火器管制レーダーの照射。海自機への照射を否定する韓国の姿勢に、首相の不満が爆発したもようだ。
首相の強硬姿勢は、2010年9月に沖縄県・尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件で対応のまずさを露呈した旧民主党政権の教訓も背景にある。
当時、海上保安庁が撮影した映像を菅内閣は公開せず、海上保安官がインターネット動画サイトに投稿して騒ぎが拡大。首相は13年12月の党首討論で「出すべきビデオを出さなかった」と批判した。政府関係者は今回の首相の胸の内を「後で映像が流出するのも嫌だから『出せ』と言っているのだろう」と解説した。
(以上引用)

安倍総理の英断。
戦略的な都合とはいえ、こんな連中と連携しなくてはならない状況は早く終わってほしい。
かつて大日本帝国の情け深い併合政策のおかげで、土人から人間への仲間入りを果たした朝鮮人は、今日も恩を仇で返し続ける。

*年内は31日まで通常営業です。新年は2日から営業いたします。
本日の修理品/シュガーケーン ロンスタージーンズ
続いてやや太めのスタージーンズSC40901。
前回のSC40901よりも傷みが進んでいて、上前立てを留めているステッチが解れており、ボタンホールも糸切れを起こしています。
左前の擦り切れも、前回同様裏張りして補修。

*年内は31日まで通常営業です。新年は2日から営業いたします。