今回も廃材利用がテーマで…

今回も廃材利用がテーマで…
昨年末、所用で母方の親族を訪ねた。
常滑市の鬼崎というところで、かつてその海岸に張り付くような長い敷地で、祖父が料理旅館をやっていた。今は海岸沿いにあたらしい港も整備され、レジャーボートなども係留されているが、さすがにこの時期は人の出入りも少ない。その日も釣りをしているオジさんが一人いただけだった。この懐かしい場所に来ると気晴らしに海沿いを散歩するのだが、堤防を降りて砂浜を歩くと、いろいろな漂着物が転がっている。その中には私好みのシャビーな流木などが転がっていたりするので、持ち帰ってディスプレイに役立てることがある。
そこで今回発見したのは船の係留に使う太いロープ。端が千切れた3メーターほどのもので、波に洗われたヤレ具合に感性を刺激され、思わず砂の中から拾い上げた。以前ファニーのホールセール場で、カウボーイが使う縄を購入してディスプレイで使っているが、新品なので味気なくてイマイチだったのだ。
この海岸に流れ着いたロープはきれいに砂をはらわれ、浜辺のゴミから当店の演出小道具のひとつに昇格した。