ビュイック始末記(キャブレター編)

ビュイック始末記(キャブレター編)
キャブレターのアメ車に乗る人はホーリー派とエーデルブロック派に好みが分かれるようだが、私はホーリーの方しか乗車体験が無いので、性能的な違いはよくわからない。
さらに技術のある人はシビアにセッティングして調子を出したりするのだろうが、通常走行でそこまでの必要性を感じたことがないので一度もやったことが無いのだ。
このホーリーのキャブレターは、新品交換して5年ほどになる。
このエンジンには、以前もタイプ違いのホーリーのものが付いていたが、古くなってだんだん性能が落ちてきた。市販のクリーナーで掃除する程度では改善されなかったので、ガレージ井口さんに見てもらったが、オーバーホールも大変そうだったので、おまかせでお奨めのものに取り替えてもらった。
自分で手を付けることが出来ない分野は、あっさりと信頼出来るプロに丸投げするようにしているのだ。
組み上がってくると、前のものにはなかったオートチョークが付いており、始動時は回転が高く、2分ぐらいアイドリングさせた後にアクセルをポンと踏み込むと回転が下がるようになっている。それが出発前の儀式のようになっており、安定してからおもむろにドライブに入れてソロリと走り出すのだ。
キャブレターはインジェクションのようにすぐ走り出せる手軽さはなく、気候によって幾分調子が変わったりもするが、そのくらいは一興だろう。
多少の気遣いと不便さを伴うところが、逆に旧式の機械に向き合うときの楽しさでもあるのだから。