本日の修理品

本日の修理品
デニムの修理に関しては、あらゆるものに対応してきましたが、持ち込まれた段階でお断りする場合があります。
それは、どうやっても修復が不可能なくらい生地が傷んでいる場合で、工賃を頂いて手を入れる以上は、着用出来るレベルに仕上がらなければ意味がないと考えるからです。
今回もそうしたケースで、生地は摩耗してペラペラで、各部が激しくクラッシュして分解寸前なので、その旨お伝えして一旦お断りしました。
それでもオーナーは思い入れがあるようで、修復不可能な大穴はあきらめ、お尻の子穴だけでも塞いで欲しいとの事。あくまで現役使用のおつもりです。
それじゃ下着が見えないように、この穴だけは裏打ちしてみましょうという事になりました。
それでもかなり大きく当て布せねばならず、タテに15センチ、ヨコはポケットの縁とセンターシームに渡るように裏から力布を当ててカケツギしました。
生地が弱っているので、糸も針も通常よりも細いものを使用しています。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。