「ハンター」マックイーンとMA-1
私達アラウンドフィフティーの世代は、音楽、ファッション、車といった文化ではアメリカの影響を強く受けていて、もはや血肉の中に染み込んで抜き難いものがあります。
そしてそれらは主に映画という媒体を通じて日本に入ってきておりました。
今のようにインターネット経由で瞬時にさまざまな情報が入る時代ではありません。そういう意味では多様性が無く、映画で紹介されたファッションや音楽がそのままブームになるという単純な時代ではありました。
さて、スティーブ・マックイーンの遺作となった「ハンター」を映画館で観たのは19歳〜20歳位の頃です。劇中で実在の賞金稼ぎ、ラルフ・ソーソンを演じるマックイーンは、グリーンのテカテカしたジャンパーを着て登場します。手にはゲッタウェイでも使っていたコルト・ガバメント。よく見るとホルスターを付けておらず、そのコルトを派手なオレンジの裏地の内ポケットにそのまま突っ込んでいます。
げげっ……かっこいい!
そのジャンパーが米空軍のフライトジャケット『MA-1』だということを知るや、どうしても欲しくなりました。軍装品関係のお店にあちこち電話で問い合わせ、大阪の富国生命ビル内のサープラスショップで在庫を見つけ、愛知から電車を乗り継いで買いにいきました。当時18000円という価格は学生にとって安いものではありませんでしたが、購入出来たことの満足感でいっぱいだったのを覚えています。モノを買うと同時にそのモノに付いてくるストーリーも手に入れた気分になっていました。
昨今は、映画館に足を運ばなくとも映画を観ることが出来、パソコンや携帯電話であらゆる情報が手に入り、ワンクリックで様々な商品を手に入れることが出来ます。
しかし、私などはお手軽すぎて、強く購買意欲をかきたてられることが逆に少なくなってしまいました。目当てのモノを購入したときの満足感も昔程ではないと感じています。
便利に越したことはないのですが、アナログ時代のように購入までに一手間かかると、その間自分の中でイメージをふくらませて期待感が高まるということがあったと思います。購入に至るまでのその時間も買い物の楽しみであったような気がします。
画像
*劇場で購入した『ハンター』のパンフレット
*MA-1 8279Dの実物
*コルト・ガバメントの実物(ウソ)
そしてそれらは主に映画という媒体を通じて日本に入ってきておりました。
今のようにインターネット経由で瞬時にさまざまな情報が入る時代ではありません。そういう意味では多様性が無く、映画で紹介されたファッションや音楽がそのままブームになるという単純な時代ではありました。
さて、スティーブ・マックイーンの遺作となった「ハンター」を映画館で観たのは19歳〜20歳位の頃です。劇中で実在の賞金稼ぎ、ラルフ・ソーソンを演じるマックイーンは、グリーンのテカテカしたジャンパーを着て登場します。手にはゲッタウェイでも使っていたコルト・ガバメント。よく見るとホルスターを付けておらず、そのコルトを派手なオレンジの裏地の内ポケットにそのまま突っ込んでいます。
げげっ……かっこいい!
そのジャンパーが米空軍のフライトジャケット『MA-1』だということを知るや、どうしても欲しくなりました。軍装品関係のお店にあちこち電話で問い合わせ、大阪の富国生命ビル内のサープラスショップで在庫を見つけ、愛知から電車を乗り継いで買いにいきました。当時18000円という価格は学生にとって安いものではありませんでしたが、購入出来たことの満足感でいっぱいだったのを覚えています。モノを買うと同時にそのモノに付いてくるストーリーも手に入れた気分になっていました。
昨今は、映画館に足を運ばなくとも映画を観ることが出来、パソコンや携帯電話であらゆる情報が手に入り、ワンクリックで様々な商品を手に入れることが出来ます。
しかし、私などはお手軽すぎて、強く購買意欲をかきたてられることが逆に少なくなってしまいました。目当てのモノを購入したときの満足感も昔程ではないと感じています。
便利に越したことはないのですが、アナログ時代のように購入までに一手間かかると、その間自分の中でイメージをふくらませて期待感が高まるということがあったと思います。購入に至るまでのその時間も買い物の楽しみであったような気がします。
画像
*劇場で購入した『ハンター』のパンフレット
*MA-1 8279Dの実物
*コルト・ガバメントの実物(ウソ)