コペンハーゲンカウボーイ

コペンハーゲンカウボーイ
ネットフリックスで鑑賞。
「ドライブ」のニコラス・ウェイディング・レフン監督による全6話のドラマ。
超自然的な癒しの能力を持った少女が、コペンハーゲンの闇社会を彷徨いながら、その住人たちと絡み合っていく。
出自もはっきりしないボーイッシュな少女は、ほとんど言葉も発せず、人間を超えた「何か」の象徴の様。時に表情を変えることなく暴力的にもなる。少女によって癒しを得られる人もいれば、残酷な結末を迎える人もいる。
これはハッキリと好き嫌いが分かれる作品。
「ドライブ」の様な分かり易い筋立てではない。
この監督のフェミ思想・世界観全開で、シュールで抽象的な表現の連続なので、途中でギブアップする人もいるのではないか。
色使いや陰影は美しく、1990年代のデヴィッド・リンチのテレビシリーズ「ツイン・ピークス」を思い出した。
不思議な魅力を持った作品ではあるが、テンポがスロー過ぎるので、もう少し短い尺でもよかったのではないかと思える。