2010年9月

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本日の修理品
持ち込みで裾の上げ直しのご依頼です。
レディースのブーツカットですが、購入後に裾上げせずにはいていた為に裾線がボロボロです。デザイナーものらしく、裾の三つ折りが5センチ程と広くとってあり、ご丁寧にダブルステッチでしっかり留められていました。裾上げし直す為に糸切りで糸を抜きましたが(画像)、ステッチの跡は色が残っていて消えませんので、この跡が丁度裾の仕上がり線にくるようにカットしました。元のように広幅で三つ折りにしようとすると穴の開いた部分が縫い代として必要になり、カケツギの予算が必要になるので、普通のジーンズのように1センチ程の三つ巻きとしました。素材はポリウレタンの混ざったいわゆる(のびのびジーンズ)の生地で扱い難く、結果的にはきれいに仕上がりましたが、かなりの手間を要しました。
正直な話、レディースのデザイナーものは、生地がショボい上、へんなところに余計な加工がしてあったりして後で手を加えにくい仕様になっているものが多いのです。仕事として割に合わず、お断りすることもままあります。

工賃1500円
本日の修理品
ネルシャツの着丈ツメのご依頼をいただきました。
裾のアールにあわせてワンサイズ分、約3センチカットしました。裾は元々三つ巻き仕上げですが、カットした端をロックミシンで始末して二つ折りにしてたたいてあります。柔らかく織り込みが甘いネル地の場合、特に外カーブを縫うときに三つ巻きだとよじれが出やすく、裾端がめくれあがったりするので、今回はこの始末としました。最後にプレスをして完了です。

工賃1500円
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本日のニュースより

鯨肉給食、小中学校の18%で 徐々に復活
87年の南極海での商業捕鯨中止で激減した鯨肉の学校給食が徐々に復活、給食を行っている全国の公立小中学校約2万9600校のうち、09年度に一度でも鯨肉を出した学校は、18%に当たる5355校に上ったことが4日、共同通信のまとめで分かった。日本鯨類研究所が調査捕鯨で捕獲した在庫がだぶつき、消費拡大のため給食用に割安で提供されていることや、食文化を継承したいとの思惑が背景にあるようだ。
(以上引用)

なんと明るいニュースでしょうか!
日本の食文化に因縁をつけて賛助金を集めているエセ環境団体、先住民を虐殺した流刑犯罪者の末裔、シーシェパードのゴロツキ白人どもに真っ先に聞かせてやりたい。
本日の修理品
フロントボタンホールまわりの鳩目縫いが芯糸ごとはずれて糸端がぼそぼそと出ている状態です。
このシュガーケーンのワークパンツは、リアルさを追求し、縫製糸も含めて全て綿100%で生産しており、どうしてもこういった問題が出てしまいます。ビンテージジーンズに、ボタンホールがクラッシュしているものが多いのも、同じ理由によります。現代のジーンズでは、芯糸はポリエステル、鳩目の糸もポリエステル・スパンが主流なので、こういった問題はほとんどないと思います。
修理は比較的簡単で、綿糸でスリップした部分を繋ぐように前後にミシンを振っていきます。
第5空軍章パッチ製作
第5空軍章のデザインはすっきりしていて人気があり、Tシャツやスウェットのプリントにも多用されています。
太平洋戦争では日本軍と交戦し、戦後は日本にも進駐、現在も駐留して航空自衛隊とも連携をとっている部隊です。
今回は、薄く漉いた革に手描きをし、外回りに革の縁取りを縫いつけます。細かい角が多いデザインなので描き込むのがかなり大変で、最近老眼が進んでしまったこともあって拡大鏡を使って描いています。刺繍ものとはまた異なる味わいがあり、フライトジャケットを引き立ててくれます。

価格8000円 *当店でお買い上げいただいたフライトジャケットには工賃無料にて縫い付けいたします。
ビュイック始末記(燃料ポンプ編)
WEBショップをやっていながら、自分がWEBで買い物をすることはあまりありません。しかしアメ車関連のパーツは、近場で現物販売しているところなど皆無なので、たびたび利用しています。今回たまたま覗いたサイトに出物があったので、発作的に購入してしまいました。
画像を見て、このカタツムリのような金属の塊がフュエルポンプだとわかる方は、旧車に精通した方だとおもいます。この機械式のポンプは、エンジンブロックの側面にマウントされ、カムの動きに連動してピコピコとガソリンを汲み上げてキャブレターに送り込むのです。そんなに簡単に壊れるパーツではありませんが、いつかは内部のダイヤフラムが破損します。走行前には点検しようがないのですが、ポンプが壊れればその時点で不動になってしまうので、幹線道路を走行中だったりするとやっかいです。私は予備を買い込んでおいて、4年おきに車検のついでに新品交換する事にしています。ありがたいことにGMの60年代車のパーツは社外の汎用品がたくさん出ていて、安く購入出来るのです。そして車種が違っていても、排気量が近ければ流用出来るケースが多いのです。今回は国内のパーツ屋さんでAIRTEX社のものを購入しましたが、海外通販より安くて送料含めても3000円以下でした。見込みで購入しましたが、現在付いているCARTER社のものと形状もたいして違わず、問題なく使用出来ます。
旧車の維持管理にはそれなりのコストはかかりますが、アメ車の場合、パーツ代に関しては日本や欧州の旧車よりも安くすむ事が多いのです。
エアフォースパッチ完成
先月サンプル製作したエアフォースパッチの本生産分(画像下)が出来上がってきました。
サンプル(画像上)からの修正点は、縁取りの刺繍を濃色に変更、刺繍のベースになる不織布を若干厚みのあるものにしました。レーヨン糸の刺繍も美しく、羽の先端部分までしっかり入っています。陸軍航空隊から空軍まで幅広い年代、タイプに対応出来るパッチです。

価格1500円 *当店でお買い上げいただいたフライトジャケットには工賃無料にて縫い付けいたします。