雇用について

雇用について
一昨日、アルバイト希望の方がアポ無しでご来店。とても人当たりの良さそうな感じで、おそらく対面販売では私等よりずっと適性のありそうな人ではあったが、当面新たに人員を補充する考えは無く、その旨お伝えして丁重にお引き取りいただいた。
人手が足りているわけではない。
しかし人材難は今に始まったことではなく、特に当店の場合、取り扱う商品の専門性が高いのと、修理やカスタマイズに軸足を置いており、人手が増えてもただちに戦力が増強されるわけではない点が難しい。むしろあれこれ教え込んでいる段階では、そちらに膨大な時間を取られてショップ機能が低下し、人件費で消耗してしまう。どんなに物覚えが良くて器用な人でも即戦力にはなり得ず、かなり長い間、トレーニングしながら給料を払っていくことになるのであるから。
人材確保の困難さという点でショップとしての発展性に限界はあるが、一方では特化したサービスを続けることで一定の需要を満たし、不況下でも生き残ることが出来るのだ。
したがって、今の体制維持というのが正しい経営判断ではないかと思っている。

追記/仮にこういった仕事で身を立てたいという希望者がいて、昔の徒弟制度のような非人間的な扱いが通るのであれば、何人か受け入れ可能であろう。
しかし権利意識の強いゆとり君たちにそんな提案が受け入れられるはずもない。
本当は将来の方向性を定めた若い子にとっては、実際の現場ではほとんど役に立たない専門学校などに授業料を払って行くことを考えれば、丁稚奉公も合理的だとは思うのだが…。

*5月3日(火曜日)は祭日ですので営業いたします。