私の道具達

私の道具達
暑い夏が過ぎ去ると、仕事の合間の一杯立てのコーヒーが美味しい季節になる。
お手軽なブルックスのドリップパックも使っているが、やはりローストしたての豆をコーヒーミルでガリガリ挽いてドリップしたコーヒーのほうが断然美味しい。
この手動ミルは2002年に買い求めたものだが、ずっしりと重い鋳物製で黒塗りしてあり、フォルムも前時代的で気に入っている。いつもは店頭の雑貨品を入れるガラスケースの上に鎮座している。
上蓋を開けて豆を入れ、左側のつまみで粗さを調整して、後はハンドルを回して挽くだけの単純な道具である。豆を挽いている段階で香りが立つので嗅覚が刺激され、コーヒーが余計美味しく感じられる。
一手間かかるが、インスタントでは味わえない豊かな時間が得られるのだ。