フューリー
これは劇場で観ておかなければという事で昨日鑑賞。
戦争スペクタクルとしては一級の出来で、テンポも良く、充分楽しめる作品。実写でのシャーマン戦車の戦闘シーンは迫力満点で、ミリタリーおたくの皆さんも納得の出来であると思う。
しかしいつもながらのアメリカ流の戦争史観がそこここに顔を出す(アメリカ映画だから仕方ないが…)。ナチスは徹頭徹尾悪者として描かれ、占拠したドイツの町ではSS(ナチス親衛隊)への強力を拒んだ現地ドイツ人達が吊るされているシーンが登場する。また生活を破壊されたドイツ女性と進軍した主人公達の儚い交流も描かれ、まるで、「ドイツ人が悪いんじゃない、ナチスが悪いんだ」とでも言いたげである。
5人の兵士の中には、常に聖書を手放さないシャイア・ラブーフ演じる「バイブル」が登場するが、後半のシーンではブラピ演じるウォーダディーも、突然聖書の一節を口にして、まわりを驚かせる。この戦争も、神が与えたもうた試練というわけだろうか。深読みすれば、製作者は、聖戦の現実とはこういうものだと言っているようにも受け取れる。そのあたりはご覧になる方によって解釈が異なるだろう。
それはともかく、非常にリアルで、いろいろな要素の詰まった見ごたえのある作品には違いない。
戦争スペクタクルとしては一級の出来で、テンポも良く、充分楽しめる作品。実写でのシャーマン戦車の戦闘シーンは迫力満点で、ミリタリーおたくの皆さんも納得の出来であると思う。
しかしいつもながらのアメリカ流の戦争史観がそこここに顔を出す(アメリカ映画だから仕方ないが…)。ナチスは徹頭徹尾悪者として描かれ、占拠したドイツの町ではSS(ナチス親衛隊)への強力を拒んだ現地ドイツ人達が吊るされているシーンが登場する。また生活を破壊されたドイツ女性と進軍した主人公達の儚い交流も描かれ、まるで、「ドイツ人が悪いんじゃない、ナチスが悪いんだ」とでも言いたげである。
5人の兵士の中には、常に聖書を手放さないシャイア・ラブーフ演じる「バイブル」が登場するが、後半のシーンではブラピ演じるウォーダディーも、突然聖書の一節を口にして、まわりを驚かせる。この戦争も、神が与えたもうた試練というわけだろうか。深読みすれば、製作者は、聖戦の現実とはこういうものだと言っているようにも受け取れる。そのあたりはご覧になる方によって解釈が異なるだろう。
それはともかく、非常にリアルで、いろいろな要素の詰まった見ごたえのある作品には違いない。