シルバー材料高騰につき

シルバー材料高騰につき
昨日は商談でFUNNY大阪本社をたずねたが、店頭在庫が薄くなっているシルバー製品の補充が大事な用件のひとつだった。
ここ数年の原材料の急激な値上がりで銀製品は暴騰し、上げ止まったままである。
いずれ反転するかもと様子見していたがその気配は無く、全くフォローしないわけにもいかないので比較的値頃感のある石もののペンダントヘッド中心にピックアップした。明日には着荷するのでWEBでも追々ご紹介していくつもり。
しかし銀材料を大量に使用するバックルはついに材料の変更を余儀なくされたようだ。
重量感のある銀無垢のバックルを生産し続けていたVOGT社の新製品は、真鍮の平板の上に銀の平板を重ねて接合し(銀4分/真鍮6分)、その上から従来のようにエングレーブを施すものに変わっていた。銀の層に厚みがあるので一見わからないが、透かし彫りのタイプだと切断面の奥に真鍮の色が出ている。その材料変更でなんとか従来の価格設定(58000円〜128000円)を維持している状態だ。
VOGTの兄弟ブランドで銀無垢素材ながら工程数を減らしてリーズナブルに提供していたエルク・クリークはブランド自体が消滅していた(FUNNYのHP上では紹介されたままになっているが…)。
そんなわけで今後、純銀製のバックルは生産自体が減り、入手困難になる模様。

*画像はVOGTが展開してきた3ピースバックル(銀無垢)の最終分。
上から49000円(旧価格でかなりお値打ち)、63000円(透かし入り)、85000円(ロープエッジ)