2012年11月

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バックペイント開始
今日からはB-6のバックペイントに入ります。
ご指定の絵柄は、ランジェリーの女性が膝を屈して寝転んだポーズです。
右側に重心が来ますが、左上のスペースに筆記体の文字を入れてバランスをとります。レザーテープの下のパネルには爆弾も描き込む予定です。
まずは下地のペインティングをおこないます。
パッチ縫い付け
今回もまた遠方からのご依頼で、G-1に16枚ものパッチを縫い付けました。
お送りいただいた時点で、すべてのパッチはボディに接着剤で張り付けられており、その上を縫い留めていく作業になります。
縫製上不都合な位置にかかっているものもあり、少々難がありましたが、なんとかミシンワークでカバーしました。

画像5/前立て下部の刺繍パッチはファスナーテープの留め位置より先に出ており、革が幾重にもなるので縫い留めるのが大変。

画像6/右腕の三つ目の刺繍パッチはほぼ肘の位置で、地縫いミシンでたぐり寄せるようにして縫うには限界の位置。これより先だと靴の縫製に使うような特殊ミシン(八方ミシン)が必要になる。
再訪!殉国七士廟
10月2日の訪問から早一ヶ月以上が過ぎたが、昨日、東條大将ら殉国七士が眠る三ケ根山への登頂を敢行した。
天気が心配されたのだが、雨に降られることも無く、前回同様の有意義な登山行となった。
前回は気楽な軽装で参加してしまったが、今回は装備に抜かりは無く、かなりのハイペースでサクサクと頂上まで登りつめた。道中、誰とも出会わなかったが、登山道はかなり踏みしめられた跡があり、平日でなければそれなりに人も来ているようだ(慰霊で来る人は一握りだろうが…)。
慰霊碑の案内人、Iさんとも廟の前で再会し、慰霊の後、さまざまなお話を聴かせていただいた。
当日発表された石原新党の話からはじまり、遡って戦後政治の裏面史やら、国に代わって遺骨収集に関わっている民間の有志の方々のことなど、なかなか知ることの出来ない話も多く、話題は尽きない。
あっという間に時間が経ち、さすがに11月ともなると日が落ちるのも早いので、4時前には案内所を辞して下山道へ向かい、無事に帰還。
時間の都合がつけば、年内にもう一度訪れてみたい。
三ケ根山は山頂へ至るルートが多数あるので、次回は別ルートを辿ってみるのも良いかもしれない。

画像1/出発点のJR半田駅。歴史有る建物だが、増築部分が残念な新建材だったりして雰囲気をブチ壊している。前回利用時にいた駅員は、乗客を客とも思わないような不遜な野郎だったが、今回の駅員は愛想の良いおじさんだった。

画像2/三ケ根山頂上より東側を臨む。この山の木々は紅葉は期待出来ないみたい。

画像3/山頂付近の三角点。非常にわかりにくく、見つけられなかったのでIさんにご案内いただいた。近くにムカゴ(地上に自生する山芋)が生えていて、口に入れてみたところ、意外に美味であった。野いちごも見つけて食べてみたが、これはイマイチ。

画像4/頂上から殉国七士廟までの道程にある、廃墟マニアにはたまらないホテルの残骸。ガラスというガラスがすべて割られている。なぜか手前に一脚イスが置かれているのがシュール。

画像5/先導役のHさん。元◯◯県警◯察官。

画像6/慰霊碑の案内人Iさん。本職さながらの所作で祈りを捧げる姿には圧倒される。
パッチ縫い付け
引き続きB-10の各部にお預かりしたパッチを縫い付けていきます。

画像1/レザークラフトのCBI章の縫い付け。このパッチは細部まで美しく加工されていますが、コバの出代がほとんどなく、押さえがねがかからないので非常に困難な作業です。段差をクリアできる押さえがねというのもありますが、凹凸にぴったり合わないと糸飛びしてしまい、用をなさないので片押さえで作業しています。

画像3/エポーレットへの階級章の縫い付け。これも縫い代が何重にもなり、難度が高い作業です。きれいな仕上がりが保証できないので、基本的にはお受けしていません。ステッチ目が不揃いになる可能性があることをご了解いただいた上で対応させていただきました。

画像5、6/先日製作したネームプレート、第14空軍章、375隊パッチも縫い付けて完成。
ネームプレート鋭意製作中
以前も何度かご利用いただいた関東のお客様からの依頼で、B-10をフルパッチ仕様にしていきます。
まずは指定の文字でネームを製作します。
B-10がサイズ36で前身幅が狭いため、ネームプレートは10センチほどの幅になるよう製作します。今回は文字数が多いため、出来るだけ字間をつめて刻印していきます。
第8空章ペイント完成
第8空章のペイントは仕上げ段階です。

画像上/羽根のディテールを細筆で描き込み。。

画像中/全体のバランスを見ながら陰影を入れていきます。

画像下/完成。
ガルシアの首
最近70年代の映画をあらためて観直すことが多い。
映画を観始めた頃の作品は、やはり意識の底にキッチリ刻印され、ファッションにしろ、音楽にしろ、車にしろ、その後の自分の嗜好に少なからず影響をあたえているのだとつくづく思う。
サム・ペキンパー監督はスローモーションでの暴力描写で一世を風靡した監督で、他にも『ワイルドバンチ』や『ゲッタウェイ』、『ビリー・ザ・キッド』などの傑作を世に送り出している。
主演のウォーレン・オーツはスター俳優のような華のない、地味なオジさんだが、演技は確かである。メキシコを舞台にした現代劇だが、ほとんど西部劇のようなテイストの作品だ。
メキシコの大地主が、自分の娘を孕ませたガルシアという男の首に賞金をかける。生き死には問わない。ガルシアがすでに事故で死んでいることをたまたま知った酒場のピアノ弾き(オーツ)は愛人とともにガルシアの墓をあばき、首を持ち帰って大金を手に入れようと画策する。ボロボロの62年式インパラのコンバーチブルで墓破りの旅に出るが、その過程で邪魔が入り、愛人は命を落とす。命懸けでガルシアの首は手に入れたものの、自責の念にかられ、人生の目的を無くしたピアノ弾きは、すべてを清算するために拳銃一丁で大地主のもとに乗り込んでいく。
人の命など紙のように軽い、埃だらけの荒れ地が続くメキシコを舞台にした救いのない物語り。
サム・ペキンパーの描く男の哀愁は見事である。
しかし、この映画は女性には全く評価されないにちがいない。女性の視点から共感出来るところはほとんど無いと思われる。この映画を観てふんふんと頷くような女性は、よほど人生の悲哀に通じているか、オツムが足りないかのどちらかであろう。
ちょい役で、ペキンパー映画の常連であるカントリーシンガーのクリス・クリストファーソンも出演している。この人の作った「ミー&ボビーマギー」は私の最も好きなカントリーソングである。それから冒頭の酒場のシーンで、ゴッドファーザー3作を通じて用心棒アル・ネリを演じたリチャード・ブライトが一瞬だけ(2秒くらい)出演していたのを見逃さなかった。クレジットもされておらず、ほとんどエキストラだったが…。
第8空章ペイント
B-6のカスタムの続きです。
エアフォースマーク部分を上塗りしてヨーロッパ戦線の第8空章に変更します。
バズリクソンズ純正の鮮やかすぎるプリントマークはサフェで塗りつぶし、彩度を抑えた色調で描いていきます。

画像上/オリジナルの状態。

画像中/下地を塗って乾燥したら、アウトラインを下描き。

画像下/大雑把に色を塗り分けていく。本格的な描き込みはこれから。
パッチ縫い付け
今回もB-6をベースに手を加えていきますが、まずは刺繍パッチとネームの縫い付けです。
B-3よりは毛足の短いB-6ですが、やはり羊革への縫い付け作業はミシンの調整にもそれなりの手間がかかります。縫いあげた状態で上糸と下糸が同じ出方になるようにセッティングします。
この後はバックペイントを入れていく予定です。
スター&ストライプス ペイント完了
下描き段階から間が空いてしまいましたが、B-6の右腕へのペイント仕上げです。
ワンオフ製作ではあらかじめ見積もりした金額をご提示して作業に入りますが、見積もり違いということも出てきます。ペイント作業はほとんど技術料ですので、どのくらい時間がかかるかを見計らうのですが、今回も思った以上に時間がかかってしまいました。凸凹した羊革に星条旗の小さな☆を描いていくのは大変です。
ちなみに同じデザインでレザークラフトパッチを製作するときは☆型のパンチで革を抜きますので、今回ほどの時間はかかりません。
パッチ縫い付け
ビンテージAN-6552の背中にブラッドチットを縫い付けていきます。
このローカルメイドのブラッドチットは薄く漉いた本革をパッチワークして作られており、一度縫い付けされ、取り外された痕が残っています。
AN〜G-1ジャケットは、背中の左右にアクションプリーツがあり、この奥から奥に渡すかたちで水平に2本のゴムが表革と裏地の間に仕込まれており、これが伸び縮みしてプリーツが開いたり閉じたりしています。今回はブラッドチットでこれを縫い留めてしまうことになりますので、A-2と同じようなプリーツなしの状態になり、多少運動性能が落ちることになります。
作業的には表裏の中心が縫いずれないように注意が必要です。
パッチ縫い付け
引き続きビンテージAN-6552へのパッチ縫い付けです。
レザークラフトのCBI章は他のジャケットから取り外された針痕が残っています。
それもかなり線がよじれているので、一度針痕をヘラで出来るだけ押さえ込んで目立たなくし、あらたに銀ペンで誘導線を引いて縫い付けていきます。
裏地にゆとり分が多いので、タック状にならないように注意しながら作業を進めます。
パッチ縫い付け
今回はビンテージのジャケットにビンテージのパッチを取り付ける作業です。
お預かりしたのは陸海軍共用モデルのAN-6552で、非常にコンディションの良いモノです。
CBI章、スコードロンパッチ、レザーのブラッドチットもすべてハンドメイドの希少品ですので、慎重に縫い付けていかねばなりません。
まずは右胸のパッチですが、レザーの台座の上にフェルト製の本体を乗せるように製作されたものです。刺繍はミシンを使わずに手刺しされており、相当な手間がかかっています。星条旗の真ん中あたりで下地が見えているのは虫食いによるものです。
本日の修理品
こちらは元々ビンテージ加工が施されていたデニムで、サンドブラスチングされて小さな穴が空いていたようです。
はき込むうちに大きくなり、ついには下着が見えるほどになってしまったので、裏からデニムを当ててカケツギします。ポケットの袋布のすぐ下で、広範囲にカバーしなければならないのでやり辛い作業です。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
「在日外国人の生活保護受給はおかしい」 フィフィさんの発言で白熱論争

エジプト出身のタレント、フィフィさんがツイッターに投稿した生活保護に関する内容が注目を集めた。日本在住の外国人が生活保護を受給するのは「不自然」だと異を唱えたのだ。これに一部の人がかみつき、さらに他のユーザーを巻き込んで議論はヒートアップした。
■「恩恵を受けているなら、文句を言うな」
発端はフィフィさんが2012年10月30日、在日外国人と生活保護に関するまとめサイトのリンクをツイッターで紹介したことだ。この中には「年金保険料は全額免除に 生活保護の外国人」という見出しの広島県の中国新聞の記事も含まれている。フィフィさんは「国民に相談もなしに既に決めちゃったんですか」と皮肉っぽくつぶやいた。
このツイートに対して、在日コリアンを名乗る人物が「歴史的な背景を知らないのに語る資格はないアホ」と突っかかった。するとフィフィさんは「在日外国人の1人として言わせていただきます。外国人が生活保護を受けること自体が不自然です。自国から拒否されてるわけで無いならなぜ愛する母国に帰らないのか?」と反論。さらに「恩恵を受けているなら、文句を言うな。文句を言いながらおねだりすれば、それは"たかり"と言われても当然。プライドがあるなら自らを偽るな」と突き放した。
(以上引用)

この発言をした女性タレントがどういう人なのか私は知らない(TVなんぞほとんど見ないため)。
しかしこの発言は至極真っ当で、圧倒的に、絶対的に、全世界的に、100%正しい。
日本で暮らす外国人として真の共生を模索するこの女性の姿は尊敬に値する。
異国にあっても誇りと責任感を失わない人のみが、「外国人として」その国で暮らす資格があるのだ。
ビュイック始末記(幌編その弐)
いただいている仕事に日々対応しているが、天気も良いので一寸息抜きに部品交換してみた。
昨年の10月に幌を開いた拍子に折れたアンチスクイークピン(ANTI SQUEAK PINS)を車検のついでにガレージ井口さんに頼んであったが、かなり入荷が遅れ、再修理の納車時に受け取っていた。
この硬質のプラスチックで出来たパーツは、幌を閉じた時に幌の先端とピラーが左右にぶれずにきちんと定位置に収まるように付いている補助的なパーツ。折れた時にとりあえずゼリー状の瞬間接着剤で固定して一年近く放っておいたが、やっと交換することになった。ネジの部分でポッキリ折れたので、しかたなく幌の枠に接着したが、接着剤の痕をスクレーパーで丹念に削り、新品を装着した。このピンは左右一対になっているが、助手席側はまだ折れてはいないのでそのまま使用することにした。
このあたりの消耗部品はほとんどリプロ品が出ているので調達可能なのだ。
パッチ縫い付け
お預かりしたL-2Aの左腕にモール刺繍の第5空章を縫い付けます。
いずれも他県のお客様からの持ち込みで、ジャケットはブルーのボディにオリーブのリブニット仕様、モール刺繍のパッチは非常に手間のかかるハンドメイドです。
外周りのモールから縁までが5ミリほどしかなく、通常のミシンの押さえ金ではモールに当たってしまうので、片押さえに交換しての作業です。
スター&ストライプス ペイント開始
ベースは先年お買い上げいただいたB-6で、すでにバックペイントやパッチワークでデコレートしていますが、追加で右腕に星条旗を描き込みます。
とりあえず位置を決めて下地塗り。
小さな☆の部分をどう描き込むか思案中。
ネームプレート鋭意製作中
フライトジャケットのネームプレートは、縦は18ミリ、横は文字数により100~120ミリで製作しています。
御要望があればサイズの変更も可能です。
今回は通常の大きさと、縦を広げて2.7ミリで裁断したものを製作しました。
事故多発地点…その後
今日、営業時間前に店の電話が鳴り、出てみると半田警察署からであった。
何ごとかと思ったら先週末に近くの交差点で起こった事故のことで目撃者を探しており、このブログの記載内容から当店の関係者が通りかかったらしいことを知り、本人に連絡出来ないかということであった。
S君は仕事で名古屋まで通っており、すぐに連絡がつくかどうかわからないが、一応連絡を取ってみて本人から電話をさせることにした。
捜査協力するのはやぶさかではないが、本人の電話番号を勝手に教えるのは憚られたし、S君は昔から警察とは折り合いが悪い。
S君にはなんとか連絡がついたので、署の電話番号と担当者の名を伝え、直接連絡するように伝えておいた。
事故の瞬間は見ていないと言っていたが、それでも何かの足しになるかもしれない。
もちろん電話口で喧嘩にならないように、言い含めておいた。