ドリー・パートンのハートフルソング

ドリー・パートンのハートフルソング
最近ネットフリックスで観た作品。
カントリー界のレジェンド、ドリー・パートンが製作指揮(一部出演も)する一話完結のアンソロジー。八話から成るが、各々ドリーの名曲のタイトルが付けられ、それにちなんだストーリー展開になっている。
ドリー・パートンを知らない人でも、「ジョリーン」や、「オールウェイズ・ラブ・ユー」を聴いたことがない人はいないだろう。それらはもともと彼女が作って自ら歌った曲で、日本でヒットしたのはカバー歌手によるものだった。
このシリーズで評価が高いのは最終8話の「オールド・ボーンズ」で、山奥に住む骨を使った占い師の老女と、一帯の土地の買収を手掛ける女弁護士との不思議な絆を描いた作品。
童話のようなステキな小作品だったが、主演のキャスリン・ターナーの変貌ぶりに驚いた。
特殊メイクかと思うほどに、皺だらけの顔、ビア樽みたいな体形で、本物の老女に変貌していたのだ。
すでに60代とはいえ、80年代のスクリーンで活躍していたころの美貌の片鱗も無い。ロマンシングストーンでマイケル・ダグラスと共演したあのチャーミングな女優とはとても思えない。ハスキーな声だけは当時のままだが、今の容姿だと酒で焼けたように聞こえる。老婆の占い師役には貫禄十分で、はまり役ではあったけれど…。
しかし見方を変えれば、アンチエイジングに血道を上げるかつての美人女優達より、役者としての需要は多いのかもしれない。