2014年4月

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私の道具達
長く使っていなかったが、今週から久々に使い始めたオメガのシーマスター300。
ある程度の知識を持ったお客様は、ドーム型プラ風防に目を留めてくださる。60年代のシンプルで丸みを帯びたフォルムは、現代のシーマスターの力強いデザインとは異なる魅力がある。
これにはもともと軍用のナイロンベルトがついていたが、2年前に革ベルトに交換した。しかし、見た目は綺麗だが機関は頼りなくて、突然大幅に遅れたりすることがあったので、あまり使っていなかった。オーバーホールにも出さずに長らく放置状態だったが、気が向いて使い始めたところ、どうしたことか、調子が良い。今のところ、日差も誤差程度に収まっている。
注油もしていないのだからそのうちまた不調が出るかもしれないが、しばらく使い続けてみるつもりである。
盛夏モノ追加企画
この時期、アパレルメーカー各社はすでに秋冬物のサンプルを製作し、展示会で受注を開始していますが、一方で夏物の追加企画もあります。
フェローズでは実績のある定番ボディに新柄を乗せたTシャツを多数企画しています。これらは、当然春夏物のカタログには掲載されていませんが、なかなかの力作揃いです。店頭ですべての追加ラインナップを掲載した企画書をご覧いただけますので、ご希望の方はお申し出ください。
納品はゴールデンウィーク以降になります。
パッチ縫い付け/Tシャツ
オリーブドラブのTシャツに刺繍パッチの縫い付けを行います。
ニット、カットソー製品の縫製には、専用の先端を丸くした針を使用します。織物用の先端がとがった針では生地を傷つけて、そこから穴が拡がってしまうのです。

画像1/工業用ニット針12番。拡大鏡で見ないと分からないが、先端が丸くなっている。

画像2/職業用(家庭用と工業用の中間)ミシンに針をセットして縫製。

画像3/作業完了。
WAH MAKER
日本ではほとんど知名度が無く、商品も少数しか流通していない「ワーメイカー」のダックパンツ。
西部開拓時代のウエアに特化したマニア向けの商品を展開する、まさに知る人ぞ知るアメリカブランド。
このパンツもオールドウエストそのままの雰囲気で、極端なハイウエストに取り付けられたメタル釦にサスペンダーを付けて着用する。ベルトループは付いていない。いわゆるウエストオーバーオールのスタイル。つくりは粗雑で、シルエットは限りなく野暮ったい。とても店頭で売れるような代物ではないが、自分用に一本調達してみた。西部劇に出てくる農民のようなスタイルも作業用には丁度良いかなと思ったのだ(野良仕事はしないけれど…)。ファニーが輸入窓口になっており、小口注文も受けてくれたので、他のインポート品と同梱包でデリバリーしてもらった。
サスペンダーは手持ちの古いモノを使えば良いと思っていたところ、トンボ(革タブ)のボタン穴が小さ過ぎて収まらない。サスペンダーがないと穿けないので、手持ちの材料で現物合わせで作ることとした。
ここにきて消費増税のゴタゴタにはようやく目処がつき、店頭業務は落ち着きを取り戻しつつある。

画像1/腰帯が広く、ハイウエスト。尾錠が付いて右側のみのポケットは、リーバイスの1880年代のディテールとも共通。

画像2/腰帯の背中心には割りが入る。

画像3/トンボ式のサスペンダーは暇をみて製作予定。
桜は散れど…
本日は快晴ですが、桜花を吹き散らすような強風です。
こちらはこれから開花時期を迎える当店のメキシコ万年草(mexican stonecrop)。
名前の通り、旺盛な繁殖力で世話要らず。
スタッズベルト(テストサンプル)製作中
民主党政権の置き土産、いまいましい消費増税のおかげで、値札の付け替えや、WEBページの修正など、毎日かなりの時間を取られている。
本日やっと、燻しを終えたスタッズを使って一本サンプルを仕上げてみた。

画像1/薬品で燻した真鍮スタッズとバックル。同じ条件で燻すと、表面積の小さいものほど短時間で真っ黒になる。

画像2/以前製作した型紙を利用して渦巻き状のデザインで打ち込み。

画像3/刷毛で手染めした濃茶の革帯に良くマッチする。
無常観
お客様が古今和歌集の歌をメールで送って下さいました。

<世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし>

こういう感性は日本人独特のものです。
支那人や朝鮮人やロシア人やメキシコ人やアメリカ人やイギリス人には理解不能だとおもわれます。
桜の見頃は今週末が最後でしょうか。
花見に繰り出す方々も多いかと思います。
パッチ縫い付け/G-1
裏地側で縫いずれが出ないように注意しながら一つずつ縫い留めていき、G-1のフルデコレーション完成。
パッチ縫い付け/L-2B
この時期、さらりと羽織るのに丁度良いライトゾーン用のフライトジャケットL-2B。
ご購入いただいた512BOMBパッチを右胸に縫い付けました。
パッチ縫い付け/G-1
今回のベースはバズリクソンズのG-1。
以前、前身頃にいくつかパッチを縫い付けさせていただいており、加えて後ろ身頃と両腕にもびっしり縫い付けることになりました。
G-1は後ろ身頃左右に運動性能を上げるためのプリーツがあり、その奥には縦に2本ゴムが仕込まれ、プリーツが開閉するようになっています。
今回の作業ですべて縫い留めてしまうことになりますが、ゴムのテンションがかかっている状態での作業になるので、表裏の縫いずれに充分注意しながら進めていきます。
先の「慰安婦問題」に関する河野談話の見直しを政府に求める国民運動(署名活動)で集まった署名は杉田水脈議員事務所宛、郵便にて発送しました。
維新の会の保守系議員を中心とした今回の署名活動は、これを国民の声として安倍総理に直接届け、強く訴えかけるものです。現在政府は河野談話の見直しはしないという立場ですが、閣議決定されていない河野談話に代わり、あらたに内閣の意思として安倍談話を発表することは可能です。それには多くの国民の後押しが必要です。
ご協力頂いた方々に心から御礼申し上げます。