2024年2月

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オーバーオールリメイク
ムダに高い上に実用に耐えられないデザイナーズ製品のリメイク。
前見頃左右に三つずつ取られたタックの裏に、カーテンの留め具を引っ掛けるデザインでしたが、その脇にレザータブを取り付けて脱着できるようにします。
取り付け位置が脇に寄り過ぎるのも着用上具合が悪いので、前身のタックを中央側に一つずつ追加して幅を寄せます。
これで留め付け位置は丁度良くなり、レザータブのスナップで丸環を脱着して脱ぎ穿きも容易です。

画像1/左右内側にタックを追加縫製。

画像2/スナップボタンで開閉できるレザータブを取り付け。

画像3/作業完了。

今回持ち込まれた経緯は、「ユーザーさんが留め具の不具合を名古屋の購入店に相談→取り合ってもらえず→当店と取引のあるセレクトショップに相談→その紹介で当店にユーザーさんが持ち込み→紹介者への義理で当店が受諾」というものでございます。

今回の工賃/5500円(税込み)
オーバーオールリメイク
持ち込みで新進の某デザイナーズブランドの製品。
オーバーオールのストラップ端に丸環が縛り付けられており、それを前見頃のクリップに留めるデザイン。
そのクリップというのが、プラスチックのカーテンの留め具そのもの。前見頃にとられたタックに引っ掛けられるようになっています。
ところが、着用時にそのクリップが胸に当たって、痛くて仕方がないということでお持ちになりました。
デザインありきで、実用性を無視したバカ高い服の見本です。
ご相談の上、プラスチックの留め具は取り外し、スナップボタンで脱着できるレザーのタブを制作し、前見頃端の左右に取り付ける方法でリメイクします。
スコードロンパッチ完成
描き上がったレザーパッチは、取り付けるA-2の表情に合わせ、若干のエイジングを加えます。
乾燥後、取り付け作業を行います。
パッチ縫い付け/N-1
当店で販売しているパッチは、刺繍職人が横振りミシンで一点ずつ刺繍しています。
刺繍糸には75番手(細番手)のレーヨン糸を使用。
このVT-2のフェルトベースのパッチはこれにて完売です。
パッチ縫い付け/N-1
当店で販売しているパッチは、刺繍職人が横振りミシンで一点ずつ刺繍しています。
刺繍糸には75番手(細番手)のレーヨン糸を使用。
このバッチは、レーヨンクロスに刺繍した図柄をフェルトのベースに縫い付けるという複雑な工程で仕上げております。
在庫は残り1点のみ。
スコードロンパッチ鋭意製作中
326爆撃飛行隊のレザーパッチ制作の続き。
今回は地塗りがそのまま背景色になります。
下描きに沿ってアウトラインを筆入れ。
パッチ縫い付け/MA-1
無地のMA-1を刺繍パッチでカスタム。
上糸はパッチのコバに色を合わせ、下糸は裏地に色合わせしています。
ワークパンツ裾上げ
持ち込みで「コクトーリッジ」というアメリカのアンダーウエアメーカーのパンツ2本。
夏のシャツ生地くらいの薄いコットン製。
細針に交換し、オリジナル通り広幅三巻きで裾上げしました。
ベルトサイズ詰め
画像1/カットした革帯先端の厚みを革漉き機で調整。

画像2/バックルの「根革」に革帯を挟み込んでネジで固定。

画像3/作業完了。
ベルトサイズ詰め
リングベルトのサイズ詰め。
バックルの留め付け部分は、薄く漉いた革が二つ折りになっており、それで革帯本体を挟んで固定する作りのものです。
ネジをはずして革帯本体を分離し、不要な分をカット、革帯先端を漉き込んで再度ネジで固定する工程です。

画像1/ビフォー。

画像2/真鍮のネジが固着しているため、ショックドライバーを使って取り外し。

画像3/取り外した真鍮のネジ。真鍮に含まれる銅の化学反応で緑青(青サビ)が浮いています。

画像4/革帯本体を7センチカットし、穴も開け直し。