私の道具達
先日、懇意にしているレザー職人、エル・パソの保田氏の工房にお邪魔したときの事、たまたま作品づくりの過程で革漉き機を使用中で、そのあまりの切れ味に驚いた。
NIPPI製(特許型)で当店と同じ機種なのだが、刃先の研磨や押えガネのコンマ数ミリの微調整も完璧で、粘りのある革も全く抵抗感無く、大根の皮でも剥くようにサクサクと漉いていく。
聞けば毎日のように漉き刃の研磨を欠かさないらしい。
…さすがは本職である。
当店のように二次加工や修理でちょろっと使い、稼働率が低いので油も注さず、時間がある時にしかメンテナンスしないのとは姿勢がちがう。かなり触発されたので、気分が乗っているうちに、究極の切れ味に挑戦してみようと思い立った。
何年もやっていなかった砥石の目立てをした上で、いつもよりじっくり時間をかけて刃先を研いでみた。
とりあえず刃先は指で触れれば切れる程の仕上りになった。
画像1/NIPPI社の革漉き機。国内でのトップブランド。というよりほぼ寡占状態で競合するメーカーが無い。本体のみで購入し、無垢材のテーブルはイエローガレージさんからいただいたものを流用。モーターは工業用ミシンに付いていた日立製を取り付けた。クラッチは無し。
画像2/漉き刃に直接当てる棒砥石(左)と砥石に詰まった鉄粉を取り除くドレッサー。
画像3/動力を入れ、ドラム形の漉き刃が回転している状態で、調整棒の摘みを左に回すと、内部にセットされた砥石が漉き刃に接近する。
画像4/砥石と漉き刃が接触して火花を散らしている状態。この後、刃先の内側に棒砥石を当てて研磨する。
革漉きの性能は各部のクリアランス調整も重要で、それは革の性質に合わせて都度調節する。
NIPPI製(特許型)で当店と同じ機種なのだが、刃先の研磨や押えガネのコンマ数ミリの微調整も完璧で、粘りのある革も全く抵抗感無く、大根の皮でも剥くようにサクサクと漉いていく。
聞けば毎日のように漉き刃の研磨を欠かさないらしい。
…さすがは本職である。
当店のように二次加工や修理でちょろっと使い、稼働率が低いので油も注さず、時間がある時にしかメンテナンスしないのとは姿勢がちがう。かなり触発されたので、気分が乗っているうちに、究極の切れ味に挑戦してみようと思い立った。
何年もやっていなかった砥石の目立てをした上で、いつもよりじっくり時間をかけて刃先を研いでみた。
とりあえず刃先は指で触れれば切れる程の仕上りになった。
画像1/NIPPI社の革漉き機。国内でのトップブランド。というよりほぼ寡占状態で競合するメーカーが無い。本体のみで購入し、無垢材のテーブルはイエローガレージさんからいただいたものを流用。モーターは工業用ミシンに付いていた日立製を取り付けた。クラッチは無し。
画像2/漉き刃に直接当てる棒砥石(左)と砥石に詰まった鉄粉を取り除くドレッサー。
画像3/動力を入れ、ドラム形の漉き刃が回転している状態で、調整棒の摘みを左に回すと、内部にセットされた砥石が漉き刃に接近する。
画像4/砥石と漉き刃が接触して火花を散らしている状態。この後、刃先の内側に棒砥石を当てて研磨する。
革漉きの性能は各部のクリアランス調整も重要で、それは革の性質に合わせて都度調節する。