終戦のエンペラー
最寄りのシネコンは平日はどんな映画がかかっていてもガラガラで、今回も時間ギリギリの入場で好きな席が確保出来た。
本作は日米のメジャーな俳優が出演していることで多少話題にはなっていたようだ。
終戦後の日本を統治するため乗り込んだマッカーサーと、戦争における天皇の役割の調査を命じられた知日派の将校フェラーズ。それに戦前アメリカ留学してフェラーズと恋仲になった日本人女性がからんだサブストーリーも描かれる。
映画としては大きな盛り上がりや、サプライズがあるわけではないが、登場人物やその役割はおおむね史実に沿った内容でポイントを押さえている。戦勝国の一方的な見方を押し付けるような戦争映画ではない点でまじめな作品だと思う(日本人がプロデューサーだから当たり前と言えば当たり前だが…)。中村雅俊演じる近衛文麿などは、フェラーズに相対してきちんと日本の立場を主張している。西田敏行演じる海軍大将は戦争で家族全員を失うが、けして感情を露にすることも無く、日本人の心性についてたんたんと答えている。トレードマークのコーンパイプをくわえたマッカーサーをトミー・リー・ジョーンズが演じ、ご都合主義で権力志向の元帥を傲慢に演じているが、本作では脇役に過ぎない。
ハリウッド映画であってもアメリカや、他の国の市場では受けなさそうな作品だが、日本人が自国の歴史や民族性を見つめ直すのにはとても良い教材になると思う。
本作は日米のメジャーな俳優が出演していることで多少話題にはなっていたようだ。
終戦後の日本を統治するため乗り込んだマッカーサーと、戦争における天皇の役割の調査を命じられた知日派の将校フェラーズ。それに戦前アメリカ留学してフェラーズと恋仲になった日本人女性がからんだサブストーリーも描かれる。
映画としては大きな盛り上がりや、サプライズがあるわけではないが、登場人物やその役割はおおむね史実に沿った内容でポイントを押さえている。戦勝国の一方的な見方を押し付けるような戦争映画ではない点でまじめな作品だと思う(日本人がプロデューサーだから当たり前と言えば当たり前だが…)。中村雅俊演じる近衛文麿などは、フェラーズに相対してきちんと日本の立場を主張している。西田敏行演じる海軍大将は戦争で家族全員を失うが、けして感情を露にすることも無く、日本人の心性についてたんたんと答えている。トレードマークのコーンパイプをくわえたマッカーサーをトミー・リー・ジョーンズが演じ、ご都合主義で権力志向の元帥を傲慢に演じているが、本作では脇役に過ぎない。
ハリウッド映画であってもアメリカや、他の国の市場では受けなさそうな作品だが、日本人が自国の歴史や民族性を見つめ直すのにはとても良い教材になると思う。