本日の修理品/テーラー東洋 スカジャン

本日の修理品/テーラー東洋 スカジャン
別珍のスカジャンの玉縁ポケットの端がパンクしています。
これはとても難しいケースで、元通りの修復は困難です。
玉縁ポケットは身頃に切り込みを入れて成型するポケットで、縫い合わせたところを解体したり、再縫製することはできません。縁が裂けたら、上からタタキで繕うような始末になります。
見た目の問題を考えて、ベロアの革を三角に裁断し、上から叩き付けて裂け目をカバーすることにしました。右ポケットだけだとおかしいので、パンクしていない左ポケットの玉縁も同様に始末します。
リバーシブル仕立てなので、裏面のサテンまで貫通させて縫うわけにはいかず、縫い合わせを部分的に取り外して縫製を行いました。

画像1、2/ビフォー。

画像3/裏面のサテン地を外した状態にし、破れた箇所に革の三角タブを縫い付け。

画像4/アフター。