2013年2月

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タンクペイント完成
バイク(FX系?)のタンクにノーズアート風のペイントを入れるという今回の作業は完了です。
背景のマークと爆弾は出隅が多くて、細筆で角を追っていくのは思いのほか時間がかかってしまいました。
当方の作業はここまでで、この状態で関東のお客様へタンクを返送し、クリアを上吹きする段取りになっています。
本日の修理品
股ぐり部分が擦れ合って穴が空くことは多いのですが、インサイドシームの前側、片倒しされた縫い代と重なる部分だと当て布しにくいものです。
今回は当て布を三角のチップ状に取って、表地と縫い代の間に挟んで固定し、穴の位置を中心にタタいて縫い止めしておきました。
タンクペイント鋭意製作中
左手の宇宙銃はディテールがよくわからず、別途に資料をいただいたので、それを参考に描きました。
背景に朱色のマークを入れ、下側に爆弾も描き込みます。
木曽路のスタッフさんを褒めたたえる
大阪出張のおりには、ファニーの次長の好意でいつも長田駅近くにある「木曽路」で昼食をごちそうになる(いわゆる接待)。
コース料理も毎回メニューが変わっていておいしいのだが、着物を着て接客するスタッフの女性達が一人残らずにこやかで感じが良く、ほぉ〜っと感心させられる。
次長によれば、ほとんどがパートさんらしいが、教育が徹底しているのか、もともと質の良い人達を厳選して採用しているのか、言葉遣いから物腰まで非の打ち所が無い。なによりけしてお仕着せではない、自然体での「おもてなし」の姿勢が徹底している。いつも食事以上に満たされた気になって店を後にするが、外食チェーンであそこまでのレベルならほぼ満点であろう。
サービス業が目指す究極の接客を体験しても、(木曽路が100点とすれば25点くらいの)当店の接客にそれがただちに反映されるわけではないが…。
タンクペイント鋭意製作中
腰のベルトから垂れ下がった前掛け様のコスチュームを描きます。
これで人体部分の描き込みはほぼ完了です。
ボロタイ
昨日の大阪出張ではファニー本社に立ち寄って現物の商材をいくらか確保したが、ファニーオリジナルの比較的低価格のボロタイもフォローした。
ボロタイ(ループタイ)は正統派ウエスタンファッションには欠かせないアイテムだが、あまり注目されることの無いアイテムでもある。年配の人達がごく普通のテーラードジャケットを着たときにシャツの衿元をボロタイで留めているのを見かけることはあるが、それらは留め金に翡翠のような妙な石がはまっていたりする。もちろんウエスタンを意識しているわけではあるまい。
そんな、アメカジショップでは日陰者商品でありつづけるボロタイだが、チマヨジャケットやデニムジャケットの衿元を飾るなど、上手く組み合わせれば応用範囲は結構広くて便利でもある。
ファニーでは既製品のボロタイの他に、編み込みの革帯や、先端の純銀キャップなど非常にしっかり作りこんだものを単品パーツとして販売もしている。
そのパーツを組み合わせ、留め金部分を自作してみたのがコレである。

画像2/ファニー製ビクターコンチョ37ミリを使用。革帯は手編みで先端に純銀製のキャップをはめ込んでカシメた。

画像3/トンボ型の留め金は銀線を炙って成型・ロウ付けした。中央のネジを外してコンチョを交換出来るようにしてある。
タンクペイント鋭意製作中
ディテールを描き込んでいきますが、人体が小さめなので、ここからは極細の筆を使っての作業になります。
明日(火曜)はショップは休業ですが、東洋エンタープライズの盛夏物の展示会で大阪出張。私にとっては昔なじみの船場近くでおこなわれます。
いつものように荒本のファニー本社にも立ち寄って、まったりした雰囲気での商談も予定しています。
パッチ縫い付け
お買い上げいただいたN-3Bに刺繍パッチを取り付けて納品します。
エアフォースマークの刺繍は渋で丸染めしたもので、馬革のトリミングを取り付けたうえで縫い付けします。
パッチ縫い付け
ペイント作業の合間にお預かりしたCWUへ刺繍パッチを縫い付けます。
数年前に同じジャケットへ何枚ものパッチを縫い付けましたが、今回は右肩、左右のポケットフラップへの追加縫い付けです。

画像1/右肩付近への縫い付け。

画像2、3/フラップをはねた状態で取りつけ。

画像4/フラップ裏に取り付けられているベルクロも貫通させて縫い付ける。
タンクペイント鋭意製作中
出来上がった下地の上に色を乗せていきます。
コスチュームやアクセサリーは後回しにして、まず人体を大づかみに陰影を付けて描き込みます。
タンクペイント開始
バイクのタンクにノーズアート風のペイントを入れるという今回の作業、まずは下地にかかっています。
暖色系の色はそのまま描いても地の色が映ってしまうので、鉛筆で下書きしたアウトラインにそってオフホワイトを塗っていきます。
春近し…
厳しい寒さもやわらいだためか、また顔を見せるようになった黒猫(注・当店の飼い猫にあらず)。