2011年6月

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スタッズベルト鋭意製作中
定番として展開しているスタッズベルトは、出来るだけサイズを切らさないようにフォローしています。作業は店内の作業台で全ておこなっています。
ベースの帯は、まとめて業者から供給を受けていますが、革材料の価格が上がってきているため、価格の維持が困難になりつつあります。

当店定番のスタッズベルト(フローラル)のポイント部分は同径のアクリルカラーに変更可能です。
カラーは5色(赤、黄、黒、薄青、クリア)用意しています。色変更はオプションで、1カ所につき100円プラスとなります。

価格14000円+100円×5個=14500円(税込み)
ビュイック始末記(ウォーターポンプ編)
このポンプには、マジックで2006,12と交換時の書き込みがしてある。
この時にも、事はすんなり運ばなかった。
納車時から付いていたウォーターポンプが突然死したのは正月直前の事だった。この車はラジエターにサブタンクが無いので、ヒート気味になると多少クーラントがホースから地面に排出される仕組みだが、自宅でアイドリング時にふと気付くと、おびただしい量のクーラントがポンプ本体から地面に漏れ出しており、そのまま逝ってしまった。
しかし、ポンプはいつか必ず壊れる部品なので仕方がない。その時点で、手元に来てから10年以上、壊れなかったのだから良く働いてくれたと納得せねばなるまい。それにこんなこともあろうかと、デルコ社の新品のウォーターポンプを買い置きしてあったのだ。
備えあれば憂い無しである。
壊れたポンプをはずして新品を取付けるだけなら素人の私にも出来る。必要な工具類、シール剤などを揃え、半日で仕上げる予定で作業に入った。
まず、ラジエターとポンプの間にあるプロペラや、オルタネーター、補機類、ベルトなどを全て外す。場所によりインチだったりミリだったり、工具が届きにくい箇所もあり、2時間近くかかってやっとウォーターポンプ本体に手がかかった。はずしおわった時点で作業服は油とクーラントにまみれている。
さて、後は組み付けるだけさと、新品のポンプを持ち上げようとしたその時、何やら違和感が…
(げげっ!)プーリーの大きさが違うじゃねーかよ!それに…ポンプに補器類を固定するボルト穴が開いていない!
…わざわざ本国から毛唐のアホタレが送ってよこしたポンプは、なんということか、型式違いであった。
無念である。
仕方なく、作業半ばで、慌てて国内での部品探しに奔走するハメになった。
最初に、アフターパーツをたくさんストックして通販しているというふれこみのアメ車専門店に電話したが、応対した店員がぞんざいで、信じられないぐらい程度が低く、会話が成り立たないために(日本なのにな)時間をロスした上に不愉快であった。電話越しで顔を見たわけではないが、バカ面に間違いない。
気を取り直し、名古屋市内のホットロッド系SHOP「R&B」に電話してみたところ、メカニックの方が丁寧に対応してくれて、忙しい時期にもかかわらず、ストックの中で適合しそうなものを探してくれた。程なくして80年頃のカマロのものが使える事がわかり、新古状態のモノを宅急便で送ってくれた。仏様のようなメカニックである。現物合わせしてみると、これがピッタリだった。
という事で日を置いて再度組み付けに挑戦。
接合面に念入りにシール剤を塗り、ウォーターポンプを取り付け、パワステポンプ、オルタネーター、ベルト類、プロペラと、バラした逆に組んでいく。ネジの締め忘れがないよう慎重にチェック。ラジエターの水は当然減っているので、水道水をホースで補給。本当はこの際、ラジエターもきれいに掃除した方が良かったのだろうが、そこまで気持ちの余裕はなかった。エンジンをかけてエアー抜きをし、D.I.Yでの一通りの作業は完了した。
これまでのところ不具合もなく、日々快調に作動している。
この一件では、毛唐の民族的性格とも言えるいいかげんさに翻弄され、海外通販のリスクを痛感させられた次第である。
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文中、不適切な表現があったとしても訂正いたしません。WWW
パッチ縫い付け
今回の依頼主は大分県の方です。
フェローズのL-2Aの両胸と右腕にパッチを縫い付けてカスタマイズします。
右腕と右胸には刺繍のスコードロンパッチ。
左胸にはビニール製のネームケースをコの字型に縫い付け、その中に既製品のネームプレートが収まるようにします。透明なビニールは扱いにくい素材ですが、縫い付けた後、針目がはっきり残るので、縫いずれないよう特に注意が必要です。
ところでL-2Aは1950年代前半の短命なモデルですが、全体に細身につくられており、後継のL-2B(セージグリーン)になると、シェルの色だけでなくシルエットも変更され、全体にゆったりとつくられています。
本日の修理品
今回持ち込まれたのは、それほど着用期間が長くなさそうな濃色のレプリカものです。
着用者の体型や習慣によって特定の部位だけ傷みが早いのはよくある事です。生地はまだしっかりしているのでリペアすれば充分着用出来るようになります。

画像上/股ぐり部分が完全に裂けています。シームの糸がほつれて開いたのではなく、生地が裂けているので、裏から股ぐりの形状に合わせてカットしたデニム生地をあててかけつぎます。

画像中、下/ポケット口の生地が擦り切れてパンクし、袋布も中まで裂けています。この場合は、まず袋布をかけついでポケット口に仮留めし、ポケット口の裏側は別布でパイピング始末しておさめます。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
本日の修理品
お預かりしたレッドウイングのペコスブーツ、1188の横幅を拡げているところです。
向かって左は作業前で、右が作業後です。幅の違いがおわかりになるでしょうか?
ブーツストレッチャーは以前にもご紹介していますが、ブーツの中にセットしてハンドルをまわしていくと、ネジの力で甲の部分を徐々に拡げていく矯正具です。先端の左右にはいくつものダボ穴が開いており、そこにチップをはめ込んで、ピンポイントで必要なところだけ伸ばしていきます。日本人はどうしても欧米人と比べて甲高、幅広の人が多いので、時にはこういう対応が必要になります。履き込んでいけばある程度は伸びがありますが、あまりキツいと、その過程で頭痛がしたり、外反母趾になってしまいます。
作業は革に水分を含ませ、時間をかけて徐々に伸ばしていきます。
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本日のニュースより

「ペテン師」と首相批判=鳩山氏 
民主党の鳩山由紀夫前首相は3日午前、菅直人首相が早期辞任を否定したことについて「内閣不信任決議案が出る直前に辞めると言い、否決されたら辞めないと言う。そんなペテン師まがいのことを時の首相がなさってはいけない」と厳しく批判、党両院議員総会の開催を通じて首相退陣を求めていく考えを示した。都内の自宅前で記者団に語った。 
(以上引用)

内輪揉めなう。
ペテン師はおたがいさまじゃないか!オマエが言うなよ。
…どっちも死ねばいいのに。
本日の修理品
デニムの修理に関しては、あらゆるものに対応してきましたが、持ち込まれた段階でお断りする場合があります。
それは、どうやっても修復が不可能なくらい生地が傷んでいる場合で、工賃を頂いて手を入れる以上は、着用出来るレベルに仕上がらなければ意味がないと考えるからです。
今回もそうしたケースで、生地は摩耗してペラペラで、各部が激しくクラッシュして分解寸前なので、その旨お伝えして一旦お断りしました。
それでもオーナーは思い入れがあるようで、修復不可能な大穴はあきらめ、お尻の子穴だけでも塞いで欲しいとの事。あくまで現役使用のおつもりです。
それじゃ下着が見えないように、この穴だけは裏打ちしてみましょうという事になりました。
それでもかなり大きく当て布せねばならず、タテに15センチ、ヨコはポケットの縁とセンターシームに渡るように裏から力布を当ててカケツギしました。
生地が弱っているので、糸も針も通常よりも細いものを使用しています。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
本日の修理品
今回はいきがかり上、対応することになったファスナー交換です。
先頃、古くからおつきあいのある西三河のお客様から、「ビンテージレプリカのスカジャンを譲り受けたが、ファスナーが動かないので何とかならないか?」と電話で問い合わせを受けていました。国内メーカー(東洋にあらず)の、かなりこだわって作り込まれた製品のようで、話を訊いた限りでは、取付けられた真鍮のファスナーのスライダーが変形していると推察し、一度見てみましょうとお答えしました。ファスナーの故障は、テープのムシが欠けたりして起こるケースと、スライダーの変形で起こるケースがあります。スライダーの変形の場合は、万力とラジオペンチを使って修復できることがあります。うまくいけばラッキーで、その場で直るかもしれないので試しにやってみようと考えたのです。
ところがお持ちになった現物を一目見て、こりゃダメだとわかりました。スライダー本体も変形していましたが、下端のエンドボックスのすぐ上のムシがテープからはずれかけているのです。ムシはテープに植え付けられて一体成形されており、この部分が破損すると丸ごと交換となってしまいます。こうなると部品の手当がつかない以上、元通りにはなりません。その上、本物志向ゆえに、このスカジャンはレーヨン系素材で作られており、強度が無いのでファスナーテープをはさみ込んでいる前端の何カ所かがパンクして中綿が見えています。
ちょっと手に負えないケースなのですが、おつきあいの長いお客様でもあるので、以下のような条件でご了解いただき、当店で修理をお受けしました。

1、リバーシブル用の両前のスライダーが付いたファスナーは調達が難しいので、主に表面での着用を前提に、標準の真鍮ファスナーを使用(似たような両前ファスナーは手配出来なくはないが、製造元から100本単位で買うことになり、テープの色も全て同色になってしまうので、99本が在庫になってしまう)。
2、テープを外す解体の作業が非常に難しく、この時に前端の生地が伸びて波打ってしまう可能性がある。
3、もともとのステッチの上を拾って縫い直すのは困難で、元の縫い跡が残る可能性がある。
4、時間がどれだけかかるかやってみないとわからないので、かかった時間分で請求書を起こす(見積もりが難しいときはこれが一番合理的だが、信頼関係がないと無理なご提案)。

ということで作業に入りました。

画像上/破損したボックスと外れかけのムシ。生地もかなり傷んでいるのがおわかりになるだろうか。
画像中/前端を解体したところ。ブルーの面がサテンのキルティングになっていて、綿が縫い付けられている。取り外したファスナーとこれから取付ける新品のファスナー。在庫している汎用品のファスナーでテープの色が出来るだけ近いものを選択。
画像下/汎用品のファスナーの長さをカットして取付けた。

元通りとはいきませんが、まずまずの出来映えです。しかしこの手の修理は、解体するにも生地の傷みを広げてしまう可能性もあるので、とてもリスクが大きいのです。
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本日のニュースより

退陣迫る谷垣氏、首相は拒否…党首討論 
東日本大震災後初となる党首討論が1日行われた。
自民党の谷垣総裁は冒頭、「総理に申し上げたいことはただ一つ、お辞めになったらどうかということだ」と菅首相に退陣を迫った。
これに対し、菅首相は「与野党を超えてどうやれば震災から復興の軌道に乗せていけるのか、原発事故を収束に向かって導けるのか。私はその責任を果たしていかなければならない」と退陣要求を拒否した。
(以上引用)

この谷垣さんのたよりなさに苛ついているのは私だけでしょうか?
とても弁護士上がりとは思えない説得力の無さ。追い込みの甘さ。こんなのに弁護を頼んだら敗訴間違い無しと思われる。