2021年4月

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ネームプレート製作中
毎回フライトジャケット用に制作しているネームプレートですが、今回は完成後、馬革トートバッグへ縫い付けます。
刻印後、アルコール染料で色付けし、艶出し。
大阪出張
昨日は天候不良の中、久々の大阪出張。
午前中に東大阪にあるファニー本社を訪ね、午後からは心斎橋のレンタル会場で行われる東洋エンタープライズの秋冬モノ展示会を廻る。
ファニー本社では現物商品中心の商談になるので、雑貨小物類を中心にピックアップ。
昨年から当社を担当してくださっている伊藤氏と、市況について情報交換。若社長をお見掛けしないと思ったら、旗艦店である梅田の阪急メンズ館(旧ナビオ)のスタッフに欠員が出て、急遽自ら店頭に立っているとのこと。梅田店は、私が学生だった頃からあり、当時から細部まで拘った店のつくりの豪華さ、ハイエンドな商品展開で、他の直営店と一線を画していた。大阪でサラリーマンをしていた頃、ここで購入したアナコンダのブーツはいまだに手元にある。気軽に入れる店ではないが、正統派のウエスタンショップでは日本一だと断言できる。
午後からは心斎橋に移動したが、いまだに武漢肺炎の影響で、繁華街も人は少ない。
食事をとっていなかったので、展示会場の近くの中華料理店に飛び込んだが、客もまばら。時間もなかったので、目についた定食をオーダーした。ところが、これがちっとも出てこない。しかも私の後に入店したオッサンの注文した料理が先に出ているじゃないか…。注文を取りに来た支那人のババアがミスったのかもしれない。イライラしたが、展示会アポの15分くらい前に運ばれてきて、急いでかき込んで会場に向かう。
肝心の東洋の展示会だが、今回はシュガーケーンの定番ラインや、テーラー東洋のスカジャン、ホワイツビルのカットソーが中心。そこで担当の野崎氏から重要事項として、デニム定番商品の値上げを告げられる。すでに決まっているバズリクソンズの値上げに続いての価格見直し。曰く、シュガーケーンの定番商品は、ちゃんと原価計算すると、利益が出ていないらしい。今更何言ってるの?みたいな話なのだが、近年の原材料の高騰もあるので、持ちこたえられないということである。ちなみにジーンズは定番SC41947で、2000円アップの16800円(税別)となる。他のアイテムもそれに準じる。
それでも本格的なアメカジメーカーとしては、商品の質と価格のバランスを考えれば、最もコストパフォーマンスが良いメーカーには違いない。高品質な商品をつくるメーカーは他にもあるが、生産規模が小さくて外注が多かったりして、ムダに高いケースが多いのだ。一般消費者には分かり辛いことだが、最も高いものが最高品質というわけではない。
帰りも雨に降られつつ、夜帰着。
本日の修理品/シュガーケーン 砂糖黍ジーンズ 
画像1/後ろ中心は大きく口を開けていましたが、縫い代も残っていたので、巻き伏せ縫いし直して完了。

画像2/右ポケット口も同様。

画像3/裾は、穴あきを塞ぐことはせず、解けたチェーンステッチの補修のみ。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
本日の修理品/シュガーケーン 砂糖黍ジーンズ 
相当穿き込まれ、左綾独特の雨のような縦落ち感のサトウキビジーンズ。
各所が綻び始めていますが、今回は、最低限着用に必要なリペアを行います。
色糸を使わず、ネイビーの綿糸で、出来るだけ補修跡が残らないように手を入れていきます。
本日の修理品/ウエアハウス 820
ポケットの底は地色に近い綿糸でタタキを入れ、できるだけ目立たないようにリペアしました。
前ポケット口は、破れた袋布を覆うようにテープで補強しております。
本日の修理品/ウエアハウス 820
デニム修理ではよくある前ポケット口端と、後ろポケット底のリペア。
後ろポケットの穴あきは財布の角が当たることによるもので、ポケット下半分を取り外し、補強布を挟んだ上でタタキで補修予定。
本日の修理品/スリング ナスカン交換
スリング端に固定されたナスカンの片方が破損した状態。
同型のナスカンは持ち合わせがないので、ファニーのバレルスナップを流用して取り付けします。

画像2/カシメが生地に食い込むように取り付けられ、掴み代が無いので、綺麗に取り外すのに苦労します。

画像3/バレルスナップを通して縫い付け。

画像4/カシメを打ち直して作業完了。
スナップボタン追加
張りのある6号キャンバスを使ったバトラー・バーナー・セイルズのJA147ツーウェイバッグ。
このタイプには元々開き口の留めがありませんが、ご要望によりスナップボタンを取り付けしました(無料)。
打ち込みの粗いキャンバス地は、スナップの縁が当たると綻びになることがあるので、革でワッシャーを作って挟み込んであります。
DHC会長、「NHKは日本の敵です。不要です」と声明。在日コリアンへの差別問題を報道、何が起きているのか?

化粧品大手「DHC」の公式オンラインショップ上に、吉田嘉明会長名義で「NHKは日本の敵です。不要です。つぶしましょう」などとつづった文章が4月10日までに掲載された。NHKは朝の報道番組「おはよう日本」で、在日コリアンに対する差別的な文章がDHCの公式サイト上に掲載されていることを報じていた。
(以上引用)

発言のたびに物議を醸す、辣腕の創業社長。
不買運動が起きても、全く意に介さない。経団連の中にも、こういう方がいるのが救いである。
DHCの商品は飲料しか買ったことがないが、提供する放送番組は優れたものが多い。
虎ノ門にあるDHCシアターには数年前の終戦の日に立ち寄り、百田尚樹さんと、西村慎吾先生のライブ放送を観ることができた。
パソコン購入
HPの管理やら、取引先とのやり取りに使っているデスクトップを新調することにした。
今のは4~5年使っているが、古くなってソフトの動きが悪かったり、色々不具合が出ていたのだ。
販売店に現物がなかったので、お金だけ払って、モノは月末に届く予定。
付属の取説だけ貰ってきたので、一応目を通しておかなくちゃね。
面倒なのがデータの移行作業で、精通した人にはわけないような事でも、一々調べながらでないと進んでいかない。
前回も同じような作業をしたはずだが、全く覚えていない。
時代の流れで仕方なく使っているが、そもそもコンピューターに興味がないのだ。
武田総務相、フジHD取り消し処分なし「今も妥当」 違法解消理由に

フジテレビなどを傘下に置くフジ・メディア・ホールディングス(HD)が放送法の外資規制に2014年9月まで約2年間にわたり違反していた問題で、武田良太総務相は9日の閣議後会見で、相談を受けた総務省が厳重注意していたことを認めた上で、放送持ち株会社としての認定取り消し処分をしなかったことについて「考え方は今も妥当」と述べ、問題はないとの認識を示した。相談の時点で、違法状態が解消していたことを理由に挙げた。
(以上引用)

厳重注意だけ?
2年間の違法状態がハッキリしても、現時点で合法なら不処分?
フジを含め、TVメディアの偏向報道と、韓流コンテンツのゴリ押しは酷いもので、当時から保守団体はデモをしていた。その時点でも精査すればわかっていたような数字を今頃出してきて、お咎め無し。
こんなの誰が納得するんだろうか。
母体が同じでも、メディアとしてはマトモな産経新聞はどう報じるんだろうか。
刺繍パッチエイジング
刺繍パッチの染色を進めていくうちに気付いたが、同じレーヨンの刺繍糸でも、色によって染色堅牢度が異なる。
温水を使ったドブ染めの際に、糸の元色がある程度脱色するのは当然なのだが、赤は色落ちが激しすぎ、周りに移染してしまうのだ。
このジョリー・ロジャースのデザインでは、乾燥した状態で、白の髑髏がピンクに染まってしまった。
多少の色移りは味のうちだが、これでは商品にならない。
そこで面倒だが、染み抜き剤を使って、髑髏に移染した赤色を除去。
刺繍パッチエイジング
温水を使っての渋染めが程よい仕上がりになるので、他のデザインにも同様の仕上げを施すことに…。
均一に染めたつもりでも、水分が引けて乾燥した状態では染め斑が出てしまうが、それが良い味になっている。
刺繍に縮みが出て形が歪むので、凹凸を抑える程度に裏側からプレスする。
現代的な化繊糸を使ったコンピューター刺繍では、得られない仕上がり。
刺繍パッチエイジング
試験的に染色加工したレーヨン刺繍パッチ。
水分と熱で、横振りの刺繍方向に縮みが出て、形が歪む。
ビンテージのような表情が出て、なかなかの仕上がり。

画像1/ビフォー。

画像2/アフター。
本日の修理品/バズリクソンズ L-2
バズリクソンズ初期のM品番L-2。
衿リブに小穴が二箇所。
放っておくと穴が広がってしまいますが、現状なら簡易修理で十分対応できるレベルです。

画像1/ビフォー。

画像4/アフター。
刺繍パッチエイジング
今回は店頭販売用のパッチを試験的に染色加工。
前回は渋染めする前に脱色したが、レーヨン糸(再生繊維で原材料は綿)の場合、脱色が効きすぎてしまうので、今回は温水を使って渋染めするだけ。
結果が良ければ、他のデザインも同じ手法で染めていきます。
今年も開花間近
このところの気温上昇で、地面に張り付いていたような茎が天に向かって伸び上がったメキシコ万年草。
当店の狭い花壇が色づくのは、今からゴールデンウイークにかけての短い間。
サドルソープで丸洗い
昨日は風もあったので、一日ですっかり乾いたウエリントンブーツ。
若干色の抜けたヒールの積み革に色を入れ直し、ベロア部分はブラッシングしてメンテナンス完了。
サドルソープで丸洗い
天気も良いので、私物のウエリントンブーツを水洗い。
これから秋口までは出番のなさそうなベロアのブーツ。
一日かけて、日陰でゆっくり乾燥させる。
ベルトサイズ延長
メタボ対応で定尺ベルトの長さを延長。
色味の近いベジタンの革で延長部分を制作し、元のベルト帯の先端を挟んで縫い付け。
最後に延長部分に色付けして完成。