ここまでやるのね…
先日入荷したフェローズのヘビーなネルシャツを検品していてふと気付きました。
脇の縫い合わせの三本針チェーンミシンの端が、5〜6センチ身頃から垂れ下がった状態でカットされています。これ自体はビンテージのシャツによく見られる仕様で、最近各メーカーがこのつくりのシャツをリリースしています。しかしそのチェーンの先端が、一本一本しっかりと玉結びしてあるのです。これはチェーンステッチの端がほつれやすいことを見越して、縫製の現場が対応しているのだと思います。ほとんど誰も気付かないような仕事ですが、ここまでやるのは大変です。オリジナル(当時モノ)のシャツはもちろん縫いっぱなしで、『ほつれたら修理すればいいじゃん』という感覚です。
しかし現代日本のエンドユーザーの中には、『ディテールは完全に当時のままで、でも、不具合があっちゃイヤ』という、いいとこ取りしたい人がいますので、こういった対応になるのだと思います。PL法など法律の縛りもキツく、圧倒的に消費者側の権利が強い中でのモノづくりは大変です。
脇の縫い合わせの三本針チェーンミシンの端が、5〜6センチ身頃から垂れ下がった状態でカットされています。これ自体はビンテージのシャツによく見られる仕様で、最近各メーカーがこのつくりのシャツをリリースしています。しかしそのチェーンの先端が、一本一本しっかりと玉結びしてあるのです。これはチェーンステッチの端がほつれやすいことを見越して、縫製の現場が対応しているのだと思います。ほとんど誰も気付かないような仕事ですが、ここまでやるのは大変です。オリジナル(当時モノ)のシャツはもちろん縫いっぱなしで、『ほつれたら修理すればいいじゃん』という感覚です。
しかし現代日本のエンドユーザーの中には、『ディテールは完全に当時のままで、でも、不具合があっちゃイヤ』という、いいとこ取りしたい人がいますので、こういった対応になるのだと思います。PL法など法律の縛りもキツく、圧倒的に消費者側の権利が強い中でのモノづくりは大変です。