ジ・アメリカンズ

ジ・アメリカンズ
米国のスパイスリラーの連続ドラマをレンタルで視聴。
これまで同じようなテーマで数多の作品がつくられてきたが、これは良く出来ている。
脚本がしっかり練られているし、登場人物がやたら多いが、それぞれのキャラクターや置かれた立場を丹念に描いており、感情移入しやすい。
80年代の東西冷戦下で、ワシントンで夫婦として生活するKGBの工作員。長年かけて米国社会に溶け込んで、二人の子供も儲けているが、結婚そのものも偽装工作である。それぞれがスパイとしての指令を受け、情報収集から暗殺まであらゆる工作を担当する。引っ越してきた隣人は偶然にもFBIの職員で、家族ぐるみの付き合いとなる。それぞれの事情を抱え、葛藤しながら、東西の最前線で戦う「アメリカン」たち。
この作品には安穏とした人生を送る人は一人も出てこない。忠誠心が、必ずしも報われるとは限らない過酷な世界が広がっている。
全6シーズンにも及ぶシリーズだが、実はまだ第2シーズンまでしか観ていない。面白いので、レンタル屋で第3シーズンも借りてきた。しばらく読書を控え、この作品を鑑賞する。