店長日記

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本日の修理品
久々の銀製品のサイズ直しです。
リングの後ろ中心を3ミリほど切り取ってロウ付けし直し、サイズを小さくします。
ロウ付けとは、金属の接合面に銀ロウを流し込んで接着する彫金技術です。接合面だけではなく、全体をバーナーで600度以上に熱して加工します。そのための必要最低限の設備を用意し、店頭で対応しております。
それにしても一昔前はシルバーのリングやチェーン、バングル等の全盛期で、毎日のように扱っていましたが、このごろの動きの鈍さは一体どうしたことでしょうか?まったく隔世の感があります。
シルバー中心でやってきた販売店や、ディーラーさんは息も絶え絶えという感じです。
当店でもシルバー全体の扱い量が減りましたが、数年前に、ネイティブ系のリング、ペンダントヘッド、バックル、コンチョに特化して展開するようになりました。結果的にジュエリーでは石入りのものが多くなったこともあり、サイズ直しや修理の機会も少なくなりました。
基本的に石入りのシルバー製品は、熱を加えて加工することは出来ません。石の部分を取り外すことが出来れば別ですが、外すのが困難なケースがほとんどなのです。そのまま熱を加えれば、石の部分はバラバラになってしまいます。
また銀メッキ製品や、クリア塗装されているものも、ロウ付けは出来ません。
無垢の銀製品のサイズ直し、クラックの補修等には対応していますので、いつでもご相談ください(ただし当店で販売した商品に限らせていただきます)。
本日の修理品
内ポケットの玉縁のスナップ釦を打ち直します。
バズリクソンズのフライトジャケットには、U,Sミルスペック(ミリタリースペック)のスナップ釦が用いられますが、これが均質性に欠け、時々C型スプリングが非常に固いものがあります。一度留めると、がっちり固定されすぎて簡単に開けられず、スタッド(牡)側の生地に負担がかかって、ついには破れてしまうことがあります。今回も、生地がスリップして抜ける寸前だったため、新しいパーツに交換しました。もちろん生地の傷んだ部分は裏から当て布をして欠け継ぐ必要があります。
通常使用の不具合ですから、お客様には責任がなく、本来はメーカーの工場で作業させる内容なのですが、カケツギを伴うような修理はやたらに待たされるために、今期の着用が出来なくなってしまいます。今回は当店で国産の同径パーツを使って即日対応いたしました。
リューターでスナップをはずし→ポケット周りを解体→傷んだ部分をミシンでカケツギ→裏に力布を固定→スナップ打ち→ミシンであきを閉じる→完了
リプロ製品は、オリジナルパーツにこだわるあまりに不具合も出てきてしまい、悩ましいところです。しかし改善の余地もあると思いますので、近々、メーカーの生産担当に意見を上げてみたいと思います。
本日の修理品
一見ビンテージもののように色落ちしたシュガーケーンの1947です。
このパンツは以前、膝下が大きくパンクしたのをリペアしたんですが、今回は膝上がパンクしたので、再度脇を開いてカケツギで延命します。
以前の修理で膝下は縦に20センチほど裏打ちしてありますが、今回はそこから上を30センチほど裏打ちします。生地はかなり薄くなっていますが、前身頃をほぼ全面裏打ちして、あと数年保たせようというわけです。この製品はポケットの袋布や、縫製糸も含めて綿100%ですから、各部にも経年による糸切れありますので、手を入れていきます。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。目安としては、カケツギで裏打ちする場合は一カ所2500円以上になります。小さな穴でも生地が薄くなっている場合は、お客様の想像以上の範囲を裏打ちするケースが多いです。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
『反省してま〜す』だって…
コイツ…バカすぎる。
あまりにバカすぎて悲しすぎる。全身からバカのオーラが出てるじゃないか。
このホームレスのような小僧は、一体どういう教育を受けて育ってきたのか。
ゆとり教育の成果であろうか。
TPOも理解出来ず、まともな日本語も話せない低能を、日本国の代表の一人として世界に出してしまって良いのか?
オリンピック選手に『品格』は必要ないのであろうか。
練習で、首の骨でも折って死んでくれればいいと願うのは私だけでしょうか?
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文中、不適切な表現があったとしても訂正いたしません。WWW
パッチ縫い付け
当店でレザーにハンドペイントしたパッチをB-10に縫い付けさせていただきました。
FIGHTER DIRECTOR SCHOOLとロゴの入る可愛らしいパッチは、昔収集した資料の中にあったものを模写しました。オリーブのツイル生地にツヤを抑えたイエローのパッチがベストマッチです。でもこのパッチの来歴についてははっきりしていません。(作っておいて言うのもなんなんですが…)大日本帝国でいえば陸軍飛行学校みたいなとこのヒトが付けたんでしょうか?ご存知の方はご一報くださいね。
今日は、古くからつきあいのある刈谷市のMAVERICK(http://maverick1998.com/)のオーナー・山田氏が訪ねてきました。ビンテージ古着とデッドストックにこだわった独自の商品展開で営業しています。古いバイクにも造詣が深く、バイク関連のドライグッズも扱っています。お近くの方は一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
本日の修理品
昨日持ち込まれた古いschott(ショット)の618パーフェクトです。ダブルのライダースジャケットの代名詞ですね。
お客様のお話では、パーフェクト用ということでschott社の後付けのボア衿をどこかの通販で購入したものの、取り付けのためのスナップ釦が本体側には付いていないので取付け出来ないとのこと。なんだそりゃ…そんなのそもそも商品にならないじゃないの…と思いつつも、スナップの汎用品で同径のものがあったので対応させていただきました。
ボア衿は袋状になっていて、衿腰のレザー部分の中央は本体側の両面スナップに留めることが出来ますが、衿端の付け部分(左右)に付けられたスナップ(スタッド・牡)は本体側にスナップ(キャップ・牝)が最初から付いていないので留めようがないのです。適正な位置に穴を開けてキャップを打ち込んでやらないといけません。
たいした作業ではないと思い、お受けしたのですが、意外に手こずりました。
まず、きちんと確認すると、本体側の背中心に付けられている両面スナップが右身頃側に1センチ以上もずれていて、前身側からすると回り込んできた衿先位置が左右で2センチ違うことになります。仕方がないのでボア衿側で修正をしました。それから右の前身頃に追加するスナップ位置にジッパーの止まりがあり、干渉しないように打ち込む必要がありました。
最近は国内メーカーの製品ばかり扱っていますので、この手のアメリカ製品のつくりのアバウトさをあらためて確認した思いです。心おおらかに、出来の悪さを楽しめるぐらいの余裕が必要です。
バレンタイン用に…
女性がお一人で来店されて贈り物をお求めになる場合は、やはりサイズの問題がない雑貨品が中心になります。ウオッチブレスやキーホルダー、ウォレット、ビルフォード等ですが、昨日はFUNNYの新作名刺入れを納品させていただきました。二つ折りで、片側に2〜3枚、もう片側には10枚ほどの名刺を収められます。旧品に比べて若干厚みが増して容量が多くなっています。表面にはハンドバスケットとワンポイントのシェリダンカービングが施されています。このカービングを担当した彫り師さんはキャリアの長い方で、熟練のワザで抑揚の効いた仕事をしてくれます。
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2月より、当ホームページを携帯電話でもご覧いただけるように設定いたしました。昨年秋にリニューアルして以来、特に告知等していないにもかかわらず、たくさんの方にご来訪いただけるようになり、感謝に堪えません。今後もよりいっそうコンテンツの充実をはかってまいりますので、宜しくお願い申し上げます。
オールソール&メンテナンス
自前のレッドウイング・ペコスブーツです。
これは2276という品番で、スチールトゥの比較的珍しいタイプです。
20年程前のものですが、国内では未販売のもので、当時アメリカ本土で買い付けてきて、店頭でも販売していました。当時、レッドウイングは国内での流通量自体が少なく、付加価値もあって非常に魅力的なブランドだったのです。量販店が大量に扱うようになった現在ではブランドイメージが低下してしまいましたが…。
年月が経ちましたが、赤みの強いオイル革は、適度なメンテナンスでしなやかさを保っています。クレープソールの交換時期だったのでオールソールの修理に出しましたが、今回はオリジナルのミッドソール(コバとソールの間の層)をはずし、4ミリ厚の牛の床革を二枚合わせにして縫い付けてもらいました。いわゆるダブル・ミッドソールというやつです。ゴロンとしたトゥのフォルムが強調されて、より無骨な感じになっています。
定期的なメンテナンスには画像のニーツ・フットオイルを使用しています。これはその名の通り牛の足の油分を煮詰めて抽出したオイルですが、非常に塗り易く、保革油としてはすぐれたものです。ミンクオイルのように、拭き取りをしないとロウ質が固まってしまうようなこともありません。私の知る限りでは本職のレザークラフト職人にも愛用者が多いです。浸透性が強いので、塗った部分は褐色に変化します。店頭で販売しておりますのでご入用の方はお尋ねくださいね。
本日の修理品
おそろしく年季の入った国産の革ジャンの修理品です。
おそらく50年ほど前のもので、表面が退色していますが、部分的に元色の濃茶が残っています。新しい革ジャンでは相当着込んでも出せないオーラが漂っています。アームホールの付け根部分がパンクしているのでここを塞がなければなりません。
通常の作業では、
修理部分の裏地をはずす→コバステッチの糸を抜く→身頃地縫い→縫い代を片倒ししてコバステッチをかけ直す→裏地を綴じる→完了
という手順になりますが、オーナーの希望は『裏側なんてどうなってもいいから早く(安く!)やってね♡』ということですから、表側からタタキで始末します。キュプラの裏地までざっくりと縫い込んでしまいます。…お手軽即日コース/工賃1000円。
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本日の修理品
これはかなり厄介なケースです。
バズリクソンズのD-1、初期のモデルですが、お客様が着用時に後ろ袖山部分を突起物に引っ掛けてカギ裂き状になっています。元通りにリペアするのは不可能ですが、力のかかる部分ですので、手当てしておかないと穴が広がってしまいます。
当店の対応としては、
裂け目の裏の羊毛を刈り取り→裏に薄く漉いた牛革を接着・縫い付け→裂け目の周囲をミシンでカケツギ→完了
当て革は、出来るだけ目立たぬようにレザーのシームテープのステッチ線にそって縫い付けますが、破れ目の周囲のカケツギはどうしても目についてしまいます。その点をご了解いただいた上で作業に入らせていただきます。
ところでこのD-1は、バズリクソンズがレザー製品の投入当初に当店で販売したものですが、当時のリアルマッコイズの工場で製作されています。ずいぶん前の話で、あまり知られてはいませんが、当初バズリクソンズのレザージャケット(A−2、B−3、D−1)は生産にあたってマッコイズの協力を得ていました。逆に、マッコイズの初期のナイロンフライトジャケットは、バズリクソンズの生産ラインを使っておりました。ラインナップが増えるとともに、各々完全自社生産に移行したというわけです。
スプリットレザー
what's newでご紹介したFUNNYの新作ショルダーバッグですが、数が少ないので、H.PにはUPしておりません。勝手ながら今回分は店頭販売のみとさせていただきます。
このバッグの素材は牛ベロアとよばれる牛革のスプリットレザーです。食肉の副産物として生産される革は、用途に応じて一番表側の銀面付き(スムースレザー)、銀面の下層のスプリットレザーに分けられます。価格的にも銀面付きが最も高くなり、スプリットは余剰品のような扱いですが、FUNNYではバッグやモカシン、小銭入れなどにうまく利用し、値頃感のある商品を生産しています。染色性が高くて縫製し易く、温かみのある製品に仕上がります。
蛇足ですが牛ベロア(スプリット)とヌバックが混同されることがありますが、ヌバックは銀面付きの表革の表面を削って毛羽立たせたもので、高級なレザーの一種です。
またスエードというのは銀面付き(スムースレザー)の裏面を使用したときの呼び名で、これもまた別物です。
そしてスプリットやスエードがバックスキンと呼ばれることがありますが、これはあきらかな間違いで、バックスキンのバックはBUCKで、鹿革の総称です。表裏には関係なくBUCK SKINはバックスキンなんです。でもBUCKをBACKとする誤用が広まりすぎてしまったので、アパレルメーカーのカタログにすらそのような(誤)記載が見られます。
当H.Pを訪れてくださる方が増えるにつれ、お問い合わせのメールを頂戴する機会が増えました。それ自体非常に喜ばしいことで、出来る限り真摯におこたえするようにしています。しかしながら、SHOPとしての業務をおこないながらWEBにも対応しておりますため、いただいたメールに即座に対応出来ない場合がございます。また、SHOPの閉店後(午後八時以降)いただいたお問い合わせにつきましては、翌営業日の対応になります。何卒ご理解いただけますよう、宜しくお願い申し上げます。
それから業務を円滑に進めるためにも、以下の類いのお問い合わせには応じかねますので返信せずに削除させていただきます。
*無記名、出所不明のメール(内容の如何に関わらず)。
*当店の業務には直接関係がないビンテージウエアの年代鑑定や、価格相場等の問い合わせ。
*メーカーの内部情報に関する問い合わせ。
本日の修理品
キーホルダーやウォレットレーンに付けられているナスカン(茄子に似てるからナスカン♪)は、部材が亜鉛合金、または真鍮ですから、かならず摩耗して交換が必要になります。常時一定の重さが加わった状態で軸の部分がクルクル廻っていますので、消耗するのは避けられません。また内部のスプリングも破損することがあります。当店では常時各サイズに合わせたパーツをストックしておりますので、即日対応出来ます。通販でお買い上げいただいた場合も、送料とパーツの実費のみで対応しておりますので、ご安心ください。
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2月より、当ホームページを携帯電話でもご覧いただけるように設定いたしました。
昨年秋にリニューアルして以来、特に告知等していないにもかかわらず、たくさんの方にご来訪いただけるようになり、感謝に堪えません。今後もよりいっそうコンテンツの充実をはかってまいりますので、宜しくお願い申し上げます。
スニーカー+ブーツ
昨日は商談でFUNNYの大阪本社にお邪魔し、新作ウォレットやビルフォード、バッグ、レア素材の小物類等、厳選確保してまいりました。順次H.PにUPしていきます。
当店の商材ではありませんが、FUNNYの知られざるストック品のなかで、変わり種がありますので画像でご紹介します。
この商品は、ナイキのスニーカーブームの頃、FUNNYの営業次長でもあるトニーラマの輸入担当氏の『こうゆうのあったらおもろいやん!』という思いつきの発言を真に受けたトニーラマが、需要を見込んで大量生産してしまったブーツです。ハイテク風のスニーカーに、ウエスタンブーツの刺繍入りの筒をくっつけただけというあまりにも大味なデザインに、見た人は皆ゲラゲラ笑っていました。価格はブーツ並みの38000円でした。もちろんどこの販売店も自店で売ることなど思いもよらず、ただ話のネタにしていただけですけれど…。
万一、ご興味のある方は、ご一報いただければデリバリーさせていただきます♡。
携帯電話でもご覧いただけます!
当ホームページを携帯電話でもご覧いただけるように設定いたしました。
昨年秋にリニューアルして以来、特に告知等していないにもかかわらず、たくさんの方にご来訪いただけるようになり、感謝に堪えません。今後もよりいっそうコンテンツの充実をはかってまいりますので、宜しくお願い申し上げます。
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WEB体制強化のため、windows7を購入しました。いままでMACしか使ったことがなく、このH.PもMAC MINIで製作しています。ついこの前まではI MACも併用していました。元来、デジタル機器が好きではないので、必要にせまられないと購入しませんし、長くズルズルと使い続けているうちに時代遅れになっています。windowsは使い勝手が全く違うので、一から勉強するつもりで教本も買ってきました。まわりの方にサポートしていただきながら、徐々に使いこなせるようになりたいと思っております。
納品前に…
ビンテージのリーバイスジャケット、70505のビッグEです。本品は極めて状態が良く、40年以上前に生産されたとは思えないほどです。日常使用には全く問題ないレベルですが、それでも各部にチェーンステッチの糸切れがありますので、納品前に地縫いミシンで補強をしておきます。色糸を使うと補修跡が目立ってしまうため、地色に近いネイビーの綿糸で、テンションをかけて縫っておきます。こうすることで手を加えた痕跡はほとんど残りません。強水流で洗濯機にかけてもパンクするようなこともなく、気軽に着ていただけます。
*リーバイストラウス・ジャパンで度々企画生産された復刻ビッグEではなく、当時モノです。念のため。
昨日から本H.Pのアドレス(jet-r@marble.ocn.ne.jp)でのメールの受信が出来なくなっております。送信は普通にできるのですが…
いまから復旧作業に入ります。ご迷惑をおかけしますが、もうしばらくおまちください。

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15時頃復旧いたしました。
メール受信できない間にお電話でお問い合わせいただいたお客様、ご迷惑をおかけしました。
今後共宜しくお願い申し上げます。
本日の修理品
バリッとタテ落ちしたパンツの修理品が入りました。今回は、大きく穴の開いた膝のパッチワークの際に、着物地を挟み込んでアクセントにしています。力織機で織られたデニムの色落ちと、着物地のコントラストがいい感じです。
当店から南へ数分、川を隔てた反対側にあるモトショップ、K&Nのオーナーからの修理依頼です。トライアンフのチョッパービルダーでもあり、フレームワークから板金塗装まで全て自社で手がけておられます。軽快なトラ・チョッパーにはエンジンの造形美をいかした独特の魅力がありますね。
(自前)ワークブーツ・オールソール
若い頃からワークブーツの魅力に取り付かれ、身分不相応に高額のものもずいぶん買い込んできました。履きつぶすようなことがないので、今では沢山ありすぎて置き場所に困っていますが、それぞれに思い入れがあるのできちんとメンテナンスもしています。しっかりしたつくりのものを選び、無茶な扱いをしなければ、何十年と履き続けることが出来ます。
学生時代(25年以上前!)名古屋駅の地下街・サンロードにアウトドア用品の専門店がありました。その店で有名な(マニアの間でだけね)サルツレザーのチロリアンシューズを購入し、思いのほか履き易く、しっとりしたオイルドレザーの質感も気に入ってずいぶん重宝していました。ビブラム社のタンクソールはなかなか減らず、一度も張り替えたことがありませんでしたが、一昨年ゴムが劣化し、かえりの部分にビキビキとヒビが入ってしまったので、それ以来箱に入ったままになっておりました。今回デラソウルさんの大阪工場におねがいして、ソールを全く同じビブラム社のもので丸ごと交換していただきました。結果は素晴らしく、ミッドソールとの合わせ目も全くわからないほどです。…さすがです。これであと20年ぐらいはいけるんじゃないでしょうか?
ついでにお願いしたレッドウイングの8104(セッターのローカット)は15年ものですが、こちらはお奨めいただいた国産のウェッジでオールソールしてもらいました。こちらも申し分のない出来です。
今、わがままを言って、レッドウイングのスチールトゥのペコスにダブルのミッドソール(本革)を縫い付けてもらっています。ホワイツなみに歩きにくくなるかもしれませんが、ちょっと試してみたいと思います。
本日の修理品
ずいぶん昔に生産されたエビスジーンズの修理が入っています。
全体にボロボロで分解しかかっており、ウエスに近い状態です。このタイプは全て綿糸で縫製しているため、必ず各部が糸切れをおこします。
後ろポケット周りの糸が擦り切れて底が抜け、リベットだけでつながっており、歩くたびにヒラヒラしている状態です。フロントのボタンホールもすべてダメになっており、ボタンが掛かりません。左右の膝はパックリと口を開けています。
この状態になるまで手を入れずに履き続けてきた亊にほぉ〜と感心してしまいます。
今回は『リメイク風』ではなく本当のリメイクになりますが、着用出来るレベルに復活させたいとおもいます。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。目安としては、カケツギで裏打ちする場合は一カ所2500円以上になります。小さな穴でも生地が薄くなっている場合は、お客様の想像以上の範囲を裏打ちするケースが多いです。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。