これはかなり厄介なケースです。
バズリクソンズのD-1、初期のモデルですが、お客様が着用時に後ろ袖山部分を突起物に引っ掛けてカギ裂き状になっています。元通りにリペアするのは不可能ですが、力のかかる部分ですので、手当てしておかないと穴が広がってしまいます。
当店の対応としては、
裂け目の裏の羊毛を刈り取り→裏に薄く漉いた牛革を接着・縫い付け→裂け目の周囲をミシンでカケツギ→完了
当て革は、出来るだけ目立たぬようにレザーのシームテープのステッチ線にそって縫い付けますが、破れ目の周囲のカケツギはどうしても目についてしまいます。その点をご了解いただいた上で作業に入らせていただきます。
ところでこのD-1は、バズリクソンズがレザー製品の投入当初に当店で販売したものですが、当時のリアルマッコイズの工場で製作されています。ずいぶん前の話で、あまり知られてはいませんが、当初バズリクソンズのレザージャケット(A−2、B−3、D−1)は生産にあたってマッコイズの協力を得ていました。逆に、マッコイズの初期のナイロンフライトジャケットは、バズリクソンズの生産ラインを使っておりました。ラインナップが増えるとともに、各々完全自社生産に移行したというわけです。
バズリクソンズのD-1、初期のモデルですが、お客様が着用時に後ろ袖山部分を突起物に引っ掛けてカギ裂き状になっています。元通りにリペアするのは不可能ですが、力のかかる部分ですので、手当てしておかないと穴が広がってしまいます。
当店の対応としては、
裂け目の裏の羊毛を刈り取り→裏に薄く漉いた牛革を接着・縫い付け→裂け目の周囲をミシンでカケツギ→完了
当て革は、出来るだけ目立たぬようにレザーのシームテープのステッチ線にそって縫い付けますが、破れ目の周囲のカケツギはどうしても目についてしまいます。その点をご了解いただいた上で作業に入らせていただきます。
ところでこのD-1は、バズリクソンズがレザー製品の投入当初に当店で販売したものですが、当時のリアルマッコイズの工場で製作されています。ずいぶん前の話で、あまり知られてはいませんが、当初バズリクソンズのレザージャケット(A−2、B−3、D−1)は生産にあたってマッコイズの協力を得ていました。逆に、マッコイズの初期のナイロンフライトジャケットは、バズリクソンズの生産ラインを使っておりました。ラインナップが増えるとともに、各々完全自社生産に移行したというわけです。