ネットでお買い物…残欠刀でござる
日本刀の切れ端のことを残欠という。
残欠刀は、最初から小刀としてつくられた物ではなく、折れたり、刃こぼれしたりした日本刀の一片を再利用して短い刀に加工し直したもののことだ。
短い刀身ながら、そこには日本の伝統文化、緻密なものづくりの精神が凝縮されている。
しかも15センチ以下の短い刀身の場合は銃刀法の制約を受ける事無く、売買や所持が出来るのである。
登録の煩わしさがないということも動機となって、ついついポチッと購入してしまった。
いにしえの職人ワザを今に伝える美しい刀身や拵え(こしらえ)は、見ているだけで心和ませるものがある。
画像1/柄も鞘も刀身に合わせ短く加工したものが取り付けられている。鞘は刷毛による漆塗り。
画像2/長刀の場合は縁(ふち)とハバキ(鎺・鈨・はばき)の間には鍔(鐔、つば)があるが、省かれている。
画像3/磨き直された刀身。もちろん真剣。
画像4/柄は鮫革(エイの革)の上から平紐を捻り巻きしてある。刀身を鞘に収めた時にがたつかないようにするのがハバキ(赤く変色している部分)で、銅板を切って曲げ、つなぎ目はロウ付けしてある。
画像5/分解してみた。柄の中央部には竹で出来た目釘が打ち込まれており、それで刀身を固定している。目釘は簡単に抜けたが、刀身が手順通りやってもなかなか抜けず、仕方なく当て木をつくってプラハンマーで小突いて外した。
残欠刀は、最初から小刀としてつくられた物ではなく、折れたり、刃こぼれしたりした日本刀の一片を再利用して短い刀に加工し直したもののことだ。
短い刀身ながら、そこには日本の伝統文化、緻密なものづくりの精神が凝縮されている。
しかも15センチ以下の短い刀身の場合は銃刀法の制約を受ける事無く、売買や所持が出来るのである。
登録の煩わしさがないということも動機となって、ついついポチッと購入してしまった。
いにしえの職人ワザを今に伝える美しい刀身や拵え(こしらえ)は、見ているだけで心和ませるものがある。
画像1/柄も鞘も刀身に合わせ短く加工したものが取り付けられている。鞘は刷毛による漆塗り。
画像2/長刀の場合は縁(ふち)とハバキ(鎺・鈨・はばき)の間には鍔(鐔、つば)があるが、省かれている。
画像3/磨き直された刀身。もちろん真剣。
画像4/柄は鮫革(エイの革)の上から平紐を捻り巻きしてある。刀身を鞘に収めた時にがたつかないようにするのがハバキ(赤く変色している部分)で、銅板を切って曲げ、つなぎ目はロウ付けしてある。
画像5/分解してみた。柄の中央部には竹で出来た目釘が打ち込まれており、それで刀身を固定している。目釘は簡単に抜けたが、刀身が手順通りやってもなかなか抜けず、仕方なく当て木をつくってプラハンマーで小突いて外した。