良書とはいえませんが…ご紹介

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『ヘイトスピーチ』安田浩一著 文春新書

著者は、ヘイトスピーチと言われる在特会の街宣活動を長年取材してきたジャーナリスト。
在特会前会長の桜井誠さんとは厳しく対立してきた関係にある。
その主張するところを一応押さえておきたくて読んでみたが、あまり説得力のある内容ではなかった。
どうしてこのヒトが在日勢力に肩入れするのかわからないが、自分ではどうすることも出来ない属性を攻撃することは許せないという。一見もっともだが、長年日本に居続けながら、良き隣人として努力するどころか、日本社会に毒をまき散らしてきたのが彼らである。その積み重ねが、本来世界一寛容な日本人を怒らせているのだ。
数年前まで彼らが唱えてきた嘘八百(曰く半島から強制連行されてきた者の子孫)はもう完全に論破され、ほぼ全てが自己理由で渡ってきた(しかも密入国が多数)のだから、そもそも被害者ヅラしつづけてきた主張の前提が崩れている。
それに属性は変えられないと言っても、彼らには選択肢がある。
日本社会にまじめに溶け込んで正式に帰化する、あるいはさっさと本国に帰る、又はどこか他所の国に出国することだってできる。どれもイヤで、特別永住制度の上に胡座をかいて日本に居続けながら、外国籍のまま日本人と同じ権利をよこせと言っているのだ。現に本来日本人固有の権利だった生活保護を行政を恫喝して奪い取り、日本人より高い割合で受給している。
韓国系はあろうことか参政権まで要求する。国境の島の議会が彼らの影響下に置かれたりしたら国防上の脅威になるのは言うまでもない。
北朝鮮系は長年本国の薬物を密輸して日本を汚染し、日本人拉致の手引きまでしている(筆者はこの期に及んでも在日コリアンは拉致には無関係と言い切っている)。
南北どちらも通名報道の影に隠れているが、人口比(全体の0,5%以下)からいっても圧倒的に常習犯罪者が多い。
また筆者は不法滞在の支那人にも同情的で、栃木県で研修先から逃げ出していた支那人が、職務質問された際に警官に襲いかかり、逆に射殺された2006年の事件でも、警察側に非があると主張している(支那人遺族が刑事、民事で告訴するのを支援→刑事は無罪確定、損害賠償も退けられる)。
このように敵性外国人に対して危機意識も無く、人権がどうの、差別がどうのと、ずいぶん暢気な事を主張しているのが本書である。
著者はいわゆる左翼文化人、リベラリストの典型で、マイノリティには無条件に寄り添う姿勢を見せるが、逆差別され、踏みつけにされる日本人の権利には無頓着である。