軍歴調査(その壱)
百田尚樹氏の「永遠の0」では、孫が海軍航空兵だった祖父の軍歴を調べていくのが物語りの骨子だった。作品の大ヒットによって、当局には同様の問い合わせが増えているという。
そこで、流れに乗っかって、私も父方の祖父の軍歴を問い合わせてみようと思いたった。
といっても祖父は終戦前に生還しており、軍服の他、証書や日記の類いも残っているので、おおまかなところはわかっているのだが、それでも当局に残る正確な資料で細部を確認してみたかったのだ。
映画のように海軍の場合は、地域に関係なく厚生労働省が一括管理しているが、陸軍(歩兵第六連隊第二中隊)だった祖父の場合は、本籍地の県の所轄になるということで、県の担当部署に問い合わせてみた。電話口で祖父の生年の他、主だった情報を伝えると、ここで思わぬ返答があった。
大東亜戦争終戦前に除隊した人間で、兵役が7年未満(軍人恩給の対象外)の場合は、終戦時に当局の命令で記録を全て破棄しているので、兵籍簿が残っていない可能性があるという。都道府県によるが、愛知県の場合、その指示が徹底され、軍歴が確認出来ないケースが多いという。
調査に数日かかると言われ、判明次第連絡をくれるということだったが、やはり同様の問い合わせは増しているらしい。
そこで、流れに乗っかって、私も父方の祖父の軍歴を問い合わせてみようと思いたった。
といっても祖父は終戦前に生還しており、軍服の他、証書や日記の類いも残っているので、おおまかなところはわかっているのだが、それでも当局に残る正確な資料で細部を確認してみたかったのだ。
映画のように海軍の場合は、地域に関係なく厚生労働省が一括管理しているが、陸軍(歩兵第六連隊第二中隊)だった祖父の場合は、本籍地の県の所轄になるということで、県の担当部署に問い合わせてみた。電話口で祖父の生年の他、主だった情報を伝えると、ここで思わぬ返答があった。
大東亜戦争終戦前に除隊した人間で、兵役が7年未満(軍人恩給の対象外)の場合は、終戦時に当局の命令で記録を全て破棄しているので、兵籍簿が残っていない可能性があるという。都道府県によるが、愛知県の場合、その指示が徹底され、軍歴が確認出来ないケースが多いという。
調査に数日かかると言われ、判明次第連絡をくれるということだったが、やはり同様の問い合わせは増しているらしい。