マニュアルと接客

マニュアルと接客
週に一回程度、食事に行く飲食店があります。
時間的な都合でそこにいくだけのことで、味に期待しているわけではないんですが、味よりもホールスタッフのあまりにも機械的な対応に違和感を感じてしまいます。いつもほぼ同じ時間に行き、対応するスタッフもいつも同じ人であるにもかかわらず、ご丁寧に毎回きちっ〜と同じマニュアル通りの説明を一からしてくれます。
『こちらのメニューからお選びください』から始まって『伝票をレジの方までお願いいたします』まで、杓子定規に一言一句同じです。朝礼で復唱するような内容を、ただただオウムのようにくりかえすだけ…。
毎回顔を合わせているのだから、『今日はどうなさいますか?』とか『いつもありがとうございます』程度の言い回しぐらい出来ないのか?…アンタはオウムか?
この恐ろしいまでの気遣いの無さ、愚鈍さはなんなのでしょう?
マニュアルは、均質なサービスをするための指針としてあるもので、あくまでもサービス向上が目的です。
何もお客とよけいな話をする必要はありませんが、ここまで機械的に、言われたことしか出来ない人間は、言われた以上の仕事はしようとしないものです。サービス精神に欠け、ルーティンワークしか出来ない人は雇用する店にとってもプラスにはなりません。それでも勤まっているのは、慢性的な人手不足に悩む飲食店では人材の確保が難しいからでしょうか?
都心部では、やる気満々、日本語ペラペラで、一見客にも愛想の良い東南アジアからの留学生がサービス産業に従事しているのを良く見かけるようになりました。
早晩、この流れは地方にも波及するのでしょう。これも雇用する側の様々な事情を考えればむべなるかなというところでしょうか?