2013年8月

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とりとり亭本店にて
地域の名店、青山駅東の炭火焼き鳥『とりとり亭』さんを時々利用させてもらっている。
昨日は当店の閉店後にお客様二人と連れ立って訪問し、グビグビと生ビールをあおりながら、おまかせの串焼きを堪能した。
本当に何を口にしても美味しい上に良心的な価格でコストパフォーマンスが良い。
この店の北川社長は10数年で一大チェーンを築き上げた方で、大成功した今も自ら厨房に立ち、一串入魂で串を焼き続けている。また焼き鳥だけではなく、魚介類も地元の新鮮なものを提供してくれる。
年代もバラバラな三人組での会食は初めてだったが、いろいろと話題に事欠かず、あっという間に時間は過ぎて深夜の散会となった。
次回は三ケ根山登頂&殉国七士廟参拝後のささやかな直会(なおらい)で利用させてもらおうと思っている。
パッチ縫い付け(下準備)
今回はウイリアム・ギヴソンのベストの前後にレザーパッチを縫い付けます。
お客様から持ち込まれたパッチの一つはハンドカービングされた厚みのあるもので、コバにあらかじめ溝切りをしておきます。厚みを減らすことで針が進みやすくなり、下地になるベストの生地を傷めずに済みます。糸の収まりも良いので見た目もスッキリします。
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今週末から各メーカーが夏期休暇に入りましたが、直前に仕上がった新商品が沢山入荷しておりますので順次ご紹介していきます。
パッチ縫い付け
関東のお客様の依頼でAN-J-4へパッチを取り付けます。
シープスキンのAN-J-4はA(陸軍航空隊)とN(海軍)の共用モデルで、1940年代に採用されたレアな型式。
B-3と同様、身頃に羊革をそのまま使用し、内側が羊毛になっています。取付けるパッチはイーストマン社の手刺繍のもの。
厚みがあって不安定なシープスキンに出隅が鋭角のパッチを縫い付ける際は、角の縫い返しのところで糸のテンションが変わらないよう注意が必要です。

画像1/B-3並に手足が長く、厚みのある身頃。

画像2/縫い始めと縫い止まりの糸は上下共裏側へ引き出して始末する。今回上糸は黒で下糸は生成色。

画像3/作業完了。
 暑さ厳しき折り…
酷暑の続く中、最近なりをひそめていた黒猫(注・当店の飼い猫にあらず)を発見。
ショップ北側のレンガ敷きのスペースに、不自然な姿勢で横たわっていた。
ピクッともしないので、もしかして行き倒れたか?と一瞬思ったが、熟睡しているだけであった。
ウエスコ・BOSSスタッズカスタム進行中
画像1/フロントストラップの中央には赤のカラースタッズ。バックル用の穴が不必要に中央近くまであいているが、それを避けるようにスタッズを配置。

画像2/シャフト上部は真鍮のスタッズでぐるりと囲うように配置。サイドの開きの周りはストラップがかかる部分を除いて打ち込む。マチの部分の縫製仕様はブーツによって異なるので、現物合わせでスタッズの二本爪がしっかりかかる位置に配置します。

画像3/シャフトの前面中央にも打ち込む。

画像4/裏側のツメがしっかり折り込まれていることを確認しつつ作業を進める。
本日の修理品
レプリカではなく、当時モノのリーバイス・ビッグEのジャケットです。
一見コンディションは良いですが、40年以上前に生産されたもので、チェーンミシンで縫われた内側各部が糸切れを起こしています。
これ以上解れが広がらないように地縫いミシンでステッチの上を押えて補強していきます。
糸はデニムの地色に近い藍色の綿糸で50番手を使用します。
スタッズ加工
ワークブーツの最高級ブランドであるウエスコのBOSS。
オーナーはバイクに乗る方ではないので、タウンユースを前提に短かめのシャフト、薄めのビブラム430ソールの組み合わせでオーダーされたようです。
これから時間をかけてフロントストラップとシャフト全体にスタッズを打ち込んでいきます。
変身
当店のデッキの丸柱で、サナギの殻を破って成虫になる蝶。
正式には「変態」と言うらしい。
羽化するところを初めて間近で見た。
レザーブレスレット+ビクターコンチョ(さらに追加)
先週、ファニー/ウエスタンレザーのブレスレットに、小径16ミリのビクターコンチョ(925シルバー)を取り付けて納品しましたが、ご要望によりさらにコンチョを追加します。
肉厚のビクターコンチョを等間隔でビッシリ打ち込み、かなりの重量感になりました。
本日のニュースより
稲田行革相、終戦記念日に靖国参拝へ 官邸も了承

安倍政権の稲田朋美行革相が、15日の終戦記念日に靖国神社に参拝する意向を固めた。自身が所属する議員グループ「伝統と創造の会」の一員として参拝する。現職閣僚が15日に靖国参拝することが明らかになるのは初めて。
(以上引用)

終戦の日に限らず、節目ごとに靖国参拝を欠かさない稲田大臣の功績は多大であると思う。
なにより国家観がはっきりしていて、それを自らの行動で日本国民(ならびに平和を愛する?周辺諸国民)に指し示しているのだ。
将来の女性宰相候補として名前が挙がるのも当然であろう。
本日のニュースより
閣僚辞任・議員辞職を否定=「謝罪の意思ない」—麻生副総理兼財務相

麻生太郎副総理兼財務相は2日午前の閣議後の記者会見で、自身の「ナチス」発言を受けて野党から閣僚辞任や議員辞職を求める声が出ていることについて「辞職するつもりはない」と言明した。また、発言を非難している米国のユダヤ系人権団体などへの謝罪に関しても「(意思は)ありません」と否定した。
(以上引用)

当たり前である。
文脈からして、野党から批判されるような内容ではないことは中学生にだってわかる。それを言葉尻をとらえて海外にまでアナウンスするキチガイがいるのだからたまったものじゃない。
ところでこの発言のあった国家基本問題研究所の集会では麻生大臣の隣に西村真悟衆院議員が着座しておられた。かつて麻生大臣の祖父の吉田茂政権では「バカヤロー解散」というのがあったが、そのバカヤロー発言は吉田首相から西村栄一議員(真悟議員のお父上)に向けられたもの。
政治家の家系同士はちょっと遡るといろいろと因縁があって興味深い。
プチトマト(ほぼ)毎日収穫
5月末頃タネ植えしたプチトマトはあっという間に大きくなり、実を付けるようになった。
小粒だが順番に色付いてきて、赤くなったものから摘み取ってパスタの具材などで利用している。
終戦のエンペラー
最寄りのシネコンは平日はどんな映画がかかっていてもガラガラで、今回も時間ギリギリの入場で好きな席が確保出来た。
本作は日米のメジャーな俳優が出演していることで多少話題にはなっていたようだ。
終戦後の日本を統治するため乗り込んだマッカーサーと、戦争における天皇の役割の調査を命じられた知日派の将校フェラーズ。それに戦前アメリカ留学してフェラーズと恋仲になった日本人女性がからんだサブストーリーも描かれる。
映画としては大きな盛り上がりや、サプライズがあるわけではないが、登場人物やその役割はおおむね史実に沿った内容でポイントを押さえている。戦勝国の一方的な見方を押し付けるような戦争映画ではない点でまじめな作品だと思う(日本人がプロデューサーだから当たり前と言えば当たり前だが…)。中村雅俊演じる近衛文麿などは、フェラーズに相対してきちんと日本の立場を主張している。西田敏行演じる海軍大将は戦争で家族全員を失うが、けして感情を露にすることも無く、日本人の心性についてたんたんと答えている。トレードマークのコーンパイプをくわえたマッカーサーをトミー・リー・ジョーンズが演じ、ご都合主義で権力志向の元帥を傲慢に演じているが、本作では脇役に過ぎない。
ハリウッド映画であってもアメリカや、他の国の市場では受けなさそうな作品だが、日本人が自国の歴史や民族性を見つめ直すのにはとても良い教材になると思う。