本日の修理品

本日の修理品
相当穿き込まれ、太腿から膝にかけてかなり傷んでいる状態です。
全体に生地が薄くなっており、光にかざすと透けて見える程ペラペラです。右身頃には直径5センチ位の穴も開いています。ここまでの状態だと、あまり修理はお奨めしていません。かなり手を入れなければならない上に、他の箇所の傷みも進んでいるので、実用レベルに再生させるのは難しいと思われるからです。
そのあたりの事を見積もりにお持ちいただいた段階でお話ししましたが、あえてリペアを希望なさいました。コストだけで考えれば買い替えた方が良い場合でも、オーナーの思い入れがあるアイテムは手を加えて延命させることも時々あります。
作業は耳側のシームを切り開いて裏張りしますが、タテに40センチ程あてる必要があります。