2016年4月

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明日は三ヶ根
明日は一か月半ぶりに、慰霊を兼ねた三ヶ根山登頂を行う予定。
登山口から徒歩で山に入り、山頂周辺に数多ある大日本帝国陸海軍顕彰碑や、殉国七士廟をお参りする。
明日は天気も持ち直すようだが、不安材料として、いつも先導してくれている登山慣れしたHさんが所用で来られない。
そこで、不肖私が先導役を務めさせていただきます(遭難したらごめんなさい)。
ジーンズ裾上げ
バックペイントの合間にデニムの修理。
ビンテージのリーバイス501で、俗に66と呼ばれるタイプ。
かなりヨレヨレで、各部修理の必要がありますが、まずは長すぎる裾をカット。
チェーンミシンで巻き上げた上で、表面にアタリを付けて仕上げます。

バックペイント鋭意製作中
引き続きピンナップガールの描き込み。
この段階では全体のバランスを見ながら、大まかに色に強弱を付けていきます。
カムストックヘリテージ×D・E・オスカー
先日大阪のファニー本社でピックアップしてきた現物商品。
アメリカ屈指のシルバーブランド、「カムストックヘリテージ」のスカルリングに、ファニーメキシコ工場の彫刻師がエングレーブを入れたコラボ商品。
厚みがあり、ずっしりと重い925シルバーのリングには、全面に(リングの縁まで)フローラルの彫刻が入れられております。オールシルバーと、スカル部分のみ18Kのタイプがあります。
この商品(というより作品)は、継続生産の予定はありませんので、現物在庫がなくなり次第終了です。
バックペイント鋭意製作中
オフホワイトの下地が乾いたところで、肌の色を乗せていきます。
このゴートスキン(山羊革)は、表面に細かなシボがあり、キャンバスに描いているような感覚があります。
今回もピンナップガールを仕上げてから、文字や爆弾を描いていきます。
いただきもの
昨日、ファニーから商品と共に送られてきた沢山のCD(とDVD)。
火曜日に本社にお邪魔した折、個人的に頂いたもの。その数50枚余り。新旧のカントリーシンガーのものが混ざっており、まったくなじみのない歌い手のものも多いので、ゆっくり聴かせてもらうことにする。
で、なぜか1枚、日本の歌姫のものが混じっていた。
バックペイント製作開始
今週からは、ぼちぼちとぺインターとしての仕事をこなしていきます。
ベースはオリーブのバズリクソンズ(アビエーション・アソシエーツ)のAN-J-3A。ワンシーズン着用し、そろそろ着用時期が終わるということで、お預かりしてカスタムを施します。
お客様指定の実物(画像1)写真を参考に、多少アレンジを加えて描いていきます。
大阪出張
昨日は休業日を利用しての大阪出張。
いつものように近鉄線荒本にあるファニー本社を訪ね、その後心斎橋で開催される東洋エンタープライズの冬物展示会をまわる。
ファニー本社では、インポートのストローハットをピックアップしたのと、ファニーメキシコ工場で彫刻を入れた素敵なスカルリングを幾つか見繕った。新作のビルフォード「GRAB」も見せてもらい、こちらは検討中。
このあと訪ねた東洋の展示会は、心斎橋駅に隣接したビルの貸しホールでおこなわれた。
展示会を終えた後、アメリカ村方面をぶらっとまわって帰ろうかと思って御堂筋を歩き出してすぐ、道沿いに警察車両が2台止められ、歩哨の警官数人にものものしく警備された建物に出くわした。その入り口には、なんとも禍々しい太極旗がはためいている。
そこは韓国領事館であった。
せっかくなので、反日国の出先機関を画像に収めておこうとデジカメを構えたら、歩哨の警官がすっ飛んできた。
「ダメです、ダメです、写真を撮らないでください!」
と言われ、職務質問まで受けたが適当に躱し、その場を離れる。警察官もご苦労なことである。
外国語が飛び交う繁華街を道頓堀川まで歩き、アメ村周辺を一回りした後、帰路に就いた。
明日は東洋エンタープライズの秋冬物展示会。
長年展示会場は船場の御堂会館というところだったが、耐震問題による建て替えとかで、今年から心斎橋にあるホールに替わった。一駅違うだけだが、繁華街の真ん中。もう長く行っていないが、アメ村にも近い。
今日は風が冷たいが、明日も気温が上がらない模様。
ベルクロ縫い付け/A−2
関東のお客様からの持ち込み依頼。
ベースはアメリカ製ゴートスキン(山羊革)の現代版A-2。
カット済みのベルクロを両胸、両腕に縫い付けます。
10センチ角のベルクロを両腕に縫い付ける際は、裏地に縫いズレが出ないよう注意深く作業を行います。
ワークシャツリメイク/シュガーケーン ウォバッシュストライプ
シュガーケーン定番のウォバッシュストライプのワークシャツ。
着丈を3センチ短くカット。
このビンテージ仕様のシャツは、脇裾に補強のための力布が挟み込まれています。
この脇部分には手を加えず、アールの部分でライン修正して三つ巻きし直しました。
ワークパンツ裾上げ
意外と手間がかかるのが、広幅三つ巻きされたワークパンツの丈詰め。
大幅に詰める場合は別として、今回のように5センチ程度詰める場合は、巻き代を確保するために元のステッチを解く必要があります。
仕上がりのステッチ位置が裾から4センチ上であれば、裏の巻き代が5センチ以上必要となるからです。また、途中にアイロンプレスも入れる必要があります。
この場合は、通常の持ち込みの裾上げ料金(シングルステッチ/1000円~1200円)に500円プラスとなります。

画像1/元の裾線から5センチほど短くする。

画像2/糸切りでステッチを解いていく。

画像3/縫い代を広げて軽くプレス。仕上がり位置に巻き代を足して裁断。

画像4/アイロンで仕上がり線をプレス。

画像5/裏側からシングルミシンで縫い留め。

画像6/作業完了。
ステアリングカバーも革巻きで…
助手席グリップを革巻きにした勢いで、ステアリングも同様に仕上げることにしたが、実際に寸法を取ってみると、相当に材料を使うことが分かった。
ハンドルの直径×πで、幅は約9,5センチ、長さは外回りで約125センチも必要になる。
長尺のベルト3本分にも相当する要尺。これを一枚断ちで取れるほどの材料となると、あらたに買い込まなければならない。そこまでするほどのものでもないので、大き目の端材をいくつかつなぎ合わせて使うことに決めた。
結局、厚みと風合いが微妙に違う黒革を2種類使い、4か所接ぎ合わせて短冊状にして使用した。

画像1/継ぎ目の部分は、革を薄く漉いた上で縫い合わせて環状に。縫い代は水分を含ませて両倒しする。

画像2、3/ステアリングに被せ、シニューを使って手縫い。

画像4、5/作業完了。
バンダナストール
本日、ケイシイズの営業さんが前触れもなくご来店。
そこで今期のNEW ITEMとして紹介を受けたバンダナストール。
これから盛夏モノのタイミングでストールというのも微妙だが、ありそうで無かったアイテムなので置いてみることにした。
これはストール用にプリントしたわけではなく、バンダナ用に連続プリントした生地を、三枚分繋いだままカットし、ロックミシンしただけのもの。なのでペーズリーの柄の間には、裁断の時の目安線が入っている。
一種のアイデア商品。

価格/1400円(税別)
ジーンズ裾上げ
国産デニムの本拠地、倉敷児島のデニムブランド・エターナルの最上級モデル871。
力織機で織られたデニムの風合いを損なうことなく、手作業で細部までリアルな中古加工が施されております。
こうした製品は裾にも加工が入っているため、カットせずにそのままお持ちになるケースが多いのです。しかし本品は股下の設定が長く、それを折り返したりせずに穿きたいというご要望で、裾を5センチほどカットすることになりました。
チェーンミシンで裾上げした後、表面にアタリを付けた上でお渡しいたしました。

価格/31000円(税別)
本日のニュースより
伝説のカントリー歌手、マール・ハガードさん死去

カントリー音楽の伝説的な歌手であるマール・ハガードさんが6日、肺炎による合併症のため死去した。79歳だった。「Okie from Muskogee」や「Fightin’ Side of Me」といったヒット曲で労働者階級や社会の異端者を代弁する存在になった。
代理人がCNNに明らかにしたところによると、ハガードさんは自身の誕生日である6日、北カリフォルニアの自宅で死去した。
ハガードさんは60年に及ぶキャリアの中で30回以上、全米ナンバーワンヒットを記録した。若い頃は軽犯罪に手を染め収監もされたが、これを克服。武骨な異端者のイメージを打ち出し、レコード数百万枚の売り上げにつなげた。
カントリー音楽業界内外から、ハガードさんの死を惜しむ声が次々に寄せられた。
(以上引用)

この人は日本ではほとんど知られていないだろうが、オリジナル曲が多くのシンガーにカバーされているので、だれでも聴き覚えのある曲が一つや二つあるはず。
貧困層の出身で、粗野な風貌もプアホワイトそのもの。曲もブルーカラーの悲哀を情感込めて歌ったものが多い。
「ワーキンマン・ブルース」は大好きな曲の一つ。
<合掌>
本日の修理品/シュガーケーン 砂糖黍ジーンズ
シュガーケーン(さとうきび)のブランドネームを冠した定番デニム。
フロント開き止まりのコの地縫いが解れて開いています。
この部分は、勢いよくボタンを開けた時に最も負荷のかかる部分で、現代のジーンズでは閂止めというジグザグステッチの補強が入ります。
しかしビンテージレプリカでは、あえて入れておりません。
しかも綿糸縫製なので、糸が劣化してパンクしてしまうケースは非常に多いのです。

画像1、2/ビフォー。

画像3/元のステッチ跡を地縫いミシンで押さえていく。

画像4/アフター。
グリップカバーを革巻きで…
内装の樹脂パーツも、ほとんどオリーブドラブで塗ってしまったJA11だが、さすがにステアリングや助手席のグリップは剥離の可能性があるので、ノーマルのままだった。
しかしどうにもチープなので、黒革の端材でも巻いてみることにした。
とりあえず助手席グリップを仕上げてみて、上手くいったらステアリングのほうも本革巻きにするつもり。

画像1/握りの部分だけ塗り残していた助手席のグリップ。

画像2/グリップの直径をノギスで測り、要尺出ししてカットした黒革。縁にレース用の穴を開ける。

画像3/シニューを使って手縫い。

画像4/アフター。縫い目は下側に収めてある。
ジーンズ裾上げ
持ち込みでお預かりになっていたジーンズの裾上げに対応していきます。
ニューヨーク発の新興レディースブランド「AG」の商品で、チェーンステッチでの裾上げ依頼です。素材にポリウレタンを含んでおり、扱いにくい伸び伸びジーンズです。
物性的に、裁断、縫製の段階でどうしても裾線が横伸びしてしまうので、その点をご了解いただいた上で承りました(チェーンミシンでなく、地縫いミシンでも伸びが出るのは同様です)。
盛夏モノ追加企画
毎夏、フェローズではTシャツの新柄をシーズン中に追加生産します。
当然ながら、すでに配布しているカタログには掲載されておりません。
追加第1弾~3弾で、18型、各3色とかなりボリュームのある展開です。サイズレンジも幅広く、XSからXXLとなっております。基本的に受注分のみの製作で、GW明けから盛夏までの納品となります。
店頭で絵柄をご覧いただけますので、ご興味のある方はお問い合わせください。