前立てから衿付け線まで解れかかってファスナーが使えない状態のレザージャケット。
手縫いのまつり糸を外し、ファスナーテープを定位置に固定し直した上で再縫製を行います。
画像1/革が硬く、厚みもあるので一針ずつミシンを手送りして縫っていきます。
画像2/ファスナーの上止で左右の高さが合うように…。
画像3/作業完了。
おそらく昭和30~40年代の製品で、全体に縫製糸が弱くなっています。アームホールや袖下のシームもいずれ糸切れを起こしてパンクする可能性があります。革のコンディションは良くても、古いレザージャケットが実用に向かないのは、糸の劣化があるからです。