本日のニュースより

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TPP交渉 政府方針 皮革・酒類の関税撤廃 重要5分野死守へ提案

政府は20日、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉で、皮革製品と酒類の関税撤廃を参加各国に提案する方針を固めた。日本は交渉で、関税撤廃を約束する品目が全貿易品目に占める比率(貿易自由化率)を約90%と提案しているが、米国などが95%程度へ引き上げるよう求めている。政府は、コメをはじめとする「重要5分野」の関税を死守するため、他の品目の撤廃に応じることで交渉を前進させたい考えだ。
(以上引用)

もうずいぶん前の事だが、レッドウイングのブーツを並行輸入して販売しようと色々調べたことがあった。
今のようにネットで簡単に調べる事が出来ず、通産省(当時)や税関に直接電話して色々聞いたのだが、おそろしく高い税率で、結局利益が見込めないので断念した。
商用として業者が革靴を輸入した場合、通関の際に仕入れ価格の60%または4800円のいずれか(高い方!)が課税されるという説明だった。つまり10000円のものを輸入するたびに6000円課税されるし、もっと単価の安い、仮に1000円の革靴であれば、それに対してなんと4800円課税される事になる。もうほとんど輸入するなと言っているようなものだった。通産省から輸入枠の割当をもらえれば税率が下がるが、その申請も過去の輸入実績に基づいて審査されるなど、新規参入が事実上難しいような仕組みになっていた。これも一種の既得権というか、同和利権だったのかもしれない。
この参入障壁で長年守られてきた業界には、今回の関税撤廃はかなりの痛手になるんじゃなかろうか。
エンドユーザーの方々にとってはインポートのシューズやバッグが今より手頃な価格で入手出来る事にはなると思う。