初夏の三ヶ根山・殉国七士廟再訪(その弐)

初夏の三ヶ根山・殉国七士廟再訪(その弐)
参拝と昼食を終えた後、Iさんの奥様に聞いたヤマモモの木が生えているあたりを目指して歩き出す。
すると整地されたスカイラインの脇を下った傾斜地にそれらしき場所を発見した。かなりの勾配の斜面に何本ものヤマモモの木が無秩序に生い茂り、たわわに実を付けている。まだ青い実もあったが、完熟して落下したり、鳥につつかれたりしたものも多い。食べ頃なのをもぎって次々に口に入れ、独特の酸味を味わった。食感は枇杷に近いような感じだろうか。
斜面を吹き上がってくる風が気持ち良く、寝転がって一時間程休憩。頭上をゆっくりと大きな鳥が旋回している。
充分に体力が回復した後、トレッキングモードに戻って下山することにした。復路は緩やかだが、道が見えない程草が伸びきった所もあり、かきわけながらのトレッキングとなった。
今回は懸念していたほどの蒸し暑さもなく、偶然山の幸も口にすることが出来、充実感も満腹感も一杯の一日であった。

画像1/傾斜地に根を張るヤマモモの木々。山肌に沿って風が吹き上がってきて気持ち良い。この一帯はマムシの生息地でもあるということだったが、当日は出会いがなかった。

画像2、3、4/ヤマモモは一般的な桃とは全く種類が異なるらしい。ジャムにすることも多いとのこと。昨年11月の登頂時にはムカゴ(地上に自生する山芋)と野いちごを味わったが、このような野生の食物との出会いも意義深い。