2012年4月

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チャップスジーンズ改
ファニーがケニー・ロジャースのモデルを模して製作したチャップスジーンズ(C301)は、乗馬やカントリーダンスの愛好家、バイク乗りといった方達に向けた特殊な商材です。継続生産しておらず、現状在庫は28、29、30インチのみとなっています。
岩手県のハーレー乗りのお客様からのオファーで、ストックの30インチのウエストを32インチまで拡げて納品させていただきます。
以前も同じ工程で製作しましたが、脇を断ち割って革で製作したダーツを挟み込み、左右1インチずつサイズを拡げます。同時に裾も解体し、ジーンズの裾、チャップスの裾を各々カットして再度縫い合わせします。

画像3/レザー部分の裏には見返しとして耳付きデニムを使用。

画像5/仕上りでウエストは+2インチ、股下は−2インチとなっています。
フィッティングルームの床完成
改装前は靴を脱いで一段上がるつくりだったフィッティングルーム。
改装後は位置も移動し、段差を無くしたつくりとなった。床板は素地のままにしたが、移動前の間柱や壁を撤去した跡が中途半端に残ってしまい、どうも美しくない。
そこで汎用品のカーペット材を買ってきてDIYで敷きつめることにした。

画像1/左半分が元のフィッティングルームの位置。

画像2/シートで購入したカーペットとアルミ製の縁材。

画像3/床の四隅に両面テープを貼り、やや大きめにカットしたカーペットを貼り付けていく。隅はギリギリまでヘラで追い込んでおいてカッターナイフでカット。

画像4/床との境目には、あらかじめカットして下穴を開けておいたアルミプレートをネジ止め。

画像5/完成

パッチ製作・縫い付け
非常にコンディションの良い実物のN-1は、お客様がハーレー乗車時に愛用のもの。
残念なことに左胸のUSNの文字がリタッチされており、それがわざとらしいのでパッチで覆い隠してしまいたいとのご希望でした。
VT-2のレザーパッチは当店でハンドペイントで製作しました。
パッチ縫い付け
フライトジャケット以外のものにスコードロンパッチを縫い付けたいというご要望もたまにあります。
今回はバズリクソンズの杢グレーのジップスウェットにイーストマン社の手刺繍パッチの縫い付けです。海軍モノにこだわりのあるお客様は当店のストックの中からVF72用のパッチを選択。スウェットの左胸のプリントをすっぽり覆うように縫い付けました。
ニット、カット&ソーの縫製は生地を傷めないよう専用の先丸の針を使用します。糸も細目の60番を使用しますが、洗濯にも耐えられるようコバギリギリとその少し内側を二列に縫い付けました。
パッチ縫い付け
何度かお取り引きいただいている宮崎県のお客さまから、今回はMA-1とCWU 45Pへの縫い付け依頼です。
表地と裏地が縫いずれし易く、とくに上腕と背中心への縫い付けでは注意が必要です。