2011年11月

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パッチ縫い付け
今日もお預かりしたジャケットにパッチを縫い付けていきます。

画像上/レザージャケット、パッチ共にお客様からの持ち込み。エアフォースパッチは横振りミシンを使った古いローカルメイドもの。縁の部分が弱っていてたよりないのでコバぎりぎりではなく、わずかに内側を縫い留めた。

画像下/レザージャケット、パッチ共にお客様からの持ち込み。薄革に手描きしたフライングタイガースのパッチは右腕側に取り付けた。

明日は大阪で東洋エンタープライズの春夏物第二弾の展示会(第三弾まである^_^;)。その足でFUNNYの本社にも立ち寄って商談をする。いつもながら日帰り出張なので、かなりせわしない。
スタッズベルト鋭意製作中
フライトジャケットの関連作業の合間をぬって定番スタッズベルトの製作をしています。
昔ながらの爪折り式のスタッズは、先端部分をしっかり折り込んで抜け落ちることが無いよう注意しています。いくつかのパターンで製作していますが、一番引き合いがあるのはこのフローラルのデザインです。今回は花柄の中心にアクリルカラーのスタッズをはめ込んでアクセントとします。

ブラウン(イエロースタッズ5カ所)

タン(ライトブルースタッズ5カ所)

価格/14500円(税込み)
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本日のニュースより

在日韓国人の有権者登録開始 来春の総選挙から在外投票可能に
韓国で来年4月の総選挙から初めて在外投票が実施されるのを前に、在日韓国人らを対象にした有権者登録が13日、日本国内の10カ所の韓国公館(大使館と総領事館)で始まった。東京都港区の韓国大使館領事課には、初の投票のために申請する人々が多数訪れた。登録は来年2月11日まで。韓国では長らく国外に居住する国民には選挙権がなかったが、2009年に公職選挙法などが改正され、韓国籍を持つ19歳以上の海外在住者にも投票が認められた。大使館によると、日本国内の対象者は推定約47万人で、来年12月の大統領選への影響も注目される。
(以上引用)

おめでとうございます!
民主党はこの人達に日本での参政権の付与を約束してしまっていますが、諦めてもらいましょう。
ついでに生活保護も本国から支給してもらって下さい。
名著であるため、ご紹介
『田中清玄自伝』大須賀瑞夫著 文芸春秋社

これはまだ田中氏が存命中に二年にわたるインタビューに基づいて出版されたもので、何度か読み返しています。
笹川良一氏とは全く出自も立場も異なるが、戦後の日本を牽引したフィクサーの一人であることは間違いない。この人の人生は、それ自体が壮大なドラマであり、桁外れにスケールが大きく、昭和の裏面史そのものだ。
おおまかな経歴をたどっただけでも、驚きを禁じ得ない。
1927年に東大入学、マルキシズムに傾倒し、非合法時代の共産党で活動を始める。1930年には書記長として武装闘争を指揮、警官隊と銃撃戦などを演じ、治安維持法違反で逮捕、投獄される。その間に会津藩筆頭家老の家系だった母親が息子の不義を諌めるとして割腹自殺。小菅刑務所での獄中生活は11年に及び、1933年共産党からの転向を宣言、活動家時代の同志で宮津刑務所に服役していた女性と獄中結婚。1941年に恩赦で出獄し禅寺で修行を始める。戦後神中組(後の三幸建設)を起こし、戦災復興に尽力。1945年天皇陛下に拝謁。1955年タイに渡り石油発電所の開発にかかわる。60年安保の際は全学連(反日共系)に資金援助をしたことがスキャンダルになる。1963年三代目山口組、田岡一雄らと麻薬撲滅運動開始。同年対立する勢力に銃撃され瀕死の重傷を負う。1967年アブダビ国王と会見、以降アラブ諸国を歴訪し要人と会見、国際的な石油商として活躍する。1973年田中角栄首相に同行し訪欧。1974年イギリスの保健機構ロイズの会員(出資者)となる。1980年訪中しト小平と会見、以後度々訪中。同年インドネシアのスハルト大統領と会見。1991年ハプスブルグ家当主オットー大公とともに宮沢首相と会見。
波瀾万丈とはこの人の為にある様な言葉である。
この人と関わりのあった各界の要人を挙げるだけでも大変な数になり、多くの国にまたがっている。たくさんの友人がおり、同時にたくさんの敵がいるのだ。
昔、田原総一郎と対談しているのをTVで見たが、古武士のような雰囲気、べらんめえ調で言いたい放題のことをズケズケと言っていた。
激烈な反共ナショナリストであるが、多くの保守政治家、右翼とも激しく対立し、戦前の軍部への批判から首相の靖国参拝にも反対している。
古巣の共産党はもちろん、多くのジャーナリストから「転向右翼」「石油利権屋」「CIAの手先」などとして徹底的に貶められ、ネガティブな印象をもっている人も多いに違いない。
しかし主義主張はともあれ、こんな破天荒でダイナミックな人生を送った人物はそうそういまい。
1993年に死去。
アンティーク・ダイ
当店が刺繍屋さんに発注したエアフォースパッチはコンスタントな売れ行きを見せているものの、やっぱり新品だけに、相当着倒されたジャケットに取り付けた場合は違和感があります。
そこでちょっとビンテージ風のヤレ具合を出そうと思い、試験的に丸染めしてみました。
古布などを染色するときに用いる天然の渋を希釈して使用し、染め付け後に水道水で洗って乾かした状態です(下)。
この刺繍はレーヨン(再生繊維→原材料はパルプや綿花の短繊維)糸を使っている為に染色性が高いのです。化繊の場合は天然の渋では染まりません。少し薄汚れた様な艶のない仕上りが古着のジャケットにはぴったりです。
これも近々商品のラインナップに加えたいと思います。
車上にて
晩秋の日ざしにたたずむ黒猫(注・当店の飼い猫にあらず)。
私の道具達
ペイント作業の時に塗料を調色するのに長年使っているパレット。
これ実は、お歳暮の時にもらった乙女せんべいの蓋。この手のひらサイズ(9×12センチほど)が狭いスペースでの作業に便利で、使い捨てのつもりだったが10年以上もなんとなく使っている。中央部はカチカチに固まった塗料で3センチも厚みがあってずっしり重い。
このまま投げつければ強力な武器になりそうである。
盛り上がった塗料の分だけ仕事をいただいてきたということでもあるので、このまましばらく使い続けてみようと思っている。
週末からは新たなペイント作業開始の予定である。
FUNNYインディアン・モカシン
当店店頭では長年FUNNYのインディアンモカシンの受注製作を承っております。
成人用12型、子供用5型の中でデザインをお選びいただき、パーツごとに素材や色も全てご指定いただけます(インディアンモカシンの頁参照)。
このところ納期がずれ込みがちで、今回は納品までに二ヶ月要しました。
それぞれ別のお客様からのご注文ですが、どちらもラコタタイプです。
モカシンの基本形、スリップオンの履き口を深くした様なデザインで、フロントのレースを固定する為のコンチョがアクセントになっています。
素材や配色が異なる為に全く違う印象に仕上がっています。
パッチ縫い付け
今日はL-2B、MA-1といったナイロンものの作業を進めています。

画像上/ネームテープと階級章。それぞれ端をアイロンでしっかり折り込んでからの作業になります。エポーレットに縫い付ける階級章はナイロン地に刺繍してありますが、ミシンの押さえがねに引っ張られて縫いずれし易いので難しい作業です。

画像下/右胸にはタクティカル・エア・コマンドのパッチを縫い付け。
実物G-1カスタム
今日はお客様持ち込みの実物のG-1に、イーストマン社の手刺繍のパッチを縫い付けます。
黒ラベルのG-1はかなり劣化が進んでいるものの致命的なダメージはなく、実用レベルです。高額になったとはいえ、A-2などに比べればある程度タマ数が出回っているので中古市場でも時折見かけることがあります。
当店でストックしていた手刺繍のパッチは、レプリカメーカーのイーストマン社が以前製作したもので、ミシンも使わずに刺繍糸を手刺しして製作するという、信じられないような手間をかけた貴重品です。

画像上/フェルト地にフィリックスの絵柄。

画像中/ミシンを使わない手刺繍である為、裏側の糸端が不規則に飛んでいる。製作には大変な手間がかかる。

画像下/パッチの直径は15センチとかなり大きめ。このメーカーのパッチは大きさがバラバラ。
中国人船長を長崎港に移送=五島列島沖の領海侵犯
長崎・五島列島沖の領海内で、停船命令に従わず逃走したとして中国漁船の船長が逮捕された事件で、長崎海上保安部は7日までに、中国人船長の男を巡視船「ほうおう」で長崎港(長崎市)に移送した。同保安部は船長から事情を聴き、領海侵犯した経緯などを詳しく調べる。
同保安部は、船長以外の乗組員10人と漁船も7日午後に長崎港へ移送する予定。乗組員を任意聴取するほか、船体を検分する。
(以上引用)

前回の様な事なかれの対応では誰も納得すまい。
厳しく対応して国民を納得させ、中共に対してもハッキリ意思表示すべき。
世論の盛り上がりが法改正に結びつくことを期待したい。
SHOP入り口にて
今日も満腹のご様子。
どうでもいいがエサをやり過ぎじゃないだろうか…?
子猫なのに既にメタボ気味。
フライングタイガースパッチ縫い付け
ハンドペイントのフライングタイガースのパッチが完成し、B-15Aへ縫い付けます。
お客様の御要望で右胸へ取り付けますが、B-15Aは前合わせが右胸側にオフセットされているので、共地の切り替えテープギリギリの位置になります。ホースを留める革の三角タブがついていますが、それをすっぽり覆って縫い付けてあります。
左袖には第5空章を取り付けますが、これも当店でハンドペイントしたものです。
パッチ縫い付け
このところいくつかの修理・加工の依頼をいただいており、並行して進めています。
レザーのトリミングを付けた刺繍パッチを縫い付けてB-10のカスタマイズ完了です。
ファクトリーものにはない一点もののB-10に仕上がりました。
仮に航空ショーなどマニアの集まる祭典に出かけて行っても、これならバッティングすることはありません。
本日の修理品
ヘビーオンスのワークパンツをチェーンミシンで裾上げします。
このワークパンツのシームは三本針ミシンで巻き伏せ縫いしてありますが、巻き伏せ縫いは厚みが増すために厚手の生地だと非常に縫いにくいといえます。
通常、ジーンズのシームは内股側は縫い代を片倒ししてロック始末(三枚重ね)、外側シームは耳を割り縫い(二枚重ね)で、三つ折りしてミシンにかける際は一番厚みの出る内シームでも(三枚重ね×3)9枚分の厚みですが、表裏とも縫い代端が出ないようにくの字に折り込まれた巻き伏せ縫いは(四枚重ね×3)でシーム部分が12枚分の厚みになります。
チェーンミシンで縫い始めから一定のテンションで縫っていくときに、突然分厚い箇所があると送り歯の所で引っかかって止まってしまったり、針がボッキリ折れたりということになります。出来るだけ段差をなくしたうえで機械にかけなければなりません。
今回はプライヤーを使ってしっかりとシームをつぶしてからミシンにかけました。
糸抜けを防ぐために縫い止まりで玉を作って仕上げます。

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本日のニュースより

<西岡参院議長死去>与野党から驚きと悼む声
5日未明に肺炎で死去した参院議長の西岡武夫氏は、1963年衆院選で初当選した現役最古参の国会議員だった。菅直人首相(当時)の政権運営を批判して退陣を求めるなど、歯に衣(きぬ)着せぬ発言が時に論議を呼んだ異色の議長だったが、突然の訃報に与野党からは驚きと悼む声が聞かれた。
(以上引用)

民主党内にあっては数少ないまともな見識を持つ政治家だったと思う。
惜しい方を亡くしました…。
もっと他に早死にしてほしいのがたくさんいるんだがなぁ…。
刺繍パッチにトリミング
何度かお取引いただいている関東のお客様からのオーダーです。
B-10にレーヨン刺繍のパッチを取り付けますが、刺繍の外回りにレザーのトリミングを取り付けます。
同じ材料から切り出した濃茶の革で製作し、コバに縫い付けた上でB-10本体に縫い付けていきます。
お客様のシェベル・マリブ
1967年式のシヴォレー・シェベル・マリブをファミリーカーとして普段使いしているお客様。
エンジン関係と足まわりにはきちんと手を入れ、対照的に外装は錆や小傷を残したままというバランスが絶妙です。
当店のビュイックとはプラットフォームが共通のいわば兄弟車。
この大きな車体でも当時としてはミドルサイズの車格になります。

画像上/エッジの利いたデザインはこの時代特有のもの。色は当時のままのメタリックグリーン。

画像下/リアゲートまわりが白いのは光の反射ではなく、サフェーサーを吹き付けているため。
フライングタイガースパッチ鋭意製作中
画像上/下地の段階でほぼ出来上がりがイメージ出来ます。

画像下/下地が乾燥したら面相筆で色を入れていきます。こういった鋭角部分が多いデザインは塗り分けるのに非常に時間がかかります。グラデーションも入れて少し立体感のある仕上りに。

業者筋から預かったデニムの修理品がたまっていますが、優先順位が低いので放ったらかしです。
やはり直接お客様から依頼を受けた仕事を優先しています。
フライングタイガースパッチ鋭意製作中
フライングタイガースのパッチにはバリエーションが多数あります。
今回オーダーいただいたのはベース型のデザインで、ヌメ革にハンドペイントで仕上げ、縫い付けまで行います。
このデザインは以前にも制作していますが、毎回フリーハンドで描きこんでいるため、ディテールは同じものにはなりません。調色もその都度おこなうので一点ずつ異なるワンオフものになります。

画像上/革に銀ペンでアウトラインを描きこんでいく。今回はパッチの外回りをカットするのは後回し。

画像下/アウトラインにそって筆で下地塗り。塗料の乗りを良くするためと、黄色~オレンジ系の塗料は下地の色が出てしまうので白で下地を塗る必要がある。
パッチ縫い付け
名古屋市のお客様からお預かりしたMA-1は初期マッコイズの製品です。
モデルとなったのは1958〜59年式で、ウインドフラップの上端が丸みを帯びたカットになっています。
ちなみにこのMA-1のオリジナル、1959年の8279Bは参考品として当店店頭にあります。シェルの状態はそこそこですが、袖リブが擦り切れ、ジッパーはかろうじて上下しますがテープ部分に何箇所か裂け目があり、実用には程遠い状態なのが残念です。
今回は右胸と左腕にレーヨン刺繍のパッチを縫い付けて、さりげなくカスタムしました。

画像中/刺繍パッチ4500円+縫い付け1500円

画像下/刺繍パッチ1500円+縫い付け1500円
本日の修理品
ここ数年、ワークシャツの着丈はずいぶん短くなり、Mサイズで70センチを切るものも珍しくなくなりました。
ウエスタンシャツなど本来長めのシャツも、裾を外に出して着用することを前提に、ワークシャツ並みの長さにリメイクしてほしいという要望がよくあります。
カットした裾の始末は様々なやり方がありますが、アールの部分の生地が伸びやすいため、画像のロック仕上げでは縫いながら端を若干縫い縮めることが出来る(差動)ミシンを使用しています。
裾線が伸びると着用状態で裾が外側にハネ気味になり、おさまりが良くないのです。