『開戦』英霊来世

『開戦』英霊来世
ラップグループ英霊来世(エーレイライズ)のCDです。
東京在住のお客様が、このバンドのプロモーションに携わっておられるとのことでお送りいただきました。
『右でも左でもなく、ただ日本が好きなだけ』を合い言葉に音楽活動を続けるこのグループは、日本人の誇り、志をストレートな歌詞にこめ、ラップのリズムにのせて歌い上げます。
音楽スタイルが若年層にも受け入れられ易いのでしょう、メディアに取り上げられることも多く、ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
高揚感のある曲ばかりではなく、心にしみいるような温かみのある曲もあります。このCDの3曲目、『五月晴れ』の歌詞を以下にご紹介いたしましょう。

♪五月晴れ/ フカマチカズマサ、山崎"八紘一宇"剛史

僕よりも2本少ない指で 僕の髪をくしゃくしゃにして
顔を皺だらけにして笑う 陽だまりのような笑顔でした
台所の隅立っていた 古い柱に線をひいては
「また少しだけ大きくなったね」 と ほっぺたを優しくつねった
苦しい思いをしたでしょう
時には辛い思いもしたでしょう
そんなこと何一つ言わず
この国が好きだと そう言って死んでいった
高く高く 青い空まで 届きそうに見えた 鯉のぼり
遠く遠く 離れていても どこからでも見える気がしていた
おじいちゃん そちらの空はどうですか
耐え難きを耐え 偲び難きを偲び 歩み続けた あなたの道程
誰よりも家族を愛してた この町を 平和を愛してた
あの頃はまだ幼かった 僕らは分かってあげられなかった
きっと誰かがやらなければならなかった 全ては僕らの為だった
今こうして笑っていられるのは あなたが在ったからとわかったから
その強さ 厳しさ 温かさ 「ありがとう」 ただ伝えたかった
今なら僕にも見えるだろうか あなたが見ていた青い空
あなたの所にも届くだろうか 青い空の向こうへ この歌が
痩せた腕と丸い背中で 高くあげてくれた鯉のぼり
いつまでも二人であげたかった 話したいこともたくさんあるよ
おじいちゃん そちらの空はどうですか
優しい顔しか浮かばないよ あなたを思い出す 五月晴れ