ネットでお買い物…残欠刀でござる(弐振り目)

ネットでお買い物…残欠刀でござる(弐振り目)
昨年暮れに残欠刀(折れたり、刃こぼれしたりした日本刀の一片を再利用して短い刀に加工し直したもの)を興味半分に購入したが、いにしえの日本の精緻なものづくりがいたく気に入り、またもや目に付いたものを発作的に買ってしまった。
前回購入したものは柄に鮫革(エイの革)が使われ、その上から平紐を捻り巻きした仕上げだったが、今回のものは柄も鞘もシンプルな黒塗り仕上げ。そのかわりハバキ(刀身の根本の押さえがね)と縁金(柄の上端のキャップ状の金具)は、銅の材料に銀を張り合わせたもので、タガネで細かな彫りが入っている。刀身もきれいに研ぎ直されていて、充分鑑賞に堪えられる。
前回同様規定の長さ以下なので、登録の必要も無い。

画像1/柄も鞘も黒塗り。柄は握りやすいように削り込まれている。

画像2/刀身は13センチ弱。鍔(鐔、つば)は省かれている。錆痕もあるが綺麗に磨かれており、うっすら刃紋も出ている。

画像3/銅の材料に銀を被せたハバキと縁金。

画像4/分解してみた。前回購入したものは刀身がなかなか抜けず、当て木をつくってプラハンマーで小突いて外したが、これは難なく分解出来た。