パッチ縫い付け

パッチ縫い付け
今週はなぜか九州方面からの依頼が続いています。
バズリクソンズ、最初期のMA-1の右腕と右胸にVF154のパッチ付けです。
このMA-1は、おそらく1994年に販売されたモデルだと思います。まだクラウンのジッパーを復刻する前のもので、真鍮の黒染めジッパーが装着されています。ナイロンのシェルは部分的に退色してシルバーがかっており、ところどころ残った元色のセージグリーンとのコントラストが絶妙です。
縫い付けは難なく終えましたが、中綿のパイルが縮縦をおこして所々カタマリになっており、厚みが均一でなくなっています。丁度使い込んだ布団と同じような状態で、布団であれば中綿の打ち直しが必要な頃かもしれません。
同じ方からもう一着、レザーのANへのパッチ付けもご依頼いただいているので、これより作業に入ります。
ところでこの当時はフライトジャケットの国産レプリカの草創期でしたが、(旧)リアルマッコイズのナイロンフライトジャケットはすべてバズリクソンズ/東洋エンタープライズが製作していたのをどのくらいの方がご存知でしょうか?
逆にバズリクソンズのレザージャケットはマッコイズのラインで製作していました。二社はその当時協力関係にあったのです。