2024年9月

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コインリング制作
ネット購入したコインリングパンチ&ダイと、ストレッチャーを使ったリング制作。
一昔前には入手も簡単ではなかった専門工具が、ネットで容易く購入できるため、ついついポチってしまう。
今週もさらにシルバークラフト用の特殊工具を買い増しして、その内一個は近日入荷の予定。

画像1/焼きなましとストレッチを繰り返し、指輪の形状に近づけていく。サイズは17号に設定。

画像2、3/最後にポリッシュして、5セントコインを使ったリング完成。
尾州職人・横振り刺繍パッチ
当店別注のミリタリーパッチが入荷しました。
いにしえの刺繍パッチを元に店内で下絵を製作し、熟練職人さんが一点ずつ横振りミシンで刺繍を入れています。
コンピューター制御の自動刺繍機でつくられた量産品と違い、一点一点微妙に表情が異なります。
この魅力溢れるハンドメイドのパッチは、フライトジャケットのカスタマイズに最適です。
台座となるレーヨンのエンブロイダリークロス(デッドストック)の在庫が少なくなる中、工夫を凝らして制作しております。
私の道具達
先日ネット購入したコインリングパンチ&ダイを使って、試しにリングを作ってみることにした。
ベースは手元にあった76年の5セントジェフォーソンコイン。
白銅というニッケルと銅の合金で銀貨ではなく、比較的安価で流通している。

画像1/ビフォー。

画像2/治具の中にコインをセットし、ハンマーで叩くと中央部に丸穴が開く。

画像3/リングストレッチャーにセットして、穴の周囲を凹ませ、リングの形状に近づける。

画像4/何度か焼きなましとストレッチを繰り返した状態。仕上げまではまだ何工程か必要。
本日の修理品/リーバイス ビンテージ501
当時モノ501ダブルエックスの修理の続き。

画像1/穴を接着芯で塞ぎ、タタキで補強。

画像2/縫い代分を残して裁断。

画像3/裾上げして作業完了(接着芯は内側に巻き込まれています)。
本日の修理品/リーバイス ビンテージ501
復刻版ではなく、オリジナルの501ダブルエックス。
裾上げのご依頼ですが、左足の三巻きにかかる部分に二箇所穴が開いています。
まずはこの部分に裏張りしてタタキを入れ、それから裁断、縫製の手順で進めます。
ネットでお買い物…コインリングパンチ&ダイ
銀貨を使った指輪制作は、シルバークラフトの世界ではわりとポピュラーなもの。
古銭の中心に穴を開け、熱を加えながら指輪の形に成形していく。主に1964年以前の、銀の含有率が高い古銭が使われることが多い。穴を開けるのには様々なやり方があり、ドリルを使ったり、マーキングに沿って糸鋸で切っていく方法もある。
今回海外通販で購入したのは、コインの中心に正確に穴を開けるための治具と、パンチがセットになった専用工具。これも先月買ったリングストレッチャー同様、ネット時代の恩恵で手軽に買うことが出来るようになった。専用工具だけあって、ドリルや糸鋸を使うよりも作業性が良い。
パッチ縫い付け/トートバッグ
お買い上げいただいたバトラーバーナーセイルズのキャンバストートバッグ。
ハンドルの色に合わせ、ヌメ革のリムが付いた刺繍パッチを縫い付け。
ショルダーポーチリメイク完成
ケイシイズのショルダーポーチを、マウンテンバイクのハンドルに固定できるようにリメイク。
挟み縫いされていた持ち出し部分を綺麗に処理したので、ハンドルから取り外せばハンドポーチとしてもお使いいただけます。

画像1/取り外したショルダーストラップの端を利用して、脱着式のストラップを制作。

画像2/真鍮のスナップボタンを、本体とストラップ先端に打ち付け。

画像3/作業完了。

画像4/試しにシュインのハンドルに取り付けてみた。
ショルダーポーチリメイク
内側から挟んで縫い込まれた持ち出しを取り外したショルダーポーチ。

画像1/取り外したあとを、裏から地縫いして塞ぎます。

画像2/地縫いの端をパイピングで元通りにカバー。

画像3、4/表に返せば、取り外した痕跡は残りません。

この後、取り外したストラップを利用して、自転車のハンドルに固定できる縦型のストラップを取り付けます。
ショルダーポーチリメイク
数年前にスタッズ加工を施したケイシイズのショルダーポーチ。
今回お客様のご要望で、マウンテンバイクのハンドルに固定できるようにリメイクします。
ショルダー用のストラップは取り外し、本体の裏側にハンドルに固定するための縦型のストラップを取り付けます。

画像2/本体側面に持ち出しが縫い付けられ、そこにストラップが縫い付けられています。

画像3、4/持ち出しは中縫いされているため、内側のパイピングを取り外し、地縫いを解体します。

ネットでお買い物…ハンドグラインダー
先月、指輪のサイズ修正のためにリングストレッチャーを導入したが、火を入れた後のポリッシュに使えるハンドグラインダーも欲しくなり、ネットのレビューを参考に購入。
「Proxxon」はドイツブランドだが、日本でOEM生産しているらしい。
従来シルバー製品のポリッシュは、漂白剤に付けたり、研磨剤の付いた布でチマチマと手磨きしていたが、こちらの方が断然早い。
ビットを変えれば、ロウ付け後のバリ取りにも使える。
性能も格段に進歩しているようで、コードレスで一定時間使えるものも出ていたが、小型でコンセント式のものを選択。
本日の修理品/シュガーケーン スタンダードジーンズ
シュガーケーンの旧品M41119のリペア。

画像1/経糸が切れて穴の開いた部分は細かくタタキを入れます。

画像2、3/脇を閉じて作業完了。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります(メール画像では判断が難しく、見積もり違いも発生します。また、宅急便を介してのやりとりですと時間的にロスが大きいので、店頭受付のみとさせていただきます)。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
本日の修理品/シュガーケーン スタンダードジーンズ
シュガーケーンM41119のリペアの続き。

画像1/今回は擦り切れた両膝にタタキを入れるため、脇のステッチを解いて開きます。

画像2/穴の開いたところにデニム地を裏張り。

画像3/周辺部分まで覆うように芯地を張り、ステッチで固定。
JA11自家塗装中
昨日の店休日は天気も回復していたので、長らく放置中だったJA11の自家塗装に着手。
錆止めしてパテで下地を作った状態の上に、ローラー刷毛を使って重ね塗り。
前回はサフェーサーを挟んだが、今回は足付けのサンディングだけでサフェは省略。
3度塗りしたので、下地のパテは完全に見えなくなった。
調色はせずに缶から出してそのまま塗ったので、やはり色味が強い。
色が定着した段階で、あまり違和感があれば、少し色味を落として上塗りする。
本日の修理品/シュガーケーン スタンダードジーンズ
シュガーケーンの旧品デニムのリペア2本目。
まずはボロボロの裾を裁ち落としてチェーンステッチで裾上げ。
今では考えられないことですが、この当時は全品目ノンウォッシュのみの販売で、販売時に裾上げ出来ず、洗濯の上で再度お持ちいただいておりました。
力織機で織ったデニムは、洗濯により10%前後の縮みが出ます。
縮み切るまでロールアップで穿いていた方も多く、このM41119は裾上げしないまま、年月が経ってしまったようです。
ジーンズ裾上げ
お持ち込みで、尾州・一宮のテーラーメイドのデニムパンツ。
ゆったりとしたブーツカットで、サイドシームは曲線になる為、耳付きではなく、ロック始末されています。
色味の近いカタン糸でチェーンステッチ仕上げ。

ジーンズの裾上げにつきましては、繁忙期以外は持ち込み品にも対応しております。

糸色は当店が販売する製品に合わせたラインナップですので、その中で近似色を選択しております。

製品持ち込みの場合/¥1,650(ただしカット分3.5センチ以下の場合、縫代出しの為プラス¥550)

*裾線の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、製品は必ず洗ってお持ち下さい。
*煩忙時、持ち込み品の裾仕上げはお断りする場合がございます。
*当店で通常扱うジーンズの生地に合わせてミシンをセッティングしています。他社製品で極端に生地の厚いものには対応出来ません。
本日の修理品/シュガーケーン スタンダードジーンズ
先週、シュガーケーンの旧品デニムのリペアを行いましたが、引き取りの際に、追加で数本リペアを承りました。
こちらは同型のM41119。
裾の破れは同様ですが、今回のモノは左右の膝が擦り切れて穴が開いています。
他にシームの糸切れが数か所。
工賃は総額で10000円を超えますが、手を入れればこの後数年はご着用いただけます。