2011年2月

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パッチ縫い付け
赤リブB-10のフライングタイガース仕様製作中です。
先月オファーをいただいていましたが、時間が取れず昨日お預かりして作業開始です。
左胸には大きなベース型の飛虎パッチとネームプレートを縫い付けました。サイズ38で、スペース的にはカツカツです。表地から裏地まで貫通させて縫い付けますが、画像のようにB-10には内ポケットが付きますので、その玉縁端にステッチがかかります。この部分は縫い代が幾重にも重なって硬くなっているので針も進み難いものです。縫い上がったら上下の糸端を裏側に引っ張り出して、玉留めして完了です。
例年春先になるとフライトジャケット関連の依頼は少なくなりますが、今年はもう少し続きそうです。
本日の修理品
このシュガーケーンのウエスタンシャツは1992年にお買い上げいただいたものです。
現店舗に移転する前の旧店舗時代から、長いおつきあいのあるお客様からの修理依頼です。
よくぞここまでと思うぐらいに着倒され、真紺だったデニムは色褪せて各部に絶妙なタテ落ち感があらわれています。今回の修理では、擦り切れてパンクした衿腰を修復しますが、継ぎ当てで直すのではなく、台衿ごと取り外し(画像)、表裏をひっくり返して付け直します。つまり今まで裏衿だった下側を表に使うのです。当店では主にビンテージのデニムジャケットの衿修理でこの方法を使います。
19年着込んだシャツを、充分元は取ったからと処分するのではなく、可能な限り修理して現役復帰させるというのも一つの選択であり、ライフスタイルだとおもいます。

*後日カスタマーサービスの頁に画像をUPいたします。
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本日のニュースより

大相撲「国技でない」=石原都知事 
東京都の石原慎太郎知事は4日の記者会見で、大相撲の八百長疑惑について「(大相撲が)日本の文化の神髄である国技だったら、ちゃんちゃらおかしい」と批判した。
その一方で、「(八百長は)昔から当たり前のことだ。今さら大騒ぎするのは片腹痛い」とも指摘。政府内で、日本相撲協会の公益法人取り消しに向けた動きがあることに関しては、「しょうがない」と述べた。 
(以上引用)

石原都知事、あいかわらず飛ばしてますね。老いて丸くなるどころか、ますます毒舌ぶりに磨きがかかっているような。
…帝都の舵取りはやはりこの方にお願いしたい。
ネームプレート製作中。
東京のお客様からB-10とB−15Cをお預かりしており、それぞれにパッチを縫い付けていきますが、B−10にはレザーのネームタグも縫い付けます。
文字は任意で決めていただくので、今回はお客様ご自身のイニシャルで刻印しました。タンニングレザーは徐々に褐色に変化し陰影がはっきりしてきます。この後、コバに下穴を開け、所定の位置に縫い付けていきます。
バックペイント完成
ワンオフのバックペイント完成です。
期限に余裕を頂いていましたが、パッチの縫い付けから始まって2週間程お預かりすることになりました。ジャケットの前後左右に隙間無く手を加えたフルデコレーションです。
航空ショーなどに着ていかれたら相当目を引くんじゃないでしょうか。
さて、今日からは別件のレザーパッチのワンオフ製作と、溜まっているデニムリペアにかかります。
メーカーからは新作商品も届いていますので徐々にご紹介していきます。
タンクカバー製作
以前タンクのセンターカバーを製作しましたが、同じ車種に乗るお友達から同一仕様でリオーダーです。
現物合わせの型紙とデザインを頂いているので、比較的作業はすんなりと進みます。ニッケル鍍金のスタッズとコンチョを配し、コバは切りっぱなしですが、厚みがあるので糊をうってみがきこんであります。タンニンなめしの厚革が徐々に濃茶色に変化していくのが楽しみですね。